よう実 2年生編5巻 試し読み考察
みなさんどうも、フロッグです!今回はついに解禁されたよう実最新刊、二年生編5巻の試し読みを読んでの感想、考察を綴っていきます。
Ⅰ.満場一致特別試験
最新5巻でのメインストーリーである今回の試験、「満場一致特別試験」。この詳細なルールがわかったため、まとめてみた。また、このルールに基づき各人物がどう動くのかを、挿絵や試し読みの範囲で考察する。
『満場一致特別試験』
○5つの課題を満場一致になるまで繰り返す。
・一致しない場合10分間のインターバル。この間話し合いすることが出来るが、投票時間となると私語は厳禁。
・5つの課題を5時間以内に終了しなければ、クラスポイントが-300される。
・個別に投票の持ち時間も設定されており、一つの課題に60秒リスクなく使える時間があり、これを超える場合全体の持ち時間90秒が削られ、計90秒を使い切るとその時点で対象者は退学。
・基本は「賛成」or「反対」の二択、クラスの枠を飛び越えた選択肢(最大四択有り)の場合は、複数の選択肢がある。
試験の流れ
1. 課題投票
2. 賛成可決or反対可決
3. 賛成可決の場合はその対象者を選定
4. 対象者にその課題を適応するか投票
5. 可決
※1で一致しない場合は10分のインターバルの後再投票。
※2で反対可決の場合はその時点で課題終了、次の課題へ。
※3はクラスの過半数で可決。
※4で一致しない場合は3に戻り選定し直す。この際反対可決された場合、選定された生徒は除外。不一致なだけ場合は選定に残る。また、3~4の間はインターバルなし。
大まかにはこのようなルールになっている。ここで注目していきたいのが、「発言できる時間とできない時間がある」「自分の持ち時間を失うと即退学」の二点だ。
普通に満場一致を狙う際には問題ない項目だが、こと綾小路クラスにおいては重要なルールだろう。その理由は「櫛田桔梗」の存在だ。
今回櫛田を処理するのに絶好の機会だが、忘れてはならないのが櫛田の持つ『爆弾』だ。これを落とされるとクラス崩壊は免れないだろう。この爆弾を封じつつ櫛田を処理するため、上記の二点が重要になると考える。
櫛田封じの方法
策Ⅰ
①「退学者を出す」課題で賛成可決。
②「対象者選定」の際、インターバル10分が過ぎるギリギリを見計らい、綾小路が櫛田の闇の部分を暴露しつつ過半数の票集め。
③話し終えたところでインターバル終了、生徒に発言権がなくなり投票が始まる。(発言厳禁のルールにより、櫛田の爆弾封じ)
④過半数獲得後、インターバルはなくそのまま投票へ。櫛田の退学が決まれば爆弾投下を防ぎつつ退場ができる。
策Ⅱ
①クラスの状況を考え、櫛田に対して満場一致で退学を成立させることが困難と判断。
②櫛田の持ち時間超過を狙い、櫛田が動揺あるいは迷いが生まれる選択や誘導をする。
策Ⅲ
今までの「プライベートポイント」の契約を事前に学校側に申告、試験中に学校側から情報開示を行い即時退場。この時綾小路は事前に櫛田と手を組み、櫛田に従う生徒を装う。(八神の動向次第ではこの動きも根拠になりうる。)
ざっと考えてみたが、いくつか候補があげられる程度には櫛田落としができそうだ。今後くる体育祭・文化祭ともにクラスの情報が命取りの戦いの様子なため櫛田の存在は厄介極まりない。
今回の試験でも同じことが言え、一人でも少数派の票が入ると時間の浪費につながってしまうため、裏切り行為は痛烈な戦略だろう。今後のことを考えると、綾小路がここで櫛田を切るという選択をすることも十分考えられる。
逆に櫛田が退学にならないルートを考えるなら、綾小路が打った策を経て、それでも堀北が、櫛田を救うことを選択してクラスポイントを吐き出す。
それも織り込み済みの綾小路は櫛田を救うことを認める。
櫛田という人間をクラスに受け入れた上で試験終了という流れも考えられる。
問題は櫛田の持つ爆弾だが、櫛田が中学の時事件を起こした状況と今のクラス状況は異なるのではないか。
中学の時は「クラスが事実を受け入れられなかった」からクラス崩壊が起きた。だが、今のクラスは事実を知っても「耐えられる」のでは無いだろうか。もしクラスが櫛田の本心を許容出来れば、櫛田はストレスを溜めることなくクラスに貢献できるのではないだろうか。
櫛田が遠慮なくクラスの男子に「キモイよ?」という毒舌キャラ展開、ありだと思いますっ!
