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【フロッグの考察部屋】よう実0巻 考察!!
こんにちは、0巻読んでテンションMAXのフロッグ@よう実です!
今回は、ちょっと遅くなってしまいましたが、よう実2期の特典として付属した『よう実0巻』を読んでの感想と考察をしていこうと思います!
因みに2期のDVDも、めっちゃ修正入ってていい感じだったので、買っても損はないと思います。
0巻の内容は、こちらの動画にもまとめていますので、是非ご覧ください!
ちなみに、0巻の話題にも触れながら『政治』について考察した動画をYouTubeにアップしています。
そちらもぜひご一緒に見てみてください!
ということで、早速行ってみましょう!
Ⅰ.超濃厚な『政界』絡みの展開!
![](https://assets.st-note.com/img/1674278063850-WHmxZKIdZ4.jpg?width=1200)
この0巻では、7割ほど綾小路篤臣(綾小路パパ)視点で政治関連とWR設立・運営の話になっています。
想像以上にガッツリ政治の話が出てきており、今後の展開予想にも重要な情報ばかりだった印象です。
それと同時に、綾小路パパの印象がゴロっと変わる話ばかりだったのでとても楽しめましたね〜。
①与党勢力の派閥関係
0巻の時系列は本編から20年前という設定ですが、ここの時点で綾小路パパは日本の与党である『市民党』勢力のひとつ『直江派閥』に属しています。
また今回語られた与党には4つの派閥がありました。
【与党の4派閥】
①直江派閥:
政界NO.2の直江仁之助を有する派閥。WRの設立を行う。綾小路パパや鴨川、浅間国土交通省副大臣が所属。
②磯丸派閥:
市民党NO.3の磯丸を有する派閥。古臭い手しか打てないとの見立てをされていた。
③宮古派閥:
現総理大臣の宮古総理を有する派閥。
④鬼島派閥:
若手の鬼島有する新生派閥。高育を設立した派閥でもある。後に直江仁之助は鬼島派閥側に着くことを決める。
物語ではこの4つの派閥があると明かされましたが、実際の所は、『直江派閥VS鬼島派閥』という展開で0巻が進んでいきます。
他派閥は今後も多少は出るかもしれませんが、今のところ直江派閥と鬼島派閥の2つを中心に考えてよさそうです。
恐らく本編でも、今後は「直江派閥の誰々〜」や「鬼島派閥から来た誰々〜」といった話はあると思うので覚えておきましょう。
②月城という男
0巻では今まで出てこなかった大人の人物が多く登場しましたが、我々読者が良く知る月城もガッツリ登場してました。
月城は簡単に言うと『橋本正義の上位互換』という所ですかね。
橋本正義(2年坂柳クラス)は各クラスにコネを作り、最終的にAクラスでのゴールインが出来るよう策略しています。
月城の動きは、規模が違うだけで根本的にやってる事は同じだと解釈していいでしょう。各派閥に取り入り、情報を得て、自分が有利になるように情報を流している事が作中でも幾度も見られました。
正直、今回の月城の動き方を見たあとでは、綾小路パパと月城の目的が一致しているのか判断出来ないなと感じます。
月城の目的の根本には『最終的に勝ち馬に乗ること』があるはずなので、以下の目的があると思います。
①綾小路パパに従い高育に来て、綾小路パパ側とのパイプを繋ぐ。
②高育で清隆と接触し、ヒントを出しつつ清隆が綾小路パパを倒した時にそちらに付ける立ち回りをする。
この点から考えると、七瀬翼の立ち位置はそれこそ『月城からの支援』という事なら納得できます。
清隆自身が七瀬の存在・立ち位置は奇妙だと語った為、WR側の作戦に組み込まれていない可能性があります。
月城は七瀬を使い、綾小路パパの支持に従いながらも清隆とのパイプを繋ぐ行動を取ったのではないかと予想します。
これなら、月城の最後の言葉である『また会いましょう』にも繋がりますね。
という事で、個人的結論は
『月城はコウモリ外交の達人で、七瀬を使い清隆とパイプを繋げた』
という考察です。
一応は退場した月城ですが、まだまだ出番はありそうなので今後の登場に期待です。
③綾小路篤臣の生い立ちや人間性
![](https://assets.st-note.com/img/1674276182745-qOW2MAf41Y.jpg)
0巻は綾小路パパ目線が多かったというのもあり、『綾小路篤臣』がどのような人物なのかがある程度はっきりとわかったと思います。
