ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編6巻考察!!
どうも、よう実考察をやっておりますフロッグです。
今回は、2月25日に発売された「よう実2-6巻」を読んでの考察や感想を書いていこうと思います。
今巻は『答え合わせと新たな伏線』を提示した巻だと感じました。その答えと伏線を各項目をピックアップして色々考えていきます。
あ、その前に.........
よう実アニメ続編化おめでとおおおお!!!!!
いやぁ~、ついに決まりましたね!一生待つつもりでしたが、実際来てみるとホントに感動しています。
では、考察に入っていきましょう!
Ⅰ.長谷部波瑠加の『復讐』
「ねえみやっち。私と一緒に———たった一度きりの復讐、手伝ってくれる?」
6巻の最終章で書かれていた通り、長谷部は佐倉を退学に追い込んだ綾小路・堀北・クラスメイトに対して『復讐』することを決意した模様です。ただし、永遠に迷惑をかけ続ける復讐はせず、あくまで「一度きりの」復讐を想定しているみたいですね。
ここで一番に考えられるのは『櫛田桔梗の過去をすべて暴露する』こと。これなら櫛田を残したことを後悔させる意味でも有効に思えます。
ですが、6巻で櫛田桔梗が復帰(開き直り)した際、堀北は
『多少櫛田の悪いうわさが流れた程度では今の櫛田のイメージは崩れない』と述べています。この点から考えると、結果的に不発で終わってしまいます。
更に、櫛田は復帰の際にこう述べています。
櫛田:「私に敵意を向けて来る人には、誰であっても容赦しない。特別試験で暴露したのなんてほんの一部だけ。隠したい事実を持ってる人はほかにもいっぱいいるよね?」
この言葉があるということは、まだ櫛田の口から「暴露」が出る可能性があるということです。
長谷部が櫛田の過去をばらすという動きは確実に「櫛田への敵意」に該当するでしょう。ここで長谷部の隠していた過去が、櫛田の口から語られるのではないかと考えます。
そして、過去を暴露され復讐が失敗に終わった長谷部は、『自殺』という最終手段に出る可能性が出てきます。
ですが、最終的に『佐倉が残した何か』が長谷部を思い留まる鍵になると考えます。
〇【結論】長谷部は櫛田の過去を暴露したのち、自殺しようとする。佐倉の残した何かによって思い留まり、和解する。
では、その『佐倉が残した何か』が何なのかを考えていきます。
Ⅱ.佐倉が残した『何か』とは?
6巻序盤で、綾小路は茶柱先生から、佐倉の退学が決まってから5000ppを利用した形跡があることを聞かされます。また、この件には綾小路含む「綾小路グループ」が関係している模様です。
では、簡単に情報をまとめてみます。
「佐倉が残した何か」
・佐倉が5000ppを利用した形跡あり。
・しかし、綾小路が「オレが支払う」と言っていることから、まだ支払いは完了していない。
・綾小路、そして恐らく綾小路グループに対する利用と思われる。
上記の情報から、筆者は『ネット上で発注をかけた』線が一番可能性が高いと考えます。
そして何を発注したかですが、佐倉は「写真を撮ることが好き」だと都度述べていました。その中には綾小路グループを撮った写真も当然あるでしょう。
つまり、「今までの綾小路グループを映した写真を使用した何か」であると思います。ただ個人的に、写真だけでは長谷部を立ち直らせるには弱いと感じているため、「写真+メッセージ」という形ができるものだと思います。
具体的には、「メッセージ付きポストカード」や「メッセージ付き写真アルバム」あたりだと思います。金額的にも、5000÷4名で1250ppなため、このあたりが無難でしょうか。
〇【結論】佐倉は学校を去る直前、自分がとってきた写真を使用したメッセージの発注を依頼した。
もしくは、メイド喫茶の話もあったので長谷部のメイド服をオーダーメイドしたとかもあるかもですね。
Ⅲ.高円寺六助は何にppを使用した?
