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同人誌4作品目振り返り!転機があった話

4作品目の同人誌

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「沖田畷異聞 フロイスの見た戦国合戦」https://booth.pm/ja/items/2930929

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2021年4月制作 全54ページ

【内容】

戦国時代の島原半島で行われた、島津・有馬連合軍と龍造寺軍の『沖田畷の戦い』を戦国時代の宣教師ルイス・フロイス視点で描いた合戦マンガ



マンガはもう描かないつもりだったが

3作品目で肩や腕を痛めた私は、これ以上マンガは描かないでおこうと強く心に誓った

その後知り合いの紹介で漫画を描いている人にリアルで会う機会があった

私は絵を描く人がリアル知り合いにおらず、ましてや漫画を描く人にリアルで会うのは初めてだった

そして、私は同人誌だけれどマンガを描いているという話をしたら、その作品を見てみたいという話になり、私は一気に我に返った

あの作品を見せて良いのか?

自分でも上手く描けていると思ってないのに

もっと自分で納得がいくような作品を見せたい

と思った私は

「1か月後にもう一度来てください。私の全力の漫画を見せてあげますよ」

と、どっかの美味しんぼの山岡のような事を告げ、私はまた漫画を描くことにした


なんかページが増えたな

当時私はプロットなしでネームから作品を作っていた

なのでいきなりネームを作成した

そもそも1作品何ページ程度が妥当なのかあんまりよく分かってない

なので思うままに書き連ねていったらなんか54ページになった

(マンガ完成後に調べると、マンガのページ数は4の倍数が望ましいと知るものの全てが遅かった

まぁ、どうにかなるだろうと思って描いていった

腕はどうにかならなかった

夜寝れないレベルで腕を痛める

「沖田畷異聞 フロイスの見た戦国合戦」について

佐賀戦国研究会さんのブログで沖田畷の戦いの話を読み、実際の沖田畷の戦いについて興味を強く持ったので、題材は沖田畷の戦いにしようと思い史料を集めていった

宣教師側の史料がかなり多かったので、宣教師側から見た日本人の合戦を描いていきたいと思い、主人公はルイス・フロイスに絞っていく

九州戦国の有馬・島津連合軍と龍造寺の戦いに巻き込まれていく宣教師達

島津は有馬軍の援軍としてやってくる以上、果てしなく頼もしく強く描きたかったし、龍造寺軍は調べる程に最先端の戦法を使ってるのが分かって、新しい旋風を巻き起こす武将として描きたかったので、その部分をうまく描けるように自分なりに努めていった

また言葉って相手の捉え方によって意味合いが変わってしまって、言葉を発した人の本当の気持ちなんて伝わらない事のほうが多いだろうと思ってる

それをサブテーマにしていきたいと思って話を練っていった

かなり粗削りな作品ではあるけれど、木陰の中アルメイダとフロイスが話してる所とか、戦に巻き込まれ混乱していく人々の様子とか気に入ってる

龍造寺隆信はインテリで頭が切れる格好良い巨体にしたくて、キャラデザを練りまくったので気に入ってる

鍋島直茂は軍師としての恐ろしさを出したくて、当時ホラー映画を参考に描き方を工夫した記憶がある

龍造寺隆信が討ち取られた後の話も書きたくて、江里口信常のエピソードも入れたかったのだけれど、さっぱりとした終わりにしたくて泣く泣く削ることにした

島津軍で息子を失った新納忠元の話ももう少し詰めていきたかったし、描きたい話は多かったけれど、全体をまとめるためにあまり紙面を割けなかったのはいまだに残念だ

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そして見せた結果

そして書き終わり(結局2か月くらいかかってしまったものの)、私は漫画を見せた

私は多分、どうだ!という顔をしていただろう

しかし読み終わった後、知り合いはこう告げたのだ

「次の漫画はどんなのを描くんですか」

と。

言ってるのか分からない

よくよく聞いたところ、漫画を描いている人は漫画を描いている最中でも次の話を考えたりしているそうだ

それを聞いて私は恐ろしくなった

それはトウモロコシを食べながら次のトウモロコシを手に取るような所業じゃないか

正気の沙汰じゃない

やっぱり漫画を描いている人は凄いなと思った

また、折角マンガを描いたのだからどこか賞に出してみたらどうだろうと進められて、私は初めてマンガを賞に出す

そして初めてこの作品が賞を取った

正直びっくりした


この作品以降、私は大体1か月~1か月半に1つ、マンガ作品を描くようになった

今(2022年9月現在)18作品作っている


4作品目の同人誌は色々と至らない点がありはするものの、この作品は私にとって大きな転機になった作品だと思っている


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