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【フロッグの考察部屋】2年生編12巻 学年末試験、直前予想!

皆さんご無沙汰しておりました、フロッグです!

今回は最新巻への期待が高まる中、試し読みまで公開されたという事で今話題の「坂柳VS龍園」にも触れていきつつ、全体的な予想を綴っていこうと思います!


 Ⅰ.頂上決戦!坂柳有栖VS龍園翔

2-11巻ラストで語られた坂柳と龍園の取引
その内容は「学年末試験で敗れた方が退学すること」でした。

 11巻が発売されてから今現在、坂柳と龍園のどちらが勝つのかが熱く議論されていますね。それだけ両者共に「よう実」という作品において人気且つ重要なキャラクターだった事がよく分かります。


 かく言う私も予想をしてきた人間の1人ですので、ここでは発売当初・あらすじ公開・試し読み公開でそれぞれどう予想していたのかを書いてみました。



予想①:11巻発売当初の予想

この頃の予想というのは、学年末試験の内容が全く無い状態でしたので、『これまでの両者』を基準に考えていた人がほとんどだと思います。

 まずはざっとまとめた両者の勝ち筋と負け筋をまとめてみました。

○坂柳が勝つ根拠
・直近の神室との約束で「裏切り者を排除する、その代償でクラスが負けるような事態にも陥らせない」と発言
・単純な実力差なら坂柳が優勢
・クラスとしての総合力も上
・10巻、11巻での綾小路の介入で完全に立ち直り、且つ柔軟な感情を身に付けた
・山村との関係が良くなったタイミングで即退学は考えにくい
・綾小路との「写真」の件がまだ残っている


○坂柳の不安要素
・橋本の存在
・クラスの立て直しが出来たかは微妙
・橋本以外にも不信感を持つ生徒がいる可能性、またその存在が裏切り者によって感化される可能性
・坂柳の立場や物語上、退学してもその後に登場や役割が与えられる機会が作りやすい

・綾小路と坂柳の方針が似ている為、引き継ぎも簡単
・坂柳が賭けの結果自分が負けても、自らの退学=綾小路の計画を壊せると計算しており、綾小路への勝利として捉えられる
・綾小路目線では坂柳と戦いたいといった描写はなし

○龍園が勝つ根拠
・橋本が龍園側についている
・龍園の奇策は試験次第で上位も容易く食える
・葛城がクラスメイトに学力向上の手助けをしている
・8億ポイントはその作戦の確率が低い以上、綾小路が移籍しても実行しない可能性が高い(そもそもお蔵入りの可能性も高いが)ので、実行させるなら龍園は必須
・綾小路目線だと龍園は再戦したいキャラ


○龍園の不安要素
・龍園の奇策は上振れと下振れが激しい
・単純な実力差なら劣っている
・クラスの総合力も劣っている
・時任が裏切る可能性
・ひより、石崎の度重なる綾小路への移籍勧誘

これを見てみると分かりますが、両者とも面白いほどに勝ちフラグ負けフラグが立っています。

そのため私個人としては、
『単純な総合力勝負なら坂柳優位だけど、龍園の奇策が喰うこともあるよね』って具合にほぼ50/50、もしくは作中でも書かれた通り総合力の差で55/45で坂柳クラス優位と考えていました。

 とはいえ、作中で綾小路が戦力バランスを調整していた事や、ラスト場面での対話では「対等」に描写されていた為、この段階で確定させるのは不毛だと感じました。

そんなこんなで、この時点での予想は『ほぼ半々』です。


予想②:あらすじ公開時の予想

さてそんな感じで約4ヶ月、様々な意見を眺めながら遂に迎えたあらすじ公開。

 まずは、あらすじ全文をドンッ!