その辺をざっくりまとめましょう。
【綾小路篤臣の情報】
・出身地は熊本県阿蘇市。
・幼少期は極貧生活を送る。
・一時期はホストで働く。
・政界で成り上がる為立候補、1度は落選するも直江派閥に取り入り27歳で初当選。
・4年ほど直江仁之助の懐刀として暗躍。
・31歳の時にWR計画を任され、実行。
・WRの信憑性や説得力向上の為、ホストの美香と結婚(仮)をして清隆を産む。
・10数年後、直江に裏切られるも、月城らと再起を図る。
・恐らく清隆を意図的に高育に送る。
【綾小路篤臣の人間性】
・生まれた時から『持たざる者』として育った。
・政界参入当時から、本編現在と変わらず目的のためには手段を選ばない冷酷な人間。
・最終目的には『日本の発展』のため、政界を牛耳る駒を作ることを掲げている。
0巻ではざっとこのような形のことが書かれていました。(具体的には0巻に書かれていたのでここでは割愛)
ここでもわかる通り、綾小路パパの目的は高育と類似する『世界に通用する人間の構築』です。
違いがあるとすれば、
○綾小路パパ(直江派閥)は政界からアプローチをする為WRを作り、派閥の戦力になる人間を育成し、日本を変える狙い。
⇑⇓
○高育(鬼島派閥)は高等学校での教育から、様々な分野で世界に通用する人間の育成を目的にしている。
という違いくらいでしょうか。どうしてもWRのやり方は人道的に見たらアウトなので悪役にされがちですが、根本的に目指す目的は似ていると思います。
さて、そんな綾小路パパですが、本編だけを見ていると『The 権力者』というイメージを持つ人も多かったと思います。
ですが0巻を読んでみると、予想以上に努力家というか、下積み時代の綾小路パパを見ることが出来て新鮮でしたw
とはいえ、根本的に「冷酷な人間」というのは変わらずです。
実の息子を作る経緯も、WRの説得力アップが主な目的ですし、清隆の好成績を目の当たりにしても駒としか捉えていません。
綾小路の母親である美香にしても、篤臣への当てつけで息子の名前を「付き合ってるホストの名前」である清隆にしたり、
天沢の親に関しても、天沢一夏のことを「試験管ベビーだからどうでもいい」という中々にクズっぷりが出ている親ばかりですねw
母親に関しては裏が読めにくい事や、母親の下調べをしたのが月城という点など怪しい点はありますが、綾小路パパは相変わらずだったということです。
○篤臣の出身地が明かされた理由はあるのか?
そんな綾小路パパですが、月城との面談の際、謎に『出身地が熊本県阿蘇市である』事が明かされました。
この場面は、綾小路パパの生い立ちを月城が徹底して調べたという描写なのですが、果たして特定の地域に確定させた意味があるのか勘ぐってしまいます。
この場面、基本的には「篤臣は幼少期に極貧生活をしていた」という情報のみで事足ります。ですがわざわざ場所を限定しているという「一見意味の無い情報」が出ているんですよね。
私事で恐縮ですが、熊本県出身のフロッグとしましては、『阿蘇市は金持ちが住む所』という常識があります。
だって土地高いんだもん、別荘地のひとつだし。
そういう面でも、阿蘇市=極貧生活とは個人的にはならないと感じます。
という事は、今後の舞台設定として出てくるのかも知れません。
例えばですが、
①美香が現在暮らしている
②最終回で清隆が阿蘇市に教育機関を立ち上げる
③鬼島派閥の第2の教育施設が阿蘇市にある
こんな事もあるかもしれません。
それともう1つ、阿蘇市というか九州で括ると気になる点が、『堀北兄弟や櫛田の出身校』についてです。
既に本編(以下の巻引用元)で、堀北の出身校が『九州の特殊なマンモス校』である事が明かされています。
1-6巻p66より
堀北:「ええ。私と彼女は同じ中学だった。こことは都道府県が違うし、非常に特殊な学校だけど。(以下略)」
堀北:「私の中学校は全校生徒が1000人を超えるマンモス校だったし、「以下略」」
1-11巻p173より
綾小路:「麦みそなんだな」
堀北:「よく分かったわね。九州で好まれるみそなのだけれど、口に合うかしら。」
この文からもわかる通り、「特殊な」という描写もあるので何かしら本編の物語と絡んでもおかしくないのでは無いかと思います。
ここからは妄想の域です。
例えばですが、2-4.5巻で石上と初対面したシーンでこのような描写があったのを覚えていますか?
