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【フロッグの考察部屋】よう実2-9巻 試し読み感想!

 皆さんご無沙汰です、フロッグです!

 ついにこの時期がやって参りましたね!
 よう実最新巻を間近に控えた中、遂に2-9巻の試し読みが到着したので、軽く触れていこうと思います!

 ※ここからは試し読みの内容を多く含む為、見てない方や見ない派の方はブラウザバック推奨です。


Ⅰ.2-9巻の目次と口絵が判明!

 さぁ、試し読みが解禁という事は、口絵の全公開と目次から展開予想が出来ます。
 試し読みの範囲は目次でいくと「南雲雅の独白」、「気運の兆し」の途中まで公開されました。
 まずは全て見ていきましょう。


2-9巻 目次

 はい、何と口絵3枚全てに一之瀬帆波がいます。
 これは今までのよう実でも初めてで、2-9巻は一之瀬関連の話が多く展開されることは確定でしょう。

 特に、傘をさして不敵に笑う一之瀬にはゾッとしました。今後、一之瀬やそのクラスがどう転ぶかとても楽しみです。

 
 また目次を見てみると、南雲の独白から始まり、生徒会関連や一之瀬クラス、そして新たな特別試験の内容が有りそうです。

 最後の2項目の「想定内と想定外」が誰目線なのか、「一抹の不安」が何に対してなのかとても興味深いです。



Ⅱ.南雲雅の独白

 ここでは、南雲雅がこれまで歩んできた薔薇色ロードと、そこに影を落とす一つの違和感について語られます。

 南雲は小学・中学時代も何でもこなし、いつの間にか周りには人気者として捉えてくる人間が大勢いたみたいです。
 また、南雲には自分自身に『人気者の才能』があると感じていたようです。

 しかし、得体の知れない違和感を感じることがあり、それが高育に入ってから増幅したと語っています。

 その違和感こそが『自分の実力は本物なのか?』です。

 これまで好敵手に恵まれなかったから勝ち続けてきたのか、はたまた本当に実力があるのか。
 高育で堀北学や綾小路清隆の実力を知り、更にそう思うようになります。

 そしてその答えを得るため、今回綾小路と対戦を望んでいる、というのが独白の内容でした。


 綾小路も2-6巻で言っていたように、南雲は「負けを知らない」からこそ、自分の実力に違和感を持ち、それを証明したいと考えているようです。

 今回の巻で南雲戦が終わるかは微妙ですが、敗北を知った時、南雲が成長出来るかどうかは見所ですね。



Ⅲ.特別試験:『協力型総合筆記テスト』

 12月も後数週間で終わりというタイミングで、2学期最後の特別試験『協力型総合筆記テスト』が実施されることが決定しました。

 この試験内容は簡単に言うと、クラス全員で順に1つのテストを解くというシンプルなものです。

 とりあえず、簡単にルールをまとめてみました。

○特別試験ルール 『協力型総合筆記テスト』

開催日12/22 結果発表12/23

・クラス全員で100問のテストを解く。
・テストは中間期末で常設の科目をひっくるめての100問。
・予め決めた順で問題を解いていき、1人当たり最大5問、最低2問解かなければならない。
・解いた問題は別の生徒が訂正できない。
・問題を解く生徒は専用の部屋に入り、入退室を含め10分間の持ち時間の中で解く。
・試験を受けている生徒以外は別室で待機、次の人のみ入口前で待機。
・制限時間を超えた場合は点を与えられない。
・解答に関するヒントや答えを書き残す、口頭で伝えることは違反、これが判明した場合その時点で試験打ち切り0点となる。

・残り時間に応じてボーナス点が加算。
1時間以上⇒10点
30分以上⇒5点
10分以上⇒2点

・全ての問題は解く生徒のOAA評価によって正解時の点数が決まる。
評価A⇒1点
評価B⇒2点
評価C⇒3点
評価D⇒4点
評価E⇒5点

 基本どシンプルなルールですが、『OAAで低い評価の生徒程配点が高い』という、総合学力の低いクラスにもチャンスのあるルールが採用されています。

 ここから考えられる戦略は様々あると語られましたが、実際その通りですね。
・無難に好成績組が着実に点を取る方法
・正答率と配点のバランスが良い中間層を中心に戦う方法
・下位を底上げして高得点を狙う方法

などクラスの方針に合わせて選択肢は様々です。

 今回は外部に対しての妨害などは難しいため、クラスにあった戦略と自力勝負になるのかなと思っていますが、一之瀬と龍園の口絵もあるので果たして…

 ともかく、毎回上手い試験を作ってて凄いなと関心しながら、本編を待っています。



Ⅳ.生徒会室での流れ


 綾小路は試験説明がある日の朝、登校時に南雲から
『今日の放課後生徒会室に来い』
と強制的なメールを受け取っています。

 その生徒会室では、南雲に加え桐山も同席しており、ここでは「生徒会選挙で勝負」を持ちかける話と、「一之瀬が生徒会を辞める」話、「鬼龍院の万引き偽装事件」の話が連続して行われました。