龍園と坂柳。このどちらかが明日───敗北し学校を去る。
長かった2年生も最終盤、最後の特別試験『学年末特別試験』が遂に実施される。各クラス先鋒、中堅、大将、3人の代表者を事前に選出し、対戦クラスの代表者と勝ち抜き戦を行う。ただし試験内容は当日まで不明というもの。
「俺の本気って奴を坂柳と、そしておまえに見せてやるよ。俺には似合わないが正々堂々とねじ伏せてやる」
「学年末特別試験が片付いたら、ゆっくりお茶でもいたしましょう。彼を倒した後は綾小路くんとの勝負が、3年生で待っていますから」
龍園と坂柳、生き残るのは1人だけ──。大人気学園黙示録、2年生編クライマックス!
「お互いに特別試験で退学せずに済んだら、その時は時間を作ってくれ」

よう実2年生編12巻 あらすじより

 ここで明かされたのは、「先鋒・中堅・大将」の3名のリーダーを選出して戦うというルールです。

 つまりクラスの総合力以外で、リーダーの数と質でも勝敗が左右される可能性が出てきました。

ざっくりと、各クラスが選出しそうな生徒をピックアップしたのが下記。

坂柳クラス⇒坂柳、鬼頭、町田、真田、森下
龍園クラス⇒龍園、葛城、椎名、金田

堀北クラス⇒堀北、平田、櫛田、綾小路、須藤
一之瀬クラス⇒一之瀬、神崎、浜口

 このように、一見してリーダーの出来そうな数が多いのは堀北クラスと坂柳クラスですが、坂柳クラスに関しては坂柳以外のリーダー格が不在というのもあり、不確定要素が多い印象です。

一方、龍園クラスは『龍園翔』『葛城康平』という学年で見ても上澄みのリーダーを2人抱えています。
 更に勝ち抜き戦となると、どちらが最低でも中堅で登場するため、この質の良さはアドバンテージになると感じました。

 ということで、あらすじ公開時の予想は『龍園クラス優勢』です。体感30/70くらい。


予想③:試し読み公開時の予想

 そして最新巻販売1週間前のタイミングで遂に試し読みも公開!
ですが、いつもより厳重で試し読みの範囲が狭い…w

 という事で、少ないながらも描写があった『学年末試験のルール説明』を要約しました。

『2年生学年末試験』
試験会場:特別棟
対戦クラス:坂柳クラスVS龍園クラス、一之瀬クラスVS堀北クラス


【代表者】
・各クラス3名、先鋒・中堅・大将選出。
・最低でも男女1名ずつ選出、また任意の人数代役を立てられる。


【参加者】
・代表者に選出されなかった生徒全員が参加者として試験に参加。
・当日、欠席等により参加者が35名に満たない場合人数に応じてペナルティ。(1人につき-5クラスポイント)
・35名を超過しているクラスはその人数分ポイント加算。(1人につき+5クラスポイント)
 

【試験ルール】
・各クラスの代表者(先鋒→中堅→大将)による勝ち抜き方式を採用。
・先鋒は5ポイント、中堅は7ポイント、大将は10ポイントのライフが与えられる。
・大将のライフを先に全て失ったクラスの敗北となる。
・定められたルールの中で1対1による勝負を行うものである。
・引き分けは存在せず、決着がつくまで必要に応じ試験は延長される。
・勝者クラスには200クラスポイント+満場一致特別試験での選択による加算ポイントが与えられる。

 簡単にまとめるとこのような感じになってましたが、肝心の試験詳細が『隠されて』います。
 
 これは教師陣も知らされていないようですね。
ここから考えられる事としては、『教師陣も試験対象に含まれている』パターンもあるかも知れません。

 現に12巻の表紙が茶柱先生と星乃宮先生、独白の星乃宮が「退職覚悟で何でもする」発言。
公式コメントで坂上先生が
「何も学生たちに限ったことではないでしょう。大人だって時には汚い手を使うことはあります。」
と発言していたりと、教師陣が動くような描写も存在します。

