16ページから読み解く!!石神京って何者だ!?
皆さん、こんにちわ。寒くなってきましたがまだ冬眠はしていないフロッグでございます!今回考えていこうと思うのは、1-Aクラスのリーダー的存在『石神京』についてです。
題名にも書いた通り、登場からたった16ページ(2年生編4.5巻p286~p301)しか語られてないw
ですがこのたった16ページでよう実界隈に爆弾を落としました。さすが衣笠先生です。今回は少ない情報量の中で、石神京が一体どんな人物で、何を目的に高育へとやってきたか考えていきます。たった16ページの情報なので参考程度にみてください!
Ⅰ.『石神京』のプロフィール
まず本編で語られた石神京の特徴や性格、能力などをまとめてみました。人物像だけは情報量多い感じです。
【特徴】
・名前が初登場したのは2年生編2巻、本人登場は2年生編4.5巻。
・面倒ごとが嫌いで表には出てこない、自身も目立つ方ではないと発言。
・高身長で須藤より少し低い程度。顔はイケメン。
・執筆は洗練され、ペン習字を長年やっていても不思議ではないほど。
・優秀で、味方には情に厚く実行力がある。
・クラスの仲間からは全幅の信頼を得ている。
・一之瀬と坂柳の良いとこどりのような人間。
・「敵」と認定した相手には容赦なく牙をむく。
・「味方」とも「敵」とも認定しなかった相手には「無関心」。
・体つきは鍛えている感じはなく普通の体つき。
【OAA評価】
学力 A (95)
身体能力 D- (25)
機転思考力 B+ (77)
社会貢献性 D (31)
総合力 B- (61)
ざっと挙げてみましたが、身体能力以外「モンスターですねぇ」。
一之瀬のカリスマ性と、坂柳のような強いクラス統治に加え、敵に対しては龍園のように強烈な戦略を打つ可能性もあります。
学力だけを見ても坂柳に匹敵していることから、2年生編最初の筆記試験では坂柳同様「全教科90点以上」をとったと考えてよさそうです。更に堀北との対話でも片鱗が見られるように、頭の回転も申し分ないでしょう。普通に考えるなら、実力が評価されてのA配属で間違いないと思います。ですが、色々な情報が交錯するのがこのよう実!
では、その堀北との会話や石神を語る人たちの言葉をピックアップして、それぞれの意図を考えていきます。
Ⅱ.石神に関する発言を深読み!
ジャンジャン行きましょう。まずは初登場時から堀北の会話。
① 石神:「あの、まだ時間がかかりますか?」
⇒「まだ」と言っている点から、少なくとも数分間は近くで堀北の様子を見ていたと考えられます。当然堀北が携帯を片手に名簿を見ていることも把握したはず。
② 石神:「相談には乗れないをわけではないですが、ちょうど今仲間にその時間で予約したことを伝えてしまいまして」
裏側をこちらに向け携帯を顔のあたりまで持ち上げた。
⇒「裏側をこちらに向け」ということは、画面は見えていないということです。単に連絡したとアピールするためか、即座にOAAを起動したのか、はたまた録画・録音・電話を起動したのか…
③ 石神:「いえ構いませんよ、堀北先輩」
⇒堀北が携帯と名簿を見比べていた点や、不自然な声掛けをしてきた点から、あえて名前を出し反応を見たと考えられます。
④ 石神:「入学した直後の最初の特別試験で、学力の高い2年生の名前と顔は大体覚えました。」
⇒十中八九、堀北が疑問を投げかけてくると分かっていての返しでしょう。実際どれほど覚えているかわかりませんが、上記の特徴に当てはめれば、敵になりそうな優秀な生徒は全員頭に入ってそうです。
⑤ 石神:「俺は目立つ方じゃないですから」
⇒堀北の「学力の高い生徒は把握してたつもりだったが石神のことは知らなかった」という発言を一度スルーし、綾小路みたいなことを言い出しますw
⑥ もっと早い段階でそのことを指摘できたはずなのに、ゆっくりと放り込んできた。何事もなく対応を終えられた、そう安堵したタイミングを見計らったかのように。
⇒これもほぼ確実に、見計らっての行動でしょう。一度言質を取り、話が流れそうなところでぶっこむことで、堀北を動揺させて一連の不自然さを探っているといったところでしょうか。
⑦ 石神:「構いませんよ、でも―」 何か言いかけた彼は、ちょっとだけ次の言葉を躊躇っているように思えた。
堀北:「なに」
石神:「いえ。また会いましょう堀北先輩」
⇒この時点で、確実に堀北を「味方or敵」と認定しています。まあ、この話の流れで味方だと捉えるのも不自然ですし、「敵認定」でしょう。この「敵認定」が接触以前からなのか、この会話を経てなのか…
次に星乃宮が石神を見かけた場面。
⑧ 星乃宮:「というか、さっきのカッコいい子って…えーっと、誰だっけ~。どっかで見たことある気がするのだけどな」
星乃宮:「え?一年生?って、2年生や3年生なら知ってて当然なんだけど…」
