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5作品目の同人誌「人鬼の城」について  会えない友達のこと

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同人誌 5作品目「人鬼の城」

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2021年5月作品 本文30ページ

 同人誌5作品目「人鬼の城」

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戦国時代末期、オランダ人を母に持ち、赤髪碧眼の人鬼と呼ばれたという伝承がある和仁親宗を主人公に秀吉の九州平定後に行われた、熊本の肥後国人一揆を題材にしたマンガ

赤髪の武将が戦ってるイメージで作品を作って言った記憶がある

当時図書館が使えなかったのと、肥後国人一揆の史料が図書館の取り扱いがなかったりで調べ物がすっごく大変だった

書籍、史料は読み漁ったものの、軍記物を大分下敷きにしてるので、史実と合っていない表現が多々ある

将棋の駒で遊んでいるような青年が、自分自身も駒であることに気づく悲劇とままならない様を描きたいと思って描いており

和仁親宗はどこまでも明るく飄々としたイメージで書いていた

熊本の人って明るい人が多いイメージもあったので

敵方として毛利元就の9男である小早川秀包と軍師の安国寺恵瓊が出てくるのだけれど

前者がまだ若く真っ当に生きることを主軸に置いている人間で、後者の恵瓊はもっとブラックで策謀に長けている、この凸凹した二人を描くのが描いてて楽しかった

キャラデザのせいで尼僧によく間違えられた創作の恵瓊

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アクションをもっと頑張りたいと思っていたものの、なかなかままならなくて、特に合戦シーンは何度も書き直しては苦戦していた

今はここまで大規模な書き直しはないから、少しずつ技量を上げていっていると思いたい


最後に行った田中城のこと

前回「次のマンガは?」と聞かれた私は描きたいものが見つからず悩んでいた

( https://note.com/frois0708/n/na6e1c70cd65b 参照)

その際、会えなくなってる友人のことを思い出した

当時多忙のため会えず、今後も会えるかまた分からなくなってしまっている

熊本にある和仁親実(和仁親宗の兄)の田中城に行ったのが最後で、それは熊本城が開いていなかったからたまたま行っただけだった

今度は熊本城に行きたいという話をしてそれきりだ

いつかまた逢えたらいいなと思って最後の思い出の田中城を舞台にした作品を描きたいなと思った

残念なことにいまだに会えていないけれど、作品は読んでもらえて描いていて良かったなと思った

DAYS NEOで編集者さんから感想を頂いてすごく驚いたし、ありがたいと思った

題材がかなりマイナーだったので、描いてて楽しかったけれど読んでくれる人はいないだろうと思っていたがいい方向で裏切られた

その後も色々な感想を頂いてすごく励まされた

作品を読んでもらえるのは凄くありがたいし嬉しい

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書き上げた後にまた「それで次のマンガは?」と聞かれたので

私はまた次のマンガを描くことになる

まるで千夜一夜物語のような話だ


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