同人誌2作品目「徹底抗戦岡城戦」 怒りはどこへ向かうのか
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2回目に描いた話は、九州統一をする島津軍と大友軍の戦いである「豊薩合戦」で、周りが島津軍に取り囲まれている中、18歳(一説には20歳)の若さでゲリラ戦を用いて徹底抗戦を行った志賀親次の話です
ページ数が58ページで、この頃はこの作品で終わりにしようという気持ちがあったので書きたいのを雑多に書き殴っている感じがあります
不仲である親子関係や、あと少しで落城するかも知れないという緊張感
描きたいのは多岐にわたっていましたが、中でも
「合戦の時に生じた敵軍に対する怒りはどこへ向かうのか」
というのを一つのテーマにしていました
志賀親次が生涯キリシタンであったのは、自分の父親や敵軍が信奉していた宗教とは異なっていたからなのではないかとその時感じたのです
アンガーマネジメントという言葉が流行するように、現在において怒りというのは負の感情と考えられがちなのですが、私はどうしてもそのようには思えませんでした
この同人誌でもうまく描けているのかわかりませんが、彼の強い怒りがヴァリニャーノに会うことで一つの「祈り」になっていく、そんな話を書きたいと思い話を練っていきました
(後書きでも描いていますが、史実ではヴァリニャーノと親次は会うことができず手紙のやり取りのみになってます)
今読み直すと技術的に拙いものがあるように思いますが、合戦と宗教と
これらを題材に描いていこうと今の創作に繋がっていくように思います
史実の合戦の描写がすごく面白かったので、ゲリラ戦の戦い方をもう少し描いても良かったなと思いました
ただ、合戦が終わった時のどうしようもない虚無感をよく描けているなと自分ではそう思います
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