 この事から、『試験内容』という部分を探る段階では教師陣の情報収集力も関わってくるかも知れませんね。

 また、本題の坂柳VS龍園の勝敗ですが、あらすじで見たよりも代表者の重要度が高そうな印象を受けました。

 また、後ろに行く程ライフポイントが多いという特性上、複数名の強いリーダーを抱える龍園クラスはやはり優位性があるように見えますね。

 一方で、現状ルールの詳細が不明な以上事前の裏工作がやりずらい点や、参加者側の関与がどれだけあるのか不明瞭な点で裏切り者の橋本がどれだけ機能するか分からない点は坂柳優位です。

 という事で、試し読み公開時の今の予想は『龍園クラスが優勢』で30/70。特に変化なしと言ったところです。

○葛城康平の有用性

学年末試験で注目したい生徒が『葛城康平』です。
彼は過去、坂柳クラス時代に腹心の戸塚弥彦を坂柳に退学させられ、その後龍園に買われた経緯を持ちます。

 そんな葛城ですが、龍園が葛城を勝った理由として大きく2つあると思います。
1つは龍園の暴走を止める役目。龍園自身、自らの背水の陣は理解しており、そのコントロールやクラスメイトの操縦を任せられる葛城を買ったのだと思います。

そしてもうひとつは『完全な別軸の作戦を展開できる』ことです。
龍園の強みである『奇策』はハマればとてつもない強さを発揮しますが、ココ最近はマンネリ化と言われる通り対策を講じられる機会も多くなっています。

 ですが、龍園の真骨頂は『奇策』と『正攻法』を合わせた時だと個人的には見ています。
そんな時『正攻法』軸を任せられるリーダーこそ葛城康平でしょう。

 現に、9.5巻で葛城は下記の通り発言しています。

 このように、葛城は『龍園が使っていない生徒』且つ『学力向上』という正攻法での軸を作りつつありました。
 
またこの後の生存と脱落の特別試験では、試験の流れ上龍園のクラスは真面目に学力を露見させていない為、他クラスにも上手く隠せています。

龍園軸には負担が無く、葛城軸では学力系の勝負にも出れる、という状況が出来つつあるのかも知れません。

こんな感じで、龍園軸と葛城軸の2パターンで学年末試験を戦っていく展開になるかもと予想します。

 是非、坂柳にリベンジを果たす葛城も見たいですね!



Ⅱ.堀北VS一之瀬の方はどうなの?

2年生編12巻より

坂柳クラスと龍園クラスの対決が注目を浴びていますが、もう一方の対決も気になるところ。

 クラスの総合力でいくとほぼ互角と言えそうですが、個々に尖った能力を持つ生徒が特に多い堀北クラスは、今回の代表者3名を立てるルール的に適正があるように思えます。

 ただ一之瀬クラスには、今回の独白でもある星乃宮先生が違反スレスレの情報収集をする可能性があります。この行動が功を奏し、試験内容の全貌が見えるという展開も考えられますね。
 
また、一之瀬クラスは40人全員が生き残っている為、万が一の欠席等で生徒が掛けても余裕を持てます。また、試験の詳細如何では人数差が戦力に直結する部分がないとも言いきれない為、この点は一之瀬クラスが優位性を持てる要素となります。

 この2クラスは、実質茶柱先生VS星乃宮先生の因縁対決になると思われるので、教師陣の駆け引きも視野に入れて読んでいきたいですね。



Ⅲ.星乃宮知恵の独白

上でも何度か書きましたが、12巻は星乃宮先生の独白でした。

 基本的には学生時代にAクラスに上がれなかった恨みから、『茶柱先生を勝たせたくない』を原動力に教師にまでなっているという事が語られました。

 この執念も凄いですが、自分が退職してでも道連れにして勝たせないという決意までしていました。
 正直ここまで拘っていると学生の頃から成長してない感じもしますね…

試験内容的に、教師陣の駆け引きや情報が鍵になる可能性がある為、この決意が吉と出るか凶と出るかは物語上とても重要ですね。

 2人の因縁に決着が着くかどうかも含めて、楽しみに本編を待ちたいと思います。


という訳で、短いですが今回のnoteはこれで締めたいと思います。
ご拝読頂きありがとうございました!(´▽`)

では、次回は12巻読了後の考察noteで会いましょう!


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