次はこの話題。これまでもppを使い倒してきたイメージの高円寺ですが、6巻での高円寺の会話は、少しですが高円寺の目的が見えるものでした。
まずはこの言葉。
高円寺:「無人島と宝探しでは稼がせてもらったが、今は割とお金を使う時期でね。」
毎度、高円寺は「ppが絡む試験」では積極的な姿勢を見せてきました。今回もこの法則に従っているので不思議はないのですが、
問題は「今は割とお金を使う時期」という表現です。
高円寺は「無人島試験の100万+宝探しの50万」で最低でも150万ppを所有していたはずです。相当な大金を抱えたはずなのに、そこから一か月足らずで「金欠」と言い出しているのです。
高円寺が豪遊していたという線も捨てきれないですが、それでも一か月で使い切るには大金です。ただ豪遊していたわけではないというのが筆者の考えです。
後ほど出てくる「みーちゃんに差し入れした人物」が高円寺であったとしても、やはりたかが一万程度で金欠とはならないでしょう。
また堀北との会話で、堀北から「Aクラスに興味はないのか」という質問をされた際、それをはぐらかすように綾小路に話を振っている場面も見られます。このことから考えても、やはり高円寺はAクラスでの卒業を欲していると思われます。
〇【結論】上記のことを加味し、『Aクラス卒業を目的とした根回し』を行ったと考えます。
個人的には、「校則の変更」とか起こしてくれると面白いかな~とも思ってます。
Ⅳ.堀北クラスの成長と問題点
6巻では、堀北クラスの主要メンバーがそれぞれどう考えているか、どう動いているかが多く書かれていました。この理由として、体育祭までの綾小路の目標が『静観』にあったからでしょう。
その中で、堀北クラスが成長した面や、逆に問題となる点も見えてきた巻でもありました。
まず、堀北クラスの担任である茶柱先生の大幅な成長。正直、この成長は思ったより大きかったのではないかと思います。
クラスのリーダーとして、最善と考え決断した堀北ですが、やはりそれが正解だったのかを迷っていたようです。
こんな時、リーダーが悩みを吐露できる数少ない人間が「教師」である茶柱先生であると感じました。
これまでは、堀北の悩みなんかも綾小路が対策していた状態だったと思います。
しかし、茶柱先生が真の意味で「教師」になったことで、『生徒のケア』という部分を綾小路ではなく教師が行うという、ある種「正常な」状態へと変化しました。
そしてその結果、堀北は綾小路に頼ることなく、櫛田桔梗をクラスに戻すことができました。堀北の『綾小路への依存』は解消の兆しが見えたと考えてよさそうですね。
一方で、その堀北の側近であるサブリーダー格の平田、軽井沢は強く綾小路に依存している描写が書かれていました。
綾小路自身語っていましたが、この2人に関しては綾小路が多くのアドバイスを送ってきた弊害であることが分かります。
この「綾小路が何とかしてくれる」という考えを断つためにも、綾小路は堀北クラスを離れる決断をしたのでしょう。
そして今まで頼ってきた綾小路が敵として立ちふさがった時、サブリーダーとしての成長が見られるかもしれません。
そうなった時が、綾小路の目指す堀北クラスの「完成形」であると考えます。
Ⅴ.堀北と櫛田の今後の関係
今回、ついに1年生編1巻からくすぶっていた「堀北vs櫛田」に一定の解決が見られました。
いやぁ~、堀北×櫛田×伊吹のコントは最高でしたねwww
堀北と櫛田が頬を引っ張り合う挿絵も最高でした。
そして意図したのか、「二人とも笑顔」になっているように見えますね。これに関して、1年生編1巻でこのようなことが書かれています。
綾小路:「笑顔を見せる行為は、相手に少しでも気を許しているからこそ出来ることだ。そんな関係になれば必然、それは友達と呼べるかも知れない」
この言葉を伏線として回収したのなら、堀北と櫛田はこれから本当の『友達』になっていくのかもしれません。
今まで、友達というものを必要ないものと切り捨て、孤独を生きてきた堀北鈴音。
今まで、「誰かに認めてほしい」という承認欲求を心の内に秘め、本当の自分を受け入れてもらえず上辺だけの関係を築いてきた櫛田桔梗。
この2人が友人に、そして親友になっていく過程はとても楽しみです。今まで堀北がもっていなかった「友達枠」に櫛田が入ることを願うのみです。
最後に…......伊吹、ナイス・ファインプレー!!!