星乃宮:「うーん、なんか結構前に一度学校で見かけた気がするんだけどなあ…見間違いかも」
⇒顔が良い模様の石神を、男大好き星乃宮先生は覚えていたようです。ただ、「結構前に一度学校で見た」という発言から、新一年生が入学する前に目撃されたということになります。このことから、「外部から高育に入ることができた」と言えますね。
これは衣笠先生側から読者への情報提供でしょう。
最後は神崎が石神について話す場面。結構知っている様子です。
⑨ 神崎:「堀北、石神とどういう関係がある」
「アイツと話していただろう」
⇒随分と石神と関わることに良い印象を持っていない様子。石神と関わること自体に否定的なのか、後々自分に被害が及ぶからなのかはわかりません。
⑩ 神崎:「石神という男は優秀で情に厚く実行力もある。既に1年Aクラスではリーダーとして認められ、あの男の仲間は間違いなく全幅の信頼を置いているだろう。一之瀬と坂柳の良いところを抜き出した男、という表現が一番伝わりやすいかもしれないな」
⇒まず、神崎の説明が詳しすぎるw 間違いなく神崎と石神は同じ環境に在籍していたと考えてよさそうです。一之瀬と坂柳の良いとこどりというのも中々強烈な表現です。これだけ見ても手ごわい人物だと感じられます。表立っての動きがないにも拘らずたった4ヶ月で全幅の信頼を勝ち取る手腕も相当です。
⑪ 神崎:「ただし、それはあくまで味方に対してだ。仲間を脅かす存在についてはその限りじゃない。恐らく容赦なく牙を剥くタイプだろう」
⇒一之瀬・坂柳と来て、更に龍園要素まで入ってきた石神。神崎が話を盛っていなければ化け物です。また、神崎自身、石神が牙を剥く場面を目の当たりにしたと考えられます。
⑫ 神崎:「敵でも見方でもないのなら、奴にとってそれは無関心だ」
「自分にとって意味をなさない存在は気にも留めないはずだ」
⇒このことから、「味方」か「敵」しか眼中にないということが分かります。そして、神崎の立場は「アウトオブ眼中」だったんでしょう。つまり一方的に、神崎が石神を詳しく知っているということですね。
⑬ 神崎:「知らず知らずのうちに関係を持っているというのは、常に起こりうることだ。」
堀北:「間接的に私の行動が彼に影響を与えたとでも?」
⇒堀北に「間接的に影響を与えた」と衣笠先生が敢えて言葉にさせていることから、「堀北が知らない間に敵として見られた」と考えられます。
大まかに上記の計13個が、石神という人間がどうであるかの情報となっています。では、これらをまとめながら考察していきましょう。
Ⅲ.石神京の目的
まずは①〜⑦までをまとめます。この範囲は言わば「石神の目的」を語る部分ですかね。
そもそも、石神は堀北をいつ「敵」として定めたのかが問題です。筆者は堀北との初対面の時には既に敵として認知していたと考えています。
その根拠が⑦の部分です。この発言の「ちょっとだけ次の言葉を躊躇っているように思えた」という文は、要するに堀北に対して既に言うべきことがあり、今回の接触でその「理由」に確信を得たという事です。
では、堀北が敵として認知される理由はなんでしょう。いくつか考えられますが、1つは「天沢一夏との戦闘」でしょうか。
無人島試験での一悶着を何らかの形で知っていれば、それは「仲間に手を出した」として敵認定されてもおかしくありません。ですが、天沢が自ら石神に喧嘩のことを告げることも無いので多分これは違いますね。まあ、独自に情報を得た可能性もありますが。
次に考えられることは、堀北が今までやってきた行動の中に、石神にとって不利益になることがあるパターンです。
今まで「堀北がやったこと」は意外と少なくて、『山内春樹の退学』『生徒会入り』『筆跡の調査』くらいです。『生徒会入り』に関しては、現時点で石神が生徒会に興味を示していないところを見るに違うと思います。『筆跡の調査』をいやがるのなら、あの場で予約名簿に記入をしないでしょう。そのためこれも除外して良さそうです。
となると、『山内春樹の退学』が影響しているかもしれないことになるんですが、どうなんですかねw
個人的は、ダメダメだった山内の仇を取りに来たのが最強格って言うのも面白いとは思いますが、根拠が全くないので何とも言えません。
そうなると、もう1つの可能性として挙げられるのが『他の人物に付随して敵と判断』でしょう。
具体的に言うと、綾小路を敵として認知しており、その側近の堀北も同様に敵として扱われたパターンです。間接的も間接的、堀北が綾小路とつるんでるが故の敵認定というのも有り得るかなと考えてます。
つまり、石神の目的は『堀北を介して綾小路を知る』ためだと思います。
当然この説には、石神が綾小路を狙う理由がないといけません。ここで絡んでくるのが、⑧以降の発言です。
Ⅳ.石神京は何者なのか?
