不妊治療のはなし⑧
コロナで、ごったごっただった2020年12月。
不妊治療を、えいやっと始めました。
この治療体験は、結果がどうであれ
人生の印象的な出来事になりそうだし
社会的に理解があれば
当事者がもう少し楽になる部分もある気がするので
記録的に書いてみようと思います。
第一話はこちら⬇️
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Ep.14 お金のこと
治療が一旦休憩に入ったので
ここらで不妊治療に関わる、お金のことについて
わたしの体験と所感を書いておこうと思います。
2021年6月現在
不妊治療は自費治療となっています。
保険適用であれば国保の場合3割負担で済むところ
自費治療の場合は10割。
そのため、とってもお金がかかります。
検査の段階で、一回の会計が1万超えはザラ。
領収書のケタの違いに、最初の頃は驚いていました。
(これが慣れてきちゃうからより怖い)
会計にカードは必須です!
そして、ここがややこしいポイントなのですが
不妊治療は人によって治療計画が本当にバラバラ。
そのため、かかる費用の幅もそれぞれです。
とはいえ、不妊原因を出来る限り明らかにし
治療計画を立てるための基礎検査は
不妊治療を始める方共通の、最初のステップ。
(わたしの体験記はこちら↓)
血液検査したり
エコー検査したり
卵管のレントゲンをとったり
だんなさんの精液検査をしたり。
我が家の場合、病院側が段取りよく進めてくれたおかげで
なにがなんだかわからぬまま終わりましたが
これが一式で、13万円くらいかかりました。
そして、この検査には
不妊検査等助成事業という東京都の助成金があります。
助成上限金額は5万円。
なので、自己負担は8万円くらいでした。
基礎検査のあと
我が家のネクストステップは
卵管にくっついた腫瘍を摘出する手術。
腹腔鏡手術で、こちらは保険適用。
国保に入っていれば利用できる高額医療制度(限度額認定)のほか
生命保険なども使えるので
自己負担はほとんどなしですみました。
不妊治療も腫瘍摘出も同じ病院、同じ先生だったので
どこからどこまでが保険適用なのかよくわからず
領収書を見たり、会計受付で明細をだしてもらい
申請を行いました。
そして、不妊治療に戻り
さらにネクストステップ。
我が家は人工授精はかっとばし、体外受精へ。
まだ渦中なので、最終的にいくらかかるかはわかりません。
体外受精は本当にバリエーションがたくさんあり
金額が人によって本当に変わります。
採卵の方法
受精の方法
受精卵が何個でき
何個凍結するか。
これらの結果は、お医者さんもわからないので
最終的に費用がいくらになるのかも
やってみないとわかりません。
そのため、体外受精は大きく分けて2つの段階にわかれています。
<第一段階...内容にもよるが、およそ30万円>
・卵子様の数を増やすための採卵誘発(ヤク漬け)
・1日入院し、卵子様をとりだす採卵
・体外or顕微受精
・受精卵の凍結保存
<第二段階...内容にもよるが、およそ15万円>
・受精卵を戻すための子宮調整
・受精卵を解凍し、子宮に移植
第一段階を経て、第二段階までいく場合もあれば
第一段階を繰り返す場合もあるし
第二段階を繰り返す場合もあります。
もし第一段階を経て、第二段階までいった場合は
こみこみ45万円。
こちらも、東京都特定不妊治療費助成という助成金があり
最大で30万円助成され、15万円ほどの自己負担になります。
この助成金は、体外&顕微受精が主な対象。
治療がどの段階まで進んだかで
申請できる額面はかわります。
申請をするための条件は、
回の申請時の妻の年齢が43歳未満であること。
これは大きいですよね...
(令和3年から所得の条件はなくなったそうで、よかった!)
また、年齢によっても申請できる回数が変わります。
初回治療時、妻が40歳未満の場合は6回。
初回治療時、妻が40歳以上43歳未満の場合は3回です。
さらに、これ以外にも都内市区町村によっては
独自の不妊治療の助成があるところもあるそうです。
ぜひ調べてみてください。
そんなわけで、我が家の場合自己負担は
基礎検査8万
体外受精15万(スムーズに行った場合)
の23万円。
でも、これで結果がでるとは限りません。
体外受精は何回も繰り返すかもしれない。
しかも助成が振り込まれるのは後日になるので
会計時には、さらにまとまった額が必要になってきます。
なので予め、不妊治療にかけられる予算と
メンタルや体の負担を考えて
最大何回挑戦するかを
夫婦で話し合った方がいいのかなと思います。
これだけの費用がかかり
女性には身体的にも負担がかかる不妊治療。
それが、結果うまくいくとは限らないので
精神的にもかなりプレッシャーを感じざるおえなくなります。
これはセンシティブな妊娠にとってはよろしくないし
ほんとに負のループ。
今後、保険適用になる法案などもあるようですが
当事者の精神的負担を軽減するためにも
少子化対策=国の未来のためにも
一刻も早い保険適用の整備と
なるべく自己負担が少ない制度を望みます!
⭐︎繰り返しになりますが
不妊治療の費用は
ご夫婦によっても
病院によっても
お住まいの地域によっても違います。
検討中の方は、しっかりと調べてみてくださいね。
<つづく>