神崎:「知らず知らずのうちに関係を持っているというのは、常に起こりうることだ。」
堀北:「間接的に私の行動が彼に影響を与えたとでも?」
石上の正体が財界人という事は確定しましたが、この部分の『堀北と石上の関係』は未だ謎のままです。
この接点こそが『「九州の特殊なマンモス校」出身の堀北を警戒する石上』という構図なら一応辻褄は通ります。
そもそも、堀北兄・鈴音・櫛田と最低3人もの生徒が高育へと流れています。加えて特殊なマンモス校という表現から考えると、
『鬼島派閥の影響下にある学校』なのでは無いかと考えます。
更に篤臣のWRの様に、鬼島派閥に支援する財界人の子供たちが優先的に通う学校ならば「特殊な」という部分にも納得出来そうです。
恐らく石上は、綾小路パパから鬼島派閥の弱点探しを目的に送り込まれているはずです。堀北の家が鬼島派閥の財界人絡みであれば、事前に情報を得て探ってくることにも違和感は無くなります。
1-1巻で同じバスに乗っていた清隆・堀北・櫛田・高円寺の全員が終盤の派閥絡みで関わっていくとかになると面白い……。
堀北兄の電話番号も使い道がいくらでも出てくるし。
という妄想ですが、実際の所わからないですw
とはいえ、『九州の特殊なマンモス校』『綾小路パパ出身地が熊本県阿蘇市』という情報は今後使われるかもしれないので覚えておきましょう。
Ⅱ.WR内部の環境が遂に明かされるッ!
![](https://assets.st-note.com/img/1674276336938-K0xrmtMkY0.jpg?width=1200)
今回の0巻で、遂にWRの内側についても詳細に記されていましたね!
様々な専門家による徹底した英才教育が施されており、とても楽しめました。
①WRの英才教育
0巻ではWR内部の詳細なカリキュラムが記されていました。
まずはまとめていこうと思います。
【WRの設定】
・元は人材育成プロジェクトとして発足。
・『乳幼児からの育成』という枠組みからスタート。
・育成対象の調達は、大場組と呼ばれるヤクザ集団から集めてきた捨て子、財界人や著名人からの隠し子や預かった子から調達。
・場所は埼玉県の山奥。
・金銭面は財界人からの資金、この際に坂柳理事長と繋がる。
・教師役は非常に優秀だが問題を起こし表舞台を去った人間達を雇用。
・1期生のみ、3年間別々の教師が教育し最も成果が出た鈴懸の方針でWRの運営が決まった。
・カリキュラムには段階があり、各期でそれぞれどのレベルが適応されるか事前に決まっている。
・将来的に「直江派閥」で使える人間を作ることをひとつの目的としている。
【WR4期生のカリキュラム抜粋】
○4期生に適応されるカリキュラム段階は『βカリキュラム』、初期は総勢74名、最終的は綾小路清隆のみ生き残る。
(普通は1~の段階だが、4期生のみ実現不可能と言われたカリキュラムを適応)
○基本的な流れ
朝7時起床
⇒就寝時に取り付けてある電極を取り外し健康チェック(身長、体重等や月1の検尿)
⇒30分の基礎トレーニング⇒午前8時に朝食
⇒一日のカリキュラムへ(様々なカリキュラムがある)
⇒正午に昼食
⇒再びカリキュラム
⇒午後5時からは身体的なカリキュラムへ
⇒午後7時にカリキュラム終了、その後夕食と入浴⇒午後9時に会議という発語の時間が設けられる
⇒9時半に自室に帰され、10時にベットで就寝。
○数ヶ月〜数年に1度、特殊な筆記試験が行われる。
この時トップの成績を基準に難易度が決まり脱落の基準も設定される。
・0歳:生まれて直ぐに、ホワイトルームに入れられる。
・2歳:グミがどこにあるかを当てる訓練。