Ⅵ.天沢一夏の情報網
綾小路が軽井沢と『神った』『ウマぴょい』して、みーちゃんが綾小路に相談を終えた後、天沢が間髪入れず来訪しました。
まあ~いくら何でも、天沢の行動が早すぎですねw
しかも綾小路の部屋に来訪した人物を確実に言い当てるということまでしているため、確実に情報を得ての行動です。
この行動ですが、2つの可能性が考えられますね。
①綾小路宅に毎日張り込んでいる
②監視カメラ等を使える環境にいる(いた)
①綾小路宅に毎日張り込んでいる
まあ、WR生且つ綾小路を崇拝している人間ならやりかねないのが正直な感想です。
ですが、多少の否定材料を提示するなら、綾小路宅に訪問した2人の移動方法です。
まず、みーちゃんが綾小路に向かったときには「階段」を使用しています。また、軽井沢もエレベーターを呼びましたが待ちきれず、「階段」で移動しています。
前回天沢が張り込んでいた際は、この階段から様子をうかがっていたと書かれています。その階段を使用した軽井沢とみーちゃんがエンカウントしていないところを見ると、張り込んでいたのか怪しいところです。(気配に気づき逃げた可能性もあるけど。)
あとはロビーのカメラで見ていた線ですが、これもエレベータ―に乗っていないと2人が移動している場面は映らないため、行動を把握することは難しいです。
またこの伏線を拾うなら、「土曜日なのに制服を着ている。学校にでも行ったのだろうか」という文も書かれていました。
これを拾い上げるなら、学校で行動を把握していた可能性が出てきます。
②監視カメラ等を使える環境にいる(いた)
これは、学校の監視カメラを見れる部屋から寮の監視カメラを見ていたパターン。
何らかの理由でその場にいたか、あるいはいつも見ているのかわかりませんが、そこで行動を把握して寮に向かったということも考えられます。
幸い、学校から寮までは5分程度でつくため、みーちゃんが部屋に入ってからでも十分間に合う計算です。
このことから考えると、WR生は常に監視カメラ等で逐一全生徒の行動を確認できる状況にあるといえるかもしれません。
天沢はあえて「どうやって情報を得ているか」という疑問を持たせ、間接的にヒントを教えていたと考えるとあり得そうだと思います。
〇【結論】個人的には
②監視カメラ等を使える環境にいる(いた)説を推したいですね。
あと........綾小路&軽井沢おめでとう!
Ⅶ.みーちゃんに差し入れをしたのは誰?
5日ほど学校を欠席してしまったみーちゃん。その彼女に匿名で食材の差し入れを行っている人物がいました。
この人物についてもいくつかパターンが考えられます。
①高円寺六助
まあ、高円寺最有力ですねw
高円寺は11巻でみーちゃんを助けたり、2年生編4.5巻宝探しでペアを組むなど、みーちゃんを何気に気に入っている節があります。
そのみーちゃんがショックを受けて欠席してしまうことを読んで、高円寺が差し入れをしたと考えられます。
また、ささみサラダなんて選ぶセンスも高円寺っぽいといえばそうです。
②八神拓也
これはあんまり考えたくないパターン。
みーちゃんの純粋無垢な性格は、ときには短所にもなりかねません。仮に、今後のつながりを作るためにあえて差し入れをしていたのなら、怖いなと思いました。
また、筆跡を残すという伏線のある八神ですが、今回の差し入れにも「部屋番号が書かれた紙」が入っています。もしかしたら、ここにも筆跡のヒントを置いたのかもと考えられます。
ただ、別のクラス別の学年がみーちゃんの心配をすることも変な話ですし、寮も別の棟である点など少し難しいかなとも思います。
〇【結論】①高円寺六助の差し入れ
というのが無難でしょう。
高円寺×みーちゃんのある種お似合いカップルにも期待ですね!
