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結城友奈は勇者である-大満開の章- 最終話考察!

 こんにちは、普段は「ようこそ実力至上主義の教室へ」という作品の考察やってるフロッグといいます!
 
 今回は、2021年秋放送の「結城友奈は勇者であるー大満開の章-」の最終話がなかなかの考察要素を含んでいたので、このnoteにまとめていこうと思います。なお、全てアニメや原作を基にした予想なため参考程度にみてくれると幸いです。
 では早速いきましょう!

◎「結城友奈は勇者である」の世界観

 まず、そもそも「結城友奈は勇者である」(以下「ゆゆゆ」)という作品のバックグラウンドがどういうものかを知った方が解説しやすいと思うので、超簡単にまとめてみました。

【ゆゆゆ バックグラウンド】
・時代は西暦2019年から約3百年後の「神樹暦300年」。

・西暦2015年7月30日に全国各地で「バーテックス」と呼ばれるバケモノに襲われ、四国以外のすべてが滅ぶ。

・襲った理由として「天の神」が「人類が神の力に近づいたことに怒り粛正しようとした」と考えられている。

・地の神の集合体「神樹」によって四国に結界が張られ、生き残った人類はその中で暮らす

・西暦時代に行われた儀式や勇者の活躍で、神樹暦に代わってからの約300年ほど天の神による侵攻はなかった。

・四国以外の日本全土は、天の神によって「理を書き換えられた」と表現される。結界の外は「火の海」と化していた。

 ざっとまとめてみましたが、「進撃の巨人」のようなイメージでいいかもしれません。
 そして、作品名にもある通り「結城友奈」という勇者の代で見事天の神を退け、世界が元通りとなったわけです。
 大満開の章最終話では、決着の4年後が書かれたわけですが、その中に気になる点がいくつか出てきたので、ここからはその考察を行っていこうと思います。

ゆゆゆ最終話考察
◎なぜ友奈と東郷は『島根原発』に向かったのか


 最終話で友奈と東郷は、四国から島根原発までの道のりを辿っています。神樹様がいなくなり、自給自足での生活を強いられる人類にとって、「エネルギー問題」は確かに重要です。ですが、本当にそのエネルギーを求めて島根原発へと向かったのでしょうか。

これには2つのパターンが考えられます。

【島根原発に向かう理由】
①資源確保のため
②「原子力」がバーテックス襲来の元凶になった

主に上記二つのどちらかかなーと思います。では1つ目から見ていきましょう。


予想①資源確保のため

 まず、①は単純に資源問題。恐らく神樹様の亡骸から作られる燃料にも限りがあります。
 まだ神樹燃料がある内に原子力発電所に向かうのは普通に有り得そうですね。
 ですが、原子力に必要な「ウラン」は1年間取り替え無しで運用可能だそうですが、天の神によって時間が止まっていたといえど、最低でも「西暦2015~2019の4年+神樹暦300からの4年間=8年間」は放置状態が続いていることになります。実際に使えるのかどうかわからないですね。
また、原子力発電所の調査をするにしても、四国内には既に「愛媛伊方原子力発電所」が存在しているので、わざわざ島根に行く必要がありません。ですので筆者的には、予想②の方が強いのではと思います。


予想②「原子力」がバーテックス襲来の元凶になった

 これは「原子力」自体がバーテックスと関わりがあるパターンと、「原子力」を使う人間を見て、天の神の怒りを買ったパターンとがあります。
 もともと天の神が襲来した理由が「人類が神の力に近づいたことに怒り粛正しようとした」と考えられている点からも、原子力を使いだした人間に怒ったと言う展開はあり得そうです。

 また、実は「乃木若葉は勇者である」でバーテックスが初襲来した「場所」が何だか怪しいんです
 ちなみに「乃木若葉は勇者である」とは、西暦の時代の初代勇者の戦いを描いた作品です。



 ・バーテックスの初襲来と原発との関係…?

 そんな初代勇者ですが、まず乃木若葉たちが初めてバーテックスに襲われた場所は「出雲大社」です。出雲大社からすぐの所には、結城友奈らが向かった「島根原発」があります。
 また、伊予島杏と土井珠子が襲われた地元である、「愛媛県伊方町」にも、「伊方原発」が存在します。
また一応、高嶋友奈が初戦闘した奈良県御所市は、天の神(天照大神)本拠地の紀伊半島ととても近いですね。

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簡単にまとめるとこうなります。

【初代勇者のバーテックス初遭遇】
・乃木若葉⇒島根、出雲大社...近くに島根原発
・高嶋友奈⇒奈良...奈良を含む紀伊半島(天の神本拠地)
・伊予島杏&土井珠子⇒愛媛県伊方町...伊方原発
・郡千景⇒高知...特になし(戦闘も起きていない)

 この事から考えると、「原子力」の周辺にバーテックスが出現していると言えそうです。唯一被害の少なかった四国ですが、その少ない箇所のひとつが「原発」付近というのも臭いところです。

 更に面白い事に、北海道、沖縄、長野の諏訪はどれも「原発から遠い場所」に位置します。沖縄なんかは原発はありません。神樹様側は、被害が最小限の場所に一時的に結界を張ったとも考えられます。