⑧以降では、石神の目撃情報や神崎との関係性が見えてきます。その辺の情報を交えて「石神京」が何者なのか、考えていきたいと思います。
まず、⑧での星乃宮の発言から、ほぼ確実に「綾小路達が1年生の時に学校を来訪している」と考えていいでしょう。そして、外部との接触を一切禁止している高度育成高等学校に侵入することは至難の業です。
2年生編まで含め、外部接触があったのは綾小路父が直接赴いた時だけです。つまり、綾小路父レベルの権力者じゃないと外部から入ることすら出来ないということです。そんな中、綾小路らが1年生の時に目撃例があると言うことは、少なくとも超絶権力者の使者なのは確定でしょう。
さてお次は神崎隆二との関係性。神崎は一方的にしろ石神のことを詳しく知っている様子です。
性格や行動を把握しており、また自分自身が石神にとって「無関心」な存在であると言っています。この事からほぼ確実に「石神と神崎は同じ環境に居た」と考えていいでしょう。
その神崎ですが、11巻で判明した「実力を持っているのに、それを使わないのは愚か者のすることだ」という綾小路父の言葉を知っているという伏線があります。このことと関連付けていくと、石神・神崎両名とも「綾小路父もしくはそれと近しい存在出会った人物と接点がある」と考えられそうです。
そう聞いて パッと思いつくのは、「WR生」の可能性です。ですが、WR生と考えると色々と矛盾点が出てきます。それは、
⑴ WRでは石神の性格で語られる「情に厚い」「仲間思い」という感情からはかけ離れた環境であるということ。
⑵ 物理的に「WR4期生」しか入学出来ないという点です。
⑴は、WRが個人の完成形を作ることを目的としており、特に4期生までは他人と触れ合う機会すらなかったはずです。そんな中で「情に厚い」人間が育つはずがありません。
⑵の理由は、WRの仕組みにあります。現時点でWRは各年代に部屋は1つだと考えられてます。また、他の年代とは接触できないという仕様になっています。
そうなると「石神と神崎の2人は同じ部屋」ということになります。ですが今、神崎は2年で石神は1年です。つまりどちらかは「留年or飛び級」をして在籍することになるわけですね。
ですが、「神崎が飛び級」の場合は、すなわち「2人は5期生」となるため、天沢や八神が把握してない時点でこの説は破綻します。
残るは「石神の留年」になりますが、それは「綾小路の代で生き残っている場合」にしか実行出来ません。現時点で高育が留年制度を用いていない以上、WRの力を使っての裏口入学しか手はないわけですから、脱落していてはこの手は使えないのです。
しかし、そうなると綾小路の記憶に引っかからないわけがありません。11.5巻での月城との会話でこのようなものがあります。
月城:「魔の4期生と呼ばれ、あまりにも厳しい教育により次々と脱落していく中、たった1人だけ残り続け最後のカリキュラムまで難なくクリアした。あなたは貴重なサンプルだ」
色々と嘘をつく月城ですが、上記の情報は当事者である綾小路も当然把握しています。つまり、最低でも少人数しか生き残っていないメンバーを忘れているということは有り得ません。
更に、綾小路はOAAで1年生の全員の名前と顔などを把握しています。その時に何の反応もないことを見ると、やはり同期ということは考えずらいですね。
こんな感じで、「石神はWR生」という可能性は否定されます。では、石神(と神崎)は一体何者か。
それはWRとは別の施設から派遣された人物という可能性です。
◎【石神京はまだ見ぬ第三の組織の人間?】
今のところ「三つ目の組織がある」なんて情報はないため、ここからは憶測を多く含みます。ですが、まとめた内容を見てみるとまず一般生徒である可能性はほぼ皆無になります。
【石神京の立ち位置】
・外部から高度育成高等学校に来訪している。
・綾小路父との関係が疑われる神崎隆二と同じ環境にいたと推測される。
・最低でも坂柳レベルの学力。
・ただし、入学時期やWRの仕組み上WR生とは考えにくい。
上記のことから、まず一般生徒である可能性は除外でいいでしょう。またWR生でもないのに、「超優秀+綾小路父との関係が疑われる」となると、WRとは別の教育機関が存在するとしてもおかしくありません。
これはちょっとメタ的な視点ですが、衣笠先生の過去作品でも、「三つの組織の三すくみ」があるのだそうです。なので、よう実の世界でも三つ目の教育機関が出てきてもおかしくないかもしれません。
では、三つ目の組織とは何なのか?これにもいくつかの候補が挙げられそうです。
まずは単純に『綾小路父が手掛けるWRとは別の教育機関』です。
綾小路父の表面上の目的は「日本を統べることのできる人材発掘」です。そのためにWRで「個の完成形」を作ろうとしているのですが、それと並行して「組織として必要な人間を作る」施設を運営している可能性もあります。
例えトップが有能でも、側近が無能では意味がありませんしね。また、WRとの対照実験もできそうです。
次に考えられるのは、『綾小路父と敵対関係にある教育機関からの派遣』です。今までは「綾小路父の刺客」と考えていましたが、案外こっちもあるのかも?