Ⅷ.綾小路が堀北・龍園に提案した内容は?
二年次の体育祭において、初めて「堀北×龍園」のタッグが成立しました。やはり、龍園クラスに葛城が移籍したことで、こういった交渉事でもスムーズ且つ効率的に事を進めることができていますね。
そして、このタイミングを生かすために、綾小路は堀北と龍園にある提案をしています。
この提案に関しての情報は以下の通りです。
【綾小路の提案】
・何らかの「ルール上」可能なやり方。
・個人ではなくクラス単位で行うもの。
・一クラスより二クラスの方が効果的な展開になる。
・堀北クラスの問題を補うこともできる。
・Aクラス包囲網という表現をされている。
・その前段階が、体育祭の「坂柳欠席」である。
まず、何らかの「ルール」を見る必要がある作戦であることが分かります。
ただ、この「ルール」が次回の文化祭を指すのか、学校のルールを指すのかわかりませんね。とはいえ、ルールがある程度明確になっているのは、学校のルールよりも文化祭なので、恐らく文化祭絡みだと感じます。
まずは、次の文化祭のルールを簡単にまとめます。
【文化祭ルール】
・全学年全クラスで催しものの「売り上げ」を競うもの。
・催しものは何を行うか、いくつ行うかは自由。ただし予算内ですべて行うことが条件。
・予算は一人当たり5000プライベートポイント分の専用ポイントが与えられ、その合算がクラスの予算となる。また、生徒会奉仕の実績や部活動などの成績により専用ポイントが追加される。
・予算は材料費や備品のほか、出店場所などの場所代にも用いられる。出店場所の希望が重なった場合は予算から競り合う必要がある。
・1位~4位:100cp、5位~8位:50cp、9位~12位:cp変動なし
とりあえず、上記が大まかな文化祭ルールです。ここから更に詳細なルール説明も行われるとは思いますが、ある程度細かいルールが把握できます。
文化祭で仕掛けるにあたり、「クラスポイントの減少」がない点から、単にクラスポイント目的の作戦ではないでしょう。
また、今のところルール違反で退学になるようなものも見受けられません。
そして、体育祭の坂柳欠席を前提条件とするなら、
『坂柳の求心力を落とす』
というものが一番理にかなったものであると思います。
そのやり方ですが、2クラスで坂柳クラスの出店つぶしや客の誘導、下手したら坂柳の悪い噂の流布もするかもしれません。
これは坂柳を落とすためでなく、その側近やクラスメイトの不信感を煽り、クラス崩壊を狙うのではないでしょうか。あわよくば裏切り者(橋本とか)が出る展開は面白いです。
これなら、龍園と葛城の会話で言っていた「直接対決に向けて、今はその準備を進めるべきだ」というのとも、側近を削るという意味なら理屈は合います。
次に、一応学校のルール上での作戦のパターン。
まあこちらも、『有能な側近の排除』というのが一番無難に思えます。
〇【結論】堀北・龍園(場合により一之瀬)クラスで、坂柳クラスの有能な側近の戦線離脱を狙う、であると考えます。
Ⅸ‐1.佐藤摩耶に詰め寄った人物は誰?