(発想力や着眼点、思考力のテストや強化)
・3歳:読み書きの学習。(この時点で61名)
・4歳:筆記試験(ひらがな、カタカナ、アルファベット、数字、簡単な漢字)。
柔道(4ヶ月で基礎を教わり、既に実戦形式での乱取り)
・5歳:基本的な流れを紹介。(この時点で50名)
・6歳:月に1回から2回、バーチャルコンソールを用いた外の世界の学習。
カードを使った記憶力のテスト。
・7歳:プールでのカリキュラムの様子。
・恐らく7~8歳:雪ちゃん脱落(この時点で4名⇒3名に)
・恐らく8歳:志郎が外に自由を求め自ら脱落。この時点で清隆1人になる。
・9歳:大場組の大人複数人をなぎ倒す
・14歳:WRの稼働停止、清隆が外の世界へ。
めちゃくちゃ長くなりましたが、こんな感じのカリキュラムです。
0巻を読めば分かりますが、清隆がただただバケモノという印象です。
記憶する情報を意識的に抜粋し、記憶していく事。
そして上達や適応力の異常な速さが清隆の強さの根本という事が見えてきました。
また、それと同時に雪ちゃんや志郎の事を「センス」と表現した事から、清隆は『センスはないが天才』という立ち位置なのかなと思われます。
高円寺なんかは典型的な「センス」の塊でしょうし、意図的に表現を変えてありそうです。
②4期生のバケモノ達
ここからは、4期生でもバケモノだった子供たちを軽く紹介!
よく、「八神や天沢と比べてどうなの?」という質問を受けますが、
個人的結論を述べると、『圧倒的に4期生』と答えます。
やっぱカリキュラムのレベルが違うからね。
【ホワイトルームNo.2 「志郎」】
![](https://assets.st-note.com/img/1674276384298-XAfklEvhVK.jpg?width=1200)
志郎は唯一、自らWRを出ることを選択し、脱落して行った子供です。
その実力もNo.2だけあって、清隆と2人になってもカリキュラムで落とされることなく生き残っていました。志郎も清隆同様にWRに残っていたら、どこまで生き残っていたのか知りたかったですね〜。
また、格闘技では清隆が学習するまでは4期生トップ成績を誇っており、清隆からも「センス」を持つ人間として評されています。
志郎は自らの意思での脱落ですので、今後どこかで登場してもおかしくありません。
個人的には、SSであった坂柳の帽子をキャッチした人間こそ、志郎ではないかと疑ってます。
【清隆大好きっ子、「雪ちゃん」】
![](https://assets.st-note.com/img/1674276841364-ESkmcEkFDC.jpg?width=1200)
こちらは4期生のNo.4の雪ちゃんです。
雪ちゃん考察は後から記すので、ここではWR内での雪ちゃんを紹介。
雪ちゃんは清隆が学習しトップを取るまで、水泳で4期生トップ成績を誇っていました。
彼女も清隆に「センス」を持つ人間として分類されています。
また、4期生で1番初めに「感情」を自覚した子供でもあります。
それ故に清隆に好意を示すなど、可愛らしい1面も見えました。
奇しくも、筆記試験の成績不良によりNo.4として脱落してしまいますが、親が著名人であったために介護施設入り出来ています。
この後の考察とも合わせて、まだまだ登場の機会がありそうです。
【まだ見ぬNo.3!】
志郎と雪ちゃんの間にいた、No.3の存在も気になるところ。
当然のごとく、No.3の成績な以上相当なバケモノのはずです。
今後登場するか分かりませんが、意識の片隅には置いておこうと思います。
Ⅲ.本編にも関わる!張られる伏線、怒涛の終盤!
