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根津の裏路地に住む毎日。ちょっとほっこりしたこと。

1年360日くらいワインを飲んでいる(そのうち90%くらいは日本ワイン)Frog 🐸です。
下町の根津の裏路地に住んで5年を超えました。

お散歩は、ぜひ表通りから1本入って。

千代田線根津駅、改札を通り階段を上がっていくと、不忍通りに出ます。
正直、不忍通りには下町っぽさとか情緒とかあんまりありません。

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お散歩するなら、ぜひ1本でも2本でもよいので、裏通りに入って見て歩いてみるのをオススメします😃この辺りは、それこそ江戸時代から人が住んでいた場所。そして、戦火を逃れたので、今でも長屋の名残がある建物がわりとたくさん残っています。

不忍通りから、1本入った小道はこんな感じ。

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飲食店や個人商店がギッシリと立ち並んでいます。最近は、昔銭湯だったスペースが美術館になったり、民家を改造したCafeができたり、また、歯医者さんだった場所をキッチンスペースにしたりと日々変化を遂げている感じ。

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鶏肉専門のお肉屋さんがあるのは、古い下町ならでは❗️

Frogがこの地に引っ越してきて驚いたのは、肉屋ではなく、鶏肉屋さんがあること😲 江戸時代って、そういえば”鶏肉”しかなかったんですよね。
この辺りは、スーパーが1軒しかなく、また、コンビニも数年前に1軒できただけ、という状況もあり、八百屋さん、肉屋さん、果物屋さん、など個人商店がまだ生き残っています(とはいえ、おそらく、飲食店におろす業務用が主流のようですが・・・)。

そして、鶏肉がおいしいっ❤️❤️❤️

鶏肉屋さんで買った鶏肉は、フライパンで焼いてみると、透き通った油が少し出るだけで黄色い油が出ないんです。これには驚きました❗️
そして、ホントに美味しいっ😋😋😋
鶏肉と、ネギと、松山揚げを入れただけの鶏鍋(茅乃舎の出汁は必須ですが)は、冬の我が家の定番になりました。Frogがいつもお世話になっていたのが、この路地にある「鳥勝」さん。お母さんと息子さんで営まれていて、クリスマスの掻き入れ時には、店内でまるっとした鶏がグルグル回ってグリルされていた光景が印象的でした。

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しかし、大好きな鶏肉屋さんは、今年の夏に閉店😂

ご近所で聞いた話では、お母さんがご高齢で閉店するとのお話でした。本当に残念でなりませんでしたが、自分の両親のこととか考えると、しかたないことなのかなー😞と思っていました