また、「チェルノブイリ原子力発電所事故」を例にあげると、半径350キロもの範囲が放射能の影響を受けています。日本の原発の位置からすると、全て爆発されれば『本土全域』が影響範囲内です。上記の地図を見れば分かりますが、綺麗に1周取り巻いてますね。のわゆで火の海となったタイミングは、四国の結界強化後です。もしかしたら、あのタイミングで天の神側が「原発の爆発」を行い、それと同時に時を止めたのではと考えることもできます。結界に守られた四国のみが、原発の被害を受けることがなかったと。
実際、チェルノブイリでは文字通り「火の海」だったそうです。

また、ゆゆゆ3期最終話で登場した、「犬の鳴き声」「鹿が存在している」という描写も気になる点です。放射能を浴びたからと、犬や鹿は逃げるようなことは無いようです。実際、チェルノブイリでは現在も犬が暮らしているそうです。この事を考慮すると、「放射能が充満しているが動物はいる」という、正にチェルノブイリのような状態と言えます。

ここまでを簡単に時系列でまとめてみます。

【時系列】
①人類が「原子力」に手を出す
②天の神が怒り、人類を滅ぼそうとする
③天の神と地の神が争い、地の神が敗北する
④天の神の使いである「バーテックス」を、「原子力」付近を中心に襲撃させる。
⑤地の神が四国に結界を張る。
⑥天の神が結界に守られた四国以外の「理を書き換える」。この際に各地の原発に影響を与え、全国を放射能汚染にする。

 もし上記のように、「原子力」に何らかの影響を与えたのだとしたら、原子力を持つ世界中が日本と同じ状態になっていると考えられます。

 最後に、結城友奈が大満開し天の神にトドメを指したシーンを含めて考察してみます。

・「勇者パンチ」は天地返し!?

 2期勇者の章6話と、3期11話で描かれた「友奈VS天の神」の最終決戦。この時の描写にも、原子力や放射能と関係するかもしれない点が見られます。

それがこのシーン。

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 大満開友奈が「勇者パンチ」を天の神にくらわせた直後です。映像で見るともっとわかりやすいですが、殴りきった直後、映像が「反転」しています。つまり天と地がひっくり返ったんですね。
 そしてその後、神樹様が最後の力で世界の理を戻しています。

 それが一体どうしたと思うかもしれませんが、実は放射能汚染の改善方法として次のようなものがあります。

「天地返し」
...土の表層と深層を入れ替えること。
放射能は地面から数センチの深さまでしかたまらない為、下層の土と入れ替えることで放射能汚染の改善ができる

 なんと、こういう対策法があるのです。しかも名前も「天地返し」という、偶然とは思えない名前をしています。

 最後の友奈が「勇者パンチ」をした場面。もしかしたら『天の神を倒し、状況をひっくり返した』という意味と、『神樹様の天地返しで放射能汚染を浄化した』という2つの意味が含まれているかもしれません。
 
 この考え方は、2期最終話では出来ないものです。3期の「原発に向かっている」という描写がないとそもそもが原子力という考えがでないので、割とこの3期で答えを提示していたと考えられそうです。

 また、3期最終話の4年後のシーン。この時の友奈と東郷の会話に注目してみましょう。

【4年後の友奈&東郷 会話抜粋】
東郷「安全みたいね」
友奈「大丈夫だと思うよ〜」
東郷「用心に越したことはないわ、友奈ちゃん」

 ただの仲良さそうな会話ですが、東郷がこの時手に持っているのは「放射能計測器」です。つまり、『昔は放射能が充満していたor充満していたかもしれない』事象があったことを表しています。この点からも、全国で放射能汚染が広がっていたと考えられそうです。

また上記の会話にも、下記のような含みがあるように思えます。

【友奈&東郷の会話 解釈】
東郷「安全みたいね」(昔は放射能が充満していたけれど)
友奈「大丈夫だと思うよ〜」(神樹様が浄化してくれたから)
東郷「用心に越したことはないわ、友奈ちゃん」(神樹様を信用しすぎてはダメよ)

 こういう事から、友奈達の目的はやはり「原子力」という物自体の調査だと思います。

◎まとめ

 これまで色々と書いてきましたが、簡潔に根拠をまとめてみます。

・初代勇者の時、バーテックスとの初遭遇が原子力の近く
・勇者が守っていた地域はどこも、原子力からは遠い所である
・「理」を書き換えられた時、全国の原発から放射能が広がった可能性
・大満開友奈の「天地返し」
・4年後の東郷が測定しているものが「放射能」
・友奈と東郷の会話

 以上の点から、『なぜ島根原発へ向かったのか』という理由について、

『原子力発電が天の神襲来の元凶になったから』

だと考えます。そして、その調査のための先遣隊として友奈&東郷が向かったと考えます。

 また、天の神が襲来した理由についても、

『人間が原子力(神の力)に近ずいたから』

だと解釈します。


 以上、結城友奈は勇者である-大満開の章-最終話の考察でした!
 正直、どれも空想の域を出ないというものなので参考程度に受け取ってもらえればと思います。ですが、これだけの偶然が重なると、もはや偶然ではないと考えても良さそうか...?

 この辺を含め、4期を作ってくれることを祈りましょうw
それでは、今回はこれにて終わりにします!ご拝読ありがとうございました!


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