よう実恒例の、物語終盤で魅せる怒涛の展開は0巻でも健在でした。
その中で個人的に今後関わりそうな伏線を3つピックアップして考察します。
①面会を求めた『雪』と今後の関わり
まずは話題になったこのことから。
WRが稼働停止になった際に、綾小路パパは清隆との面会を求めるある人物の元へ清隆を連れていきます。
この会いたがっていた人物というのが、WR4期生で先に脱落してしまっていた『雪ちゃん』です。
彼女は精神的に不安定になってしまい、更生施設に入っていましたが、両親や妹には口を聞かず、清隆に会いたいとだけ話していたそうです。
そんな彼女は無事に清隆と再会を果たしますが、相変わらずの清隆くん。冷徹に突き放し面会を終えています。
そんな出来事ですが、正直これだけで終わるほどの内容では無いと確信しています。
では、今後どう言った展開で登場させるのか、考察と言ってみましょう!
まず「面会を認められたこと」「更生施設に入れていること」から、雪ちゃんの家が相当大きな家系である事がほぼ確定ですね。
そんな面会時のことですが、立ち去ろうとする清隆を父親が引き止める際にこう述べています。
雪の父親:「雪は……雪は私だけじゃない。妻や次女の言葉も届かない。届かないんだよ。だけど君とは話してくれる……それでどれだけ救われることか……!」
つまり、雪ちゃんには『妹』がいるということです。
雪ちゃんのキャラデザが出た時にも囁かれましたが、妹が居ることが確定した今、椿桜子の関係が疑われます。
![](https://assets.st-note.com/img/1674263072105-IdH7AFtK18.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1674263018779-7uZ5Onbe3y.jpg?width=1200)
髪色や目の色が同じで書かれている
ということで、
【根拠①】雪ちゃんには妹がいる
【根拠②】髪色や目の色が同じ
という具合です。
また0巻での、財界人とのパーティーの場面ではこのような描写も見られました。
0巻p277より
「天沢の子供のように試験管ベビーであったり、兄弟姉妹のうち1人を預けて別々に育成、実際にホワイトルームの教育がどれほどのものか試したり。」
この事から、財界人の中には『兄弟や姉妹を分けて』育成する実験をしている家もある事が分かりました。
つまり、雪ちゃんに妹が居る以上、WRに預けた姉の雪ちゃんと、預けていないで英才教育をした妹で分けて育成した可能性が出てくるのです。
0巻でこのような描写が入ったことからも、
【根拠③】兄弟姉妹で別々の育成を試した例がある
ことが挙げられるでしょう。
そして最後に、清隆と雪ちゃんの再会の場面での出来事です。
清隆が訪ねたとき、雪ちゃんの病室には「花」が花瓶に添えられているのですが、その時の描写がこちらです。
清隆:「それは一桜ですか?」
雪の父親:「この部屋に飾られていたんだけどね、ちょっと水を替えさせてもらったんだ。あの子が好きな花でね。」
この時添えられた花が正に『桜』なのです。
しかも、『桜』は雪ちゃんが好きな花であると描写されています。
この事からも、雪ちゃんが桜が好きな理由が、妹の『桜子』の名前の由来だからという理由なら納得できます。
また、2年生編が始まった当初から噂されていた『花言葉』についても、教養のある家庭なら花言葉から名前をつけそうではある為、一概にもないとはいえなくなったと思います。
特に、椿桜子と椿雪ちゃんと仮定した場合以下のような花言葉になります。
○花言葉とキャラの合致
『雪椿』...変わらない愛⇒清隆や妹への感情?