また、挿絵の場面と茶柱の独白で語られる「星乃宮が茶柱の胸倉を掴む」という描写が対比構造になっている。これから考えると、櫛田では無い誰かを退学にさせられそうになったから櫛田がキレたという考えもできるだろう。だが、「過去を繰り返さない」ために色々な人物を利用してきた櫛田に「本当の意味で大切な人」がいるとも思えない。やはり、裏の顔を教室で晒す以上は自分の進退がかかっているとみた方が良さそうだ。
【結論】
『綾小路は櫛田を退学の危機にまで追い込み、櫛田の過去を暴露する。堀北に救済の余地を与え、堀北以下クラスメイトの成長を促すよう調整する。』
挿絵からもわかるように、今回は櫛田桔梗最大のターニングポイントになることだろう。本編を楽しみに待ちたい。
Ⅰー② 茶柱の独白から見る過去と現在
今回、1年生編3巻以降2回目となる茶柱の独白があった。この独白では、茶柱達が高育の3年3学期で「満場一致特別試験」を受けていた様子が語られている。
簡単に解釈すると、
・「茶柱達は課題で退学者を出すかどうかの判断をしている」・「その対象者が茶柱と恋人関係になったばかりの男子生徒だった」
・「結果的に満場一致が可決されず(茶柱が反対し続けた)時間制限の5時間が過ぎAクラス行きを逃す」
こういった経緯が書かれていた。また、この際に茶柱の胸倉を掴む星乃宮という構図が描写されており、挿絵の綾小路と櫛田の状況と酷似している。恐らくは、茶柱達はこの試験で「躓いた」という「過去」と、綾小路達が選んだ道という「現在」と比較するための構図だろう。茶柱が自分の過去に対して、ケジメを付けられるかどうかを含め、綾小路達の判断により「現在」を見れる教師になっていくと考えられる。
そうなった時、初めて「教師として」生徒の前に立てる日が来るだろう。
Ⅱ.文化祭について
試し読みでは、11月開催の文化祭についてもルール説明がされていた。比較的単純明快なもので出店した催しで売り上げを競うものとなるようだ。
『文化祭ルール』
・全学年全クラスで催しものの「売り上げ」を競うもの。
・催しものは何を行うか、いくつ行うかは自由。ただし予算内ですべて行うことが条件。
・予算は一人当たり5000プライベートポイント分の専用ポイントが与えられ、その合算がクラスの予算となる。また、生徒会奉仕の実績や部活動などの成績により専用ポイントが追加される。
・予算は材料費や備品のほか、出店場所などの場所代にも用いられる。出店場所の希望が重なった場合は予算から競り合う必要がある。
また、この文化祭に限り、外部から来賓が来客するとのこと。十中八九綾小路父側からの接触があると思われる。WR絡みの抗争にも注目していきたい。
Ⅲ.今後の流れ予想
茶柱の説明である程度の二学期スケジュールがわかった。まずそれぞれまとめてみよう。
≪二学期スケジュール≫
9月⇒『満場一致特別試験』 5巻
10月⇒『体育祭』 6巻
11月⇒『文化祭』7巻
12月⇒『修学旅行』? 8巻
おそらくはこういった流れになるだろう。修学旅行で特別試験が開催されるかはわからない。だが体育祭・文化祭が特別試験の分類ではないことを考えると、修学旅行はほぼ間違いなく「特別試験」の形式が用いられると予想してる。
特に、直前の文化祭で綾小路父側から接触があった後だと考えられるため、学校の外に出る修学旅行はWR側が仕掛けるには絶好だろう。学年の抗争、WRとの抗争両方に注意していきたい。
体育祭については、満場一致特別試験でクラスポイントを落とした一之瀬クラスがDになり、「坂柳&一之瀬クラス」VS「綾小路&龍園クラス」となる可能性が高そうだ。また、ルール変更に関しても、南雲が絡んでいる可能性が高いため、こちらも気になる点だ。
最後に
今回の試し読みをみて、衣笠先生が久々にじっくり書いてくれそうでよかったです。この後の展開も一冊に一つずつ書いてくれそうなので、二学期編は期待度高めだと個人的には思います。
12月あたりで学籍番号絡みの試験が来るかな~と勝手に予想していましたが、まだっぽいですね。学籍番号に関しては情報を集めつつ考察を完成させたいなと...w
今回はこの辺で終わりにします。また本編読了後に考察noteあげるのでよろしくお願いします~!