何より、「綾小路清隆」はWRの最高傑作です。こと「個」では比類なき実力を持っています。この存在をほかの競争相手はどう見るでしょうか。
どこでも同じ「何故そのような存在ができたか知りたい」と考えるでしょう。 例えばそう、売れた商品の製作法が知りたいように、綾小路という人間がどんな存在なのか知りたいと考えるでしょう。
そんな中での「綾小路清隆の脱走」です。これを好機と考えた他組織が高育に使者を送り込んでも何ら不思議はありません。
個人的には、この前やった5巻考察キャスのコメントで出てた「海外勢の刺客」というのも考えてみてもいいのではないかと思い始めてます。
綾小路が小さい頃に行ったとされる「ニューヨーク」。この時当然両親も一緒だったそうですが、これは旅行ではなく「視察」だったのかもしれません。綾小路自身、嫌な思い出だったようなのでw
高育もWRも根本をたどれば「外国に比べて劣っているが故の、日本発展」が目的です。そこには当然、アメリカを相手取っても負けない力ということも入っていると思います。
なら、そのアメリカが綾小路清隆という存在に興味を持ち、自らの教育生をぶつけてきたと考えることもできます。
また、綾小路父の言葉である「実力を持っていながら、それを使わないのは愚か者のすることだ」の出所も不明です。綾小路父本人の言葉ではなく、彼もまた誰かに以前教えてもらった言葉だったら…
その時は、綾小路父と一緒にいたかもしれない人物が、例えばアメリカで教育機関を運営していても面白いです。
まあ、こうして妄想垂れ流したわけですが、ニューヨークの伏線回収にもなりますし、ワンチャンねww
話を戻しますが、石神京が綾小路清隆という人間、それ自体を知るために派遣されたとしたら、間接的に堀北に興味を示しても不思議ではないかもしれません。
(もう一人、綾小路を観察してるキャラもいるけど…)
結論:『石神京は綾小路清隆を探るために送られた、第三の組織の人間』
ということにしときます。
◎≪余談≫
これも完全に筆者が感じたことなんですが、石神と椿の行動に一致した点があるのですよね。
2年生編1巻 椿:携帯の画面は角度上見えないが、恐らくOAAを開いていると思われる。(挿絵では顔のあたりまで持ち上がっている)
2年生編4.5巻 石神:裏側をこちらに向け携帯を顔のあたりまで持ち上げた。
2年生編2巻 椿:二人の視線に気づいているのかいないのか、飴を見つめる。程なくして話始める。
2年生編4.5巻 石神:もっと早い段階でそのことを指摘できたはずなのに、ゆっくりと放り込んできた。何事もなく対応を終えられた、そう安堵したタイミングを見計らったかのように。
上記の2つに、なんとなくですが同じものを感じました。
まず一つ目、どちらの行動も似ていますね。ワンチャン、テレビ電話でもつないだんじゃないかと考えたりもしましたw
2つ目、相手は違えど、どちらも心理的に物事を進めていますね。間をおいての核心を突くような言動には似たところを感じます。
椿桜子という人間も一体何者なのかわかっていません。石神京との関係があっても面白いなと思いました。
以上、余談でしたw
Ⅴ.最後に
今回も読んでくれてありがとうございました!
結論としては、
・何者⇒第三の組織の人間
・目的⇒綾小路清隆を探るため
て具合になりました。、後半はほぼ妄想予想の垂れ流しでしたが、色々と考えられて良かったと思います。今回はこの辺で冬眠に入ろうかとケロケロ...
では、また次の考察の時にはよろしくお願いします!!
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