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【フロッグの考察部屋】ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編8巻試し読み感想!

皆さんご無沙汰です!
よう実考察とかやってる、フロッグ@よう実です!

 はい、今回は発売も間近となったよう実2-8巻の試し読みが解禁されましたので、その範囲の感想と簡単な考察を綴っていきます。

 とりあえず、相変わらずのインパクトだったww

 では早速行ってみましょう〜(➰〰➰)ノ


Ⅰ.神崎隆二の独白

○神崎の過去

  8巻の独白は一之瀬クラスの神崎くんでしたね〜

 特に重い過去というのはありませんでしたが、神崎がこれまでどう生きてきたか、そしてある出来事がきっかけでどう変わったかが語られました。

 基本面倒事に巻き込まれないよう、人と距離をとって来た神崎。
 ある日近くの喧嘩に巻き込まれます。
 この時「嘘をついた者」「それを責める者」「嘘を分かっていながら助ける者」という三者三様の様子をみて、一体どれが正しいことなのかを考えていますね。

 また、『大人』の言葉によって内気な生き方に変化が生じ、高育ではサブリーダーをやるようになったみたいです。

○『神崎に声をかけた大人』とは誰だ?

 今回の独白で最も注目すべき要素は、ショタ神崎に声をかけた『大人』の存在。

この『大人』の人は喧嘩を見ていた神崎に対してあの言葉を語ります。

助ける力を持っていないのなら、逃げることも無視するのもいいだろう。しかし、力を持っていながらそれを使わないのは愚か者のすることだ』

2-8巻

 よう実読者なら超おなじみ、綾小路父が清隆に対して語った言葉です。
神崎も10巻クラス内投票の際、上記の言葉を使っていたことからWR生ではないかと疑われていましたね〜。

 神崎がこの言葉を知っていた理由は今回の独白でわかりましたが、問題はこの言葉を発したのが『誰なのか』です。

 普通に捉えるとこの大人は『綾小路篤臣』、つまり綾小路パパなんですが、私は綾小路パパではないとほぼ確信しています。

 では、そう思う理由を上げていきます。


①神崎が『綾小路』という苗字に縁を感じていた

 独白の最後の1文に、神崎が『綾小路』という苗字に対して縁を感じている描写があります。

しかしこの独白で一貫しているのは、『一人の大人』や『その人』という風に表現され、男性なのか女性なのかは濁してあります。
普通なら、『ある男性』『大人の男性』と表現されていてもおかしくないはず。