佐藤が綾小路と軽井沢のデートに出くわし、逃げてきた後、謎の人物に声をかけられます。
この謎の人物は佐藤に対し、「軽井沢先輩を退学させれば、佐藤先輩にもチャンスが巡ってくる」と話し、近づいてきます。
まずはこの人物との接触時の状況をまとめてみます。
【謎の人物との接触時の状況】
①佐藤は見覚えのない人物。
②敬語をきちんと使っていた。
③「先輩」呼びから、一年生である。
④この章での描写がすべて「一年生」で統一され、性別は不明。一人称もあえて言わせていない。
⑤佐藤が綾小路のことを好きだと知っている。
⑥場所は女子トイレ前での出来事。
⑦女子である佐藤に対して、耳元まで距離を詰める行為をする。
⑧女子相手に「二人っきりで」自分の部屋に呼ぶ行為をする。
⑨佐藤は知らない人物に話しかけられて戸惑ってはいるが、異性に距離を詰められ、二人っきりで部屋に誘うということに対しての拒否反応が薄い。
⑩挿絵の影的には男っぽい。
簡単にまとめましたが、こんな感じです。
候補として、「八神」「天沢」「椿」「宇都宮」「七瀬」「石神」「新キャラ」というのが考えられます。
今回は、新キャラについてはどうあがいても確率が残るため、一度置いておきます。
まず、①の佐藤が接触したことのない人物ということで、
八神や七瀬は外れてきそうとは思います。
七瀬は4.5巻の宝探しの場面でしっかりと話しているため排除していいでしょう。
八神に関しては、衣笠先生を信じるしかないですが、1巻の八神&櫛田発接触の際、佐藤は櫛田と一緒にいます。また、櫛田に対して「知り合いなの?」と尋ねていることからも、佐藤の記憶に残っていると思われます。
⑤に関しては、1巻での軽井沢との会話や、4.5巻での軽井沢とカフェでの会話、宝探しで綾小路とペアを組んだことからある程度察せてもおかしくありません。そもそも把握していた可能性もありますが。
また、④⑥⑦⑧⑨より、男性より女性である確率の方が高そうと考えます。そもそも、この章のみ一人称を隠す書き方なのも怪しいところです。
⑩の影が男っぽいというものですが、頭の部分を見ると「フード」をかぶっているようにも見えます。なので、単純に服装だけでは判断しにくいかもしれません。(個人的意見です)
フード付きの服を着てるといえば、椿を思い浮かべますね。
②の敬語を丁寧に使う人物というと、八神が一番に思い浮かべます。椿はあまり丁寧な敬語を使っているイメージはないですし、宇都宮の敬語も丁寧とはいいがたいでしょう。宇都宮の場合、あるとすれば、あえて敬語が不得手と見せている場合ですが、綾小路以外では鬼頭の前でも同じような口調なためこの線もないでしょう。
逆に椿は、今のところ先輩との会話は綾小路との会話しかありません。仮に椿が綾小路を探るために入学した生徒なら、綾小路との会話と、別の生徒との会話で敬語を使い分けてもおかしくありません。
また、誘導の確実性を上げるため、初対面の相手に敬語を使うということは十分考えられるため、ここが椿や宇都宮でもおかしくありません。
〇【結論】上記の点すべてを加味し、謎の人物は最も状況に当てはまる
『椿桜子』が謎の人物であると考えます。
次点で、男性である可能性を考え、且つ「敬語が不得手」が嘘であった場合の宇都宮陸、次いで八神拓也だと思います。
Ⅸ‐2.椿桜子は何者なのか?