『椿寒桜』...優れた美人⇒本編でも優れた頭脳を発揮
と言うように、キャラクター設定に合致していると言えます。
この事から、
【根拠④】雪ちゃんの病室に『桜』の花瓶
という部分は伏線であると捉えられます。
以上の事をまとめると、
【根拠①】雪ちゃんには妹がいる
【根拠②】髪色や目の色が同じ
【根拠③】兄弟姉妹で別々の育成を試した例がある
【根拠④】雪ちゃんの病室に『桜』の花瓶
この4点より、『雪ちゃん=椿桜子の姉』であり、椿絡みで今後本編に登場すると予想します。
②天沢の父親登場により予想される、『天沢一夏』の今後
![](https://assets.st-note.com/img/1674278157752-0kYV74gHb5.jpg?width=1200)
今回の0巻で、天沢の父親は「天沢が帰ってくることを望んでいない」 事が読み取れます。
丁度2-8巻で、天沢が望みその親も受け入れられるなら、親元に帰る選択もあると描写されてました。
ですが、天沢の父親の反応を見るにこの線は消えたと言えそうです。
となると、天沢には「高育で卒業する」ことしか実質生き抜く術がありませんね。
まだ天沢自身が今後を決めかねている上に、七瀬や龍園などが天沢を排除しようと動く可能性もある以上は、天沢の今後も気になるところです。
個人的には、次の2-9巻で天沢の進退が左右される何かがありそうだと思ってます。
③鬼島派閥の新施設と高円寺
物語終盤で、鬼島派閥側でも「第2の施設」が設立されるような描写がありました。
しかもそれが、WRと似たような形みたいです。
現状これ以外全く情報がありませんが、予想という形で考えるなら、
『ギフテッド(生まれ持った才能)の英才教育』では無いでしょうか。
今回、0巻でも『ギフテッド』という言葉自体は登場したので有り得る話だと思います。
また、現状出てきていない種類の施設が天才の英才教育だけなので…w
そして、そう考えた場合、その教育を受けてそうな人が1人いることに気づきました…w
そう、『高円寺六助』です。
![](https://assets.st-note.com/img/1674279727801-4UHTSHgFhq.jpg?width=1200)
この高円寺の言う人物は、1-1巻から『高円寺コンツェルン』の次期社長という、バリバリ財界人の一人息子という設定でした。
ですが、今回の0巻では綾小路パパのパーティに招待されていませんでしたね。
絶対に派閥に入っていないとダメということはありませんが、仮に入っているのなら、高円寺コンツェルンは「鬼島派閥」に属する財界人では無いかと考えます。
鬼島派閥がWRと似た施設を作る場合、WRと同様の手間と時間、そしてお金が掛かります。
そうなると、WRと同時期に秘密裏に設立していたと考えられます。
そうなると、『高円寺コンツェルンがお金を援助する』事を引き換えに、『息子の高円寺六助を教育する』もしくは『高円寺六助が、施設のβテスターになる』という条件があったのかもと考えます。
そのままの流れで高育入学と言うのも納得できますし。
そしてこれくらいのレベルでないと、清隆と同等レベルの実力は持てないと思われます。
また、
○WRから生まれた『天才』⇒最高傑作の清隆
○新施設から生まれた『センス』⇒最高傑作の高円寺
それぞれが、その未来を打ち砕くために高育に来たと考えると面白そうです。
以上より、新施設は『ギフテッドの英才教育』であり、『高円寺六助はβテスター』であると予想しておきます。
④清隆と篤臣の高度な『頭脳戦』
![](https://assets.st-note.com/img/1674278197484-Qx0tVd30Fq.jpg?width=1200)
最後はこの2人の高度な頭脳戦!
物語の最後の場面で語られた、お互いの思考が次の通りです。
【清隆の思考】
・父親に対して「コントロール化にある」と思わせている。
・常に牙を研いでいるという意思があるが悟らせないよう立ち回っている。
・外の世界になんの感情も入り込んでいないと思わせている。=清隆自身は何らかの目的がある。
・自分の思考に父親が到達しないと考える。
【篤臣の思考】
・清隆の将来を教育者か政治家かの2択で迷っている。
・その判断と実力把握のため、高育に意図的に入れる。
・清隆の思考を考慮した上で、完全にコントロール化に無いと警戒している。
・清隆が、自分の思考に到達出来ていないと考える。
この様に、お互いが思惑を隠した状態での思考をしています。
また、結果的に『高度育成高等学校に入学する』というのがお互いの計画通りだったのが面白いところですね。
『それぞれの目的』
○ 篤臣の目的は『政治家or教育者のどちらにするかの判断と実力把握』
○清隆の目的は『高育から出た時のWRから逃れられる駒作りと外の世界を学ぶこと』
このふたつの目的が交錯しあっての現在です。
もうめっちゃ面白いです、まじで。
高育に入るまでが記されそうな0.5巻、まじで出してくれ!
綾小路清隆の目的については、過去に考察しているので合わせて読んでみてください。
Ⅳ.まとめ
最後まで読んでくれてありがとうございました!
この0巻は正直、『特典につけるなよ!!』と叫びたくなるくらいには本編でした(本編以上…w)。
この調子で0.5巻も頼みます、衣笠先生!
ということで、今回はこの辺で終わろうと思います。
次はたぶん、2‐9巻試し読み感想になるかと思います。