
不妊治療のはなし17
コロナで、ごったごっただった2020年12月。
不妊治療を、えいやっと始めました。
この治療体験は、結果がどうであれ
人生の印象的な出来事になりそうだし
社会的に理解があれば
当事者がもう少し楽になる部分もある気がするので
記録的に書いてみようと思います。
第一話はこちら⬇️
ーーーーーーー
Ep.28 3回目の移植
あいかわらずそわそわが止まらなかった日々を経て
11/11、移植当日!
お昼に病院から電話があり、卵さんの解凍も順調とのことで
13時からの移植が決まりました。
(同日、仕事が入っていたのですが
あらかじめ代理のみなさまにお願いしていたおかげで
おやすみできました。本当にありがたいことです。)
時間になり、病院へ。
今回は自然周期移植のため
事前にやっていなかった
ホルモン値を測る血液検査からスタート。
採血して、意外にも検査結果が出る前に処置室へ。
恒例のゆるやかに青系のグラデーションが変化する
LEDが灯った薄暗い部屋の、処置台にあがります。
正面のモニターには、これまた恒例のイルカの動画。
膣内を洗浄してもらい
(多分)導線確保の管を入れ
先生がチューブを通します。
横では培養師さんと看護師さんが
わたしとたまごさんの個人情報の確認。
ここでは脱力がものを言うと学んだので
わたしはリラックスすることを心がけていました。
無事チューブが通ると
先生が「お願いします」と培養師さんに声をかけました。
すると!
今までは角度的に見えなかったのですが
今回は培養師さんがもってきてくれた
たまごさんが入っている容器が見えたー!
(注射器の比率かなり大きめに描いてます)
培養師さんの片手には注射器のようなもの
その先に50cmくらいの長さの
1〜2mmくらいの太さのチューブがついていました。
そのさきっぽを培養師さんが逆の手で持っていて
その中に、ぽこっと空気のようなものが見えました。
きっとあれが卵さんだー!
興奮。
培養師さんが「入れます!」といい
持っていたチューブの先を
わたしの中に入れます。
(もう見えないから、多分。)
さらに、先生がそのチューブを
いいポジションに動かします。
(これも多分)
「お願いします!」と先生がいうと
培養師さんが、持っていた注射器をプッシュ!
なるほど、そうやって移植していたのかー。
(多分です、あくまで)
培養師さんと先生の責任を考えると
ものすごい仕事だな、、、、とさらに感動してしまいました。
ありがとうございます。
移植は、今回も無事30分ほどで終了。
移植前に行った、採血の結果を
処置台の上で横になったまま待ちがてら
先生と、追加の飲み薬の処方と、次回の判定日を調整。
判定日は8日後の11/19に決まりました。
さらに、先生が今回移植した卵さんの写真とともに
いろいろ教えてくれました。
今回は冷凍前の発達状態が3BBという卵さんを移植。
移植前に解凍し、卵を覆う殻のような膜を人為的にけずり
より着床しやすくする孵化促進法というものも施行。
そこから移植までの数時間で、3BBから6BBまで発達したそうです。
これは卵さんが元気な証拠らしく、嬉しい!
検査結果が出るまで、一旦看護師さんも先生も席を外し
一人で処置室でイルカをみながら
「おかえりー」と卵さんに言ってみる。
「居心地はどうですかー?
いっしょにがんばりましょうねー」
すると、部屋をノックする音が。
仲良し看護師さんが、また顔をだしてくれました。
看「たなかさーん!おつかれさま」
私「ありがとうございますー。」
看「なかなかくっつかなかったんだねえ。なんでだろうねえ」
私「ねー。今回は自然周期なんちゃらでやってみたよ」
看「え!そうなの!じゃあ座薬とかなし?」
私「うん、めっちゃ楽だったー」
(この看護師さんの反応で、自然周期法はレアパターンなんだと感じる)
看「今回はーーー(私のおなかさすりながら)だいじょうぶ!」
念を送ってくれる看護師さん。
ありがてえ。
そうこうしていたら、担当の看護師さんが検査結果をもってきてくれました。
先生から、必要なホルモン数値に至っていたという報告をもらい
(事後報告だが、と若干つっこみたい気持ちは我慢)
この日の処置は終了。
帰りぎわ、先生が
『今回は期待できますよ』
と言ってくれたのが、すごく嬉しかったです。
判定日まで処方された飲み薬を持って帰りました。
<つづく>
いいなと思ったら応援しよう!