ここで疑問に思うのが、「椿桜子は何者で、目的はなんだ」という点です。個人的には「WR6期生or別機関からの派遣」であると思っています。
「WR6期生」の予想に関しては、完全にギルさんの二番煎じになるためそちらを参照お勧めしますw
ということで自分は、『椿桜子はアメリカの機関から派遣された人間』説を書いていきます。
(なぜアメリカなのかは、綾小路がニューヨークに行ったという描写から)
椿桜子は、今のところすべての行動においてどっちつかずの情報になっています。
その中で、唯一一貫していることが『綾小路の観察』です。
椿のssでも述べられている通り、「ゆっくり確実に、綾小路の深層心理を読み解く」ことが椿の行動理由であるといえます。
「ゆっくり」という表現から、綾小路を連れ戻しに来たWR生とは若干フィーリングが合わない気もします。
また、『椿桜子』という名前は、「the Japan name」という感じで偽名っぽいとも感じます。正確には偽名か和名のように感じました。
「椿」と「桜」といういかにも日本文化のような漢字の使用している点から思ったことです。
また、ssではコンビニでの礼儀について気にしたりしてる描写もあり、少し常識知らず、言い換えれば文化の違いを感じているとも取れます。
そういった点から『アメリカからの使者』である可能性を考えてみました。
また、高育の目的が『日本の発展』を目的としてる以上、海外との対比があってもおかしくないと思います。
また、アメリカ側にしてみれば綾小路の脱走という情報が漏れてるのなら、『WRで育った人間とはどういうものか』を観察するには絶好の機会であると感じます。
何より、「綾小路清隆」はWRの最高傑作です。こと「個」では比類なき実力を持っています。この存在をほかの競争相手はどう見るでしょうか。
どこでも同じ「何故そのような存在ができたか知りたい」と考えるでしょう。 例えばそう、売れた商品の製作法が知りたいように、綾小路という人間がどんな存在なのか知りたいと考えるでしょう。
そんな中での「綾小路清隆の脱走」です。これを好機と考えた他組織が高育に使者を送り込んでも何ら不思議はありません。
まとめると、
・椿は今まで『観察』に徹している。
・「椿桜子」という名前が偽名っぽい(主観あり)
・常識知らずな描写がある(文化の違い?)
・綾小路の「ニューヨークに行ったことがある」という発言
・高育の理念上、海外との比較がある可能性がある
・どの機関も、「WRの最高傑作」の正体を知りたがっていることが考えられる。
このことから、『椿桜子はアメリカの機関から派遣された人間』であるという予想です。
佐藤に近づき、軽井沢を排除するような動きを見せたのも、
『クラスメイトが自分の大切な人を切ろうとしたときどうするか』
を観察するためであると考えます。
Ⅹ.南雲雅は誰に標的を移した?
南雲はこの体育祭、綾小路との直接対決を行い、自分の実力を示す予定でした。しかし、綾小路が当日体育祭を欠席したことで、その代償として標的をほかに移したようです。
では、一体何に標的を移したのか。南雲はこう語っています。
南雲:「お前の学年に迷惑をかけることになるかもな」
「逃げた代償はほかのヤツに払ってもらうしかない。そうだろ?」
上記の発言から、『二年生に影響があり、且つ特定の誰かに代償を負わせる』かのような発言であると感じました。
二つ目の言葉、「ほかのヤツに払ってもらうしかない」は特定の一人を指していると捉えられます。そして、その特定の一人が学年全体に影響を与える人物であることになります。
直近の南雲の行動から見ると、今最も「次期生徒会長」に近い『一之瀬帆波』に標的を移したと考えます。
堀北との会話直後、南雲は「弁当も持たずに」去っていった描写があることからも、一之瀬に準備させていると考えることもできます。
方法として一つ考えられることは、常に民主主義的考えを貫いてきた一之瀬を、南雲が傀儡となって裏で操り「一之瀬が独裁する個人主義の学校」という形に見せる方法。これを行うことで、実質的に南雲が二年生を支配する形に持っていくいった具合でしょうか。一之瀬クラスを実質操作する南雲、それを綾小路が阻止し自分で運営というのもあるのかな〜と。
あくまでこれは一つの妄想ですが、このように一之瀬に代償を負わせることも十分あると思います。
直近の文化祭での「南雲vs二年生」が起こったらとても楽しみです。
あと、南雲はいい加減消えてくれ!
Ⅺ.坂柳と共有した『秘密』とは?