 南雲が綾小路を呼び出したのは、次期生徒会長候補である「堀北or一之瀬」のどちらを支援し、生徒会長にした方の勝利という勝負を提案するためです。

 綾小路は退学を賭ける代わりに、南雲に2000万ポイントを要求し、勝負を承諾するという流れになりました。

 この事からも、本格的に綾小路が移籍の準備を行っている事が分かりますね。

 また、堀北や一之瀬を交えて生徒会選挙の話をしている最中に、鬼龍院が突入してきたり、一之瀬が生徒会を辞めたりと、短時間に色々ありました。


 また今回最も疑問に思った事が、『桐山の言動』です。

 まず、綾小路が生徒会室に入った時に桐山は以下のような行動とっています。

2‐9巻地文:
『その時、ポケットから取り出した携帯の画面を一度見つめる。
しかしものの1秒にも満たない時間で画面のライトをオフにしてポケットへと戻した。』

2‐9巻

  このことから、桐山はなにやら時間を気にしている様子です。
 また、綾小路が生徒会室に来るタイミングにも疑問点があります。

 まず、南雲から呼び出しをくらった時の描写がこちら。

2‐9巻地文:
『今日の放課後生徒会室に来い』
有無を言わせないような、強制的な文章が南雲から届いた。

 上記のように、時間指定もなくメールが届いています。
それに対して、綾小路が実際に生徒会室に訪れたときの描写がこちらです。

2‐9巻地文:
放課後、話し合いを始めたクラスから抜け出して予定時刻ほぼぴったりに目的地へと到着する。
~中略~
約束の時間も寸前まで迫っていたため、盗み聞きする選択はすぐに捨てる。

 このように、綾小路は『予定時刻』に間に合うように行動しています。
 南雲からは時間指定がなかったことから、桐山が指定したと見ていいでしょう。

 これだけなら、ただ桐山が南雲の代わりに仕事をしているだけのようですが、こういう描写もあります。

2‐9巻:
南雲『そう急ぐこともないだろ桐山。綾小路も少しくらい雑談がしたいんじゃないか?』

2‐9巻:
鬼龍院『私は前もって時間を作るよう桐山に要請していた。その私を後回しにすると?』
南雲『悪いがおまえのことは聞いていない』
桐山『すまない南雲、鬼龍院の言っていることは概ね正しい。俺の時間調整ミスだ』
南雲『おまえにしちゃ迂闊なミスだったな』

 この2つの描写から、一之瀬&堀北と鬼龍院に時間を伝えたのも桐山である可能性が高いです。

 南雲も述べている通り、桐山にしては『迂闊』だったことや、どう考えても一之瀬らを呼んでから時間が経っていないことから、
桐山のわざとであると考えられます。

 では、なぜこうしたのか。
鬼龍院は南雲に対し、『私に万引きの犯人を被せたのはおまえか?』と聞き、この時鬼龍院は万引きに対して
『下劣で卑劣な行為』
『バレなければいいなどと言う、自分のためだけに他者を傷つける行為は反吐が出るほど嫌いだ』
との述べています。
 桐山はこの言葉を一之瀬に聞かせるために、わざと時間を調整したのではないでしょうか。

 一之瀬は1‐9巻の事件で、全校生徒のある程度に自分の過去『万引きをした』ことを知られています。
 当然生徒会の桐山も把握しているでしょう。

 桐山が南雲に対して『この件』と表現していったことは恐らく『生徒会選挙で綾小路と勝負』する内容でしょう。このことは綾小路のも桐山にも不利益になるようです。

 その勝負自体をなくしてしまおうと考えた結果、鬼龍院の口から万引きについての持論を語ってもらい、一之瀬が生徒会長を辞退するよう仕向けたのかもしれません。

 また、桐山自身一之瀬が生徒会自体を辞めることについては驚いていたため、まさかそこまでするとは思っていなかったと思われます。


 では、桐山にとって『生徒会選挙で勝負』することに何の不利益があるのでしょうか。
 いくつか考えられるものとして、
①南雲が負け、ポイントを失うことを危惧
②綾小路とは別口で南雲と賭けをしている
③桐山自身が南雲を陥れるため綾小路と結託している

この辺が考えられます。

①は単にポイントが減って救済される生徒が減ることを危惧しているパターン。
②は、綾小路が勝たないと桐山に不利益が生じる賭けの真っ最中であり、勝ち目が薄い勝負だったため強制終了を狙ったパターン。
③は1‐9巻で綾小路が桐山に作った『借り』を返させるため結託し、南雲降ろしを実行しようとしているパターン。

 ③の場合、綾小路にも桐山にも恩恵がある内容なため、ありそうな展開ですが果たしてどうでしょう…

 ともかく、桐山も何やら動いているようなので、どう展開するか楽しみです。



Ⅴ.新生徒会メンバーを探せ!

 半ば自動的に次期生徒会長になってしまった堀北。
 その堀北に南雲は「2年、1年からそれぞれ最低一人は生徒会役員を補充しろ」と指示をします。

 実際一之瀬が抜けたことで、2年生は堀北のみに、1年生も波多野と八神の退学で席が空いている状態なため、人材不足です。

 この過程で上手く1年生との絡みも書けるため、衣笠先生ナイスです()


 堀北が勧誘しそうな相手としては、
2年生⇒櫛田、平田、一之瀬、葛城
1年生⇒七瀬、石上、(高橋)

あたりでしょうか。

 綾小路も共に行動するようなので、この候補以外にも
神崎、ひより、天沢辺りの候補が上がるかもしれません。

 いずれにしても、今話題の七瀬や石上との絡みがある事に期待ですね。


ということで、今回はこの辺で終わります。
次は本編が出てからの2‐9巻考察noteになりますので、また見てねー!

 

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