 この情報だけでは判断できませんが、神崎に声をかけた『綾小路』が男女どちらとも取れる用に書かれていると思われます。

②『神崎に声をかけた大人』の言動

 2つ目の理由は独白で神崎に声をかけた大人『綾小路○○』の発言や行動が、今までの綾小路パパだとは思えないことです。

 まず、神崎に上記の言葉を言う際、
『その人は俺の頭に手を置きながらこう言った』
と描写されています。

 0巻のあらすじから、綾小路パパは清隆が生まれた時から野心家であり非合法なWRを運営していた人間です。

 また、1-7巻やそれ以降の描写的にも、上記のような子供に対してフレンドリーな接し方をするとは思えません。

 もちろん、昔と今では性格が違うのでは?という疑問もありますが、そういう描写がない限りは、それを言い出すとなんでもありの設定になる為個人的には論外だと思います。

また、神崎に対しての発言には『助ける力を持っていないのなら〜』という前置きをして話しています。

この発言からも、実力を自分のためにのみ使う綾小路パパの思想とは別のものを感じます。

 綾小路ママ⇒
『力を持つものは助けるために使うものだ』
みたいなニュアンス。

綾小路父⇒
『実力があるのにそれを使って、のし上がらないことは愚かだ』というニュアンス。

 上記の様に、言葉は一緒でもその意味が違うことが考えられます。

 0巻の挿絵を見ると、綾小路パパの元から離れる女性の挿絵があります。
つまりその女性が綾小路ママだとすれば、綾小路ママも元々直江派閥に属していたことになります。

もしかしたら、『力を持っていながら、それを使わないのは愚か者のすることだ』とい言葉は、直江派閥のトップ直江仁之助が発言したのかも知れません。


③護衛無しでの登場

1-7巻、清隆と綾小路パパの会合の場面で、綾小路パパがトイレに行く時でさえ護衛を付ける事が描写されていました。

神崎の独白のタイミングでは既に、裏の汚れ仕事やWRを運営していたため、護衛も付けず単独でいることは不自然でしょう。

この点も綾小路パパではない理由の一つですね。


④『第三者』の子供の存在

 独白では、喧嘩を仲裁した『第三者』の子供が登場します。タイミングからして、喧嘩の様子を見ていた大人が連れていた子供でしょう。

 そんな人物ですが、嘘をついた子供を助けた理由を
『仲間だからという理由だけで、嘘を避難することなく守った』
と書かれています。

 上記の特徴は、2-4.5巻で登場し、神崎が詳しく語っていた『石神京』という人物の特徴に当てはまります。

https://note.com/frogyouzitu/n/nbb462468cab1

 詳しくは上記のnoteでまとめているので、ここから連想ゲーム的に『大人』=『綾小路ママ』である事を証明していきます。

◎独白に登場する第三者の子供
⇒行動理由から石神京の特徴と酷似
⇒石神が『そばで見ていた大人』である綾小路○○と関係あり
⇒石神は謎の電話の主と同一人物と予想される
⇒謎の電話の主も『綾小路先生』と関係あり、独白の子供と同じ
⇒謎の電話の主は坂柳理事長の用意した護衛をすり抜けている
⇒綾小路父側では護衛をすり抜ける事はほぼ不可能
⇒すり抜けられるのは高育側もしくは坂柳の属する勢力の人間のみ
⇒独白登場の綾小路○○は綾小路ママの可能性が高い

 このように、綾小路パパだと矛盾点が出てきますが、綾小路ママであるなら全ての伏線が綺麗に収まります。

 また、この時この大人の人と初めてあった神崎ですが、この後石神のことを詳しく知るようになる事から、大人の人や石神とはずっと関わりがあったと考えられます。

 外の世界で神崎・石神・大人の人物がずっと関わりを持てている事からも、『大人』=『綾小路ママ』が最も可能性が高いと考えます。
という事で、

①『綾小路』という苗字に縁がある
②その人の言動が綾小路パパとは合致しない
③その人は護衛を付けず行動している
④連れていた子供が石神出会った可能性がある

上記4点から、
『神崎に声を掛けた大人』=『綾小路ママ』
であると結論付けます。


Ⅱ.修学旅行編、開幕!!

○修学旅行の詳細

さてお次は、修学旅行に関してのお話。

修学旅行のスケジュールは下の写真のようになっているみたいです。

 また、今回の班分けは各クラス男女2人ペア×4クラスの計8人で結成されるようです。

 なんでも『敵を知り己を知れば百戦危うからず』が修学旅行のテーマだとか。

 今回はあまり絡んだことの無い生徒たちとも、綾小路は絡んでいきそうな展開なので楽しみです。
個人的にはSSのある山村から坂柳クラスの現状を、一之瀬クラスからはそれぞれの現状を聞けることを期待してます。

また、ただ観光するだけではなく、今後の試験のヒントになる様なことも含まれていそうですのでそこも楽しみです。

○生徒総評はなんのためにあった?

さて、突如始まった『クラス別生徒総評』(仮名)。
各生徒が、各々の基準で自由にクラス内で順位を付けていく作業を行いました。

 この表はどうやら修学旅行の班わけに使うらしいですが、十中八九別の目的があると思います。

 また、これを欲しているのが『学校の上層部』であることも引っかかるところ。
恐らく、生徒たちに基準を任せるというガバガバ基準の理由は、OAAのような合理的基準ではなく、生徒間でどのような評価になっているのかを表すためなのだと思われます。

これをどう使うのかは正直パッとは思いつきませんが、とても面白い基準表になるなと思います。


Ⅲ.七瀬翼の立ち位置はなんなんだ…?


最後はこの話題。
綾小路・天沢・七瀬の3人での会話で、天沢が高育に残る選択をするような会話をしましたが、天沢が去った後の七瀬との会話がものすごいことになってましたw

 簡単に状況を整理すると、こんな感じ。

【七瀬翼の言動】
・高育にいるWR生を超警戒
・綾小路には退学して欲しくない
・執拗にWR生への警戒を念押し
・何故か文化祭や修学旅行で外部のWR側から襲撃がないことを知っている
・綾小路にできるだけ言いたくない理由がある

 最も注目すべきは、『何故か文化祭や修学旅行で外部のWR側から襲撃がないことを知っている』点です。

ここから、未だ七瀬翼はWRの最新情報を把握しているかもしれないと考えられます。

 では、どこから聞いたのかですが、
①月城理事代行から
②月城⇒司馬先生から
③月城⇒石神から
の3つが考えられます。

ただ、どれも一貫しているのが『月城理事代行』が関わっている可能性があることです。

今回、綾小路が仮説を立てた通り、『月城は綾小路を退学させる気がなかった』と思われます。

 つまり月城は初めから別の目的で高育に来ていたということになりますね。
現状、綾小路は月城が『WRの真の目的』の元動いていたと考えていますが、私は少し違うと考えています。
ズバリ、『月城はWRを裏切っている』と考えてます。

 そう考える理由としていくつか根拠を上げてみます。

①1-7巻時点で、綾小路パパは綾小路を連れ戻そうとしていた

綾小路パパは、高育を訪問し、そこを去る時
『二度とこんなところには来ない』と発言してきます。
このことから少なくとも1-7巻の段階では、綾小路を高育に置いておくことに反対していると思われます。

同時に、綾小路パパがわざと高育に入学させた線も薄くなりますね。

②月城に渡された命令は『綾小路の退学』だった?

月城は、2-1巻冒頭でWR生に綾小路の退学を命じた際に『組織が一枚岩てはないことをよく知っている、最初の目的が違っていると上手くいく事もいかなくなる』
みたいな発言をしています。

 このことから、月城自身が『綾小路の退学以外の目的』があるのではと危惧していると考えられます。
実際、WR生が指示に従わなかったため、月城は綾小路にも警告を出しています。
 まぁ実際はWR生の暴走だったわけですがw

このことから、月城に渡された命令は『綾小路の退学』だったと予想します。

③七瀬への指示

2-3巻、七瀬との会話の部分読み返すと下のような発言になっています。

『彼を還るべき場所へと還すこと』
『綾小路清隆という人物がこの学校に入学し、ホワイトルームと呼ばれる施設から逃げたことが全ての原因だと』
『綾小路先輩を退学させられたなら、先輩のお父さんに合わせてもらう約束でした』

なんと、七瀬は一言も『綾小路をWRに連れ帰る』とは言ってないのです。

七瀬の目的は、悪魔で『綾小路の退学』であり、その先の事は2-3巻時点では聞かされていない様子。

個人的にはここに、月城の目的が隠されていると思います。

つまり、七瀬翼を利用した理由として、
・七瀬が退学させることが出来たとき、そのまま月城は綾小路を保護する形に持っていくとしたら?

・七瀬が綾小路に懐柔されたとき、月城は全てを話し綾小路のボディガードに仕立て上げたとしたら?

完全に妄想の域を出ないと言うやつですが、こういう展開から
月城⇒綾小路ママと繋がりがあった
という流れも面白いです。

特に、七瀬は3巻までは綾小路を退学にし『綾小路パパに謝罪』を求めていたのは確定です。

しかしその後の4.5巻辺りから七瀬の行動が変化しているように感じます。もしかしたら、七瀬が綾小路に懐柔されたタイミングで月城辺りに本来の目的を話され、護衛の役目をになったのでは無いでしょうか。

試し読みを見る限り七瀬も追い詰められているので、すぐに語られることだろうとは思います。
本編を楽しみに待ってましょう。




はい、という事で試し読みにしてはクソ長いnoteになりましたが、それくらい濃い内容でした。

最後の方は雑になりましたが、読んでくれてありがとうございます!

8巻読了後は、Twitterで考察スペースを、そして8巻考察noteを出す予定ですので是非見てくださいね〜

By フロッグ@よう実

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