綾小路と坂柳は、体育祭を欠席している間に密会を行いました。
坂柳は彼女らしい理由で体育祭の欠席をしましたが、この際、綾小路と『秘密』の共有をします。
そのお互いの秘密とは何なのかを考えていきます。
まず、綾小路の『秘密』は自分でも言っている通り、
『全クラスを成長させ、WRの教育がすべてではないと証明するための、クラス介入』
これが綾小路の今の目的であり『秘密』です。そして坂柳がこれを他言しないよう、坂柳と「秘密の共有」をします。
(実際はこの「共有した秘密」の行動を行うためにあえて、目的を語っただろうが)
それに対して、坂柳側の『共有した秘密』とは何でしょう。
その時の描写や、事後の会話から考えると、『軽井沢と別れるための口実』と『綾小路が坂柳クラスに移動する理由』を作ったのだと考えられます。
まるで、この2人も『うまぴょい』したかのような流れでしたが、「語弊を生みそうな言い方」と綾小路・坂柳ともに言っていることから、『浮気未遂』をカメラで撮影したのだと考えられます。
また、綾小路が進言した「Aクラス包囲網」が成功したとき、坂柳クラスはピンチに陥ることは必至です。その時のことを考え、綾小路が移籍できる理由を作っておいたとも取れます。
これなら、坂柳側としてもメリットになりえます。
簡単な時系列妄想だと、こんな感じかと思っています。
・二学期後半~ 「Aクラス包囲網成功」「一之瀬クラス低迷」
・三学期~ 「綾小路、一之瀬クラス移動。立て直し」「Aクラス、学年末試験で龍園に敗北」
・三年生編~ 「綾小路、坂柳クラス移動。立て直し」「全クラス拮抗」
先に坂柳クラスに移動ということも十分考えられるため、あくまで妄想の域は出ませんが、こういった理由が考えられるかと思います。
〇【結論】『軽井沢と別れるための口実』と『綾小路が坂柳クラスに移動する理由』を共有した。
Ⅻ.綾小路に警告した『謎の人物』は誰?
綾小路と坂柳以外、体育祭を欠席している状態で突如訪れた訪問者。
綾小路だけでなく、坂柳のことも把握しており、且つWRや月城の件も把握しているようです。
綾小路に警告をしにきた謎の人物は誰なのでしょうか。まずは、わかっている情報をまとめます。
【謎の人物の特徴】
・一人称が『俺』である。
・綾小路に対し「敵でも見方でもない」と中立的立場を示す。
・坂柳理事長の派遣した護衛を無視できることから、高育のバックにいる人物と近しいものと考えられる。
・綾小路の影響で「何かが」被害を被っていることを理由に警告。
・WRの情報を持つがWRでない立場。
・綾小路に電話をかけたものと同じ人物である。
・坂柳も5~10年前に接触した覚えのある雰囲気を感じる。
上記の特徴から、まず一般生徒である可能性は皆無であるといってよさそうです。また、坂柳と以前接しているためWRにはいなかった可能性が高い点や、WR生が自ら警告する必要性がない点などから、WR生ではないといってもいいでしょう。
高育側が派遣した護衛を無視できることも加味して、
『高育のバックにいる人物の派遣』であるといえます。
また、この人物の正体は誰なのかですが、
『謎の男=石神京』だろうと予想します。
理由として、この「石神京」という人物自身特殊な立ち位置であり、上記の条件に当てはまるためです。前回の石神のnoteで書いたものを抜粋すると、以下のようになります。
【石神京の立ち位置】
・外部から高度育成高等学校に来訪している。
・綾小路父との関係が疑われる神崎隆二と同じ環境にいたと推測される。
・最低でも坂柳レベルの学力。
・ただし、入学時期やWRの仕組み上WR生とは考えにくい。
こういった状況ですが、このほとんどが「高育運営側」なら解決します。
また、綾小路父の『言葉』を神崎が口にした件ですが、この『言葉』の出どころが綾小路父とまでは断定できません。そのため、神崎が、綾小路父とは別の環境でこの『言葉』を聞いたとしてもおかしくありません。
〇【結論】上記のことを加味し、
『謎の男=石神京』で『高育のバックにいる人物の派遣』であると考えます。
今回の考察は以上になります!
今回はめちゃくちゃ書くことが多くて楽しさ半分大変さ半分でしたw
とはいえ、また新しい伏線がでてきたりととても楽しめた巻だったので大満足です!
では、また次の考察でお会いしましょう!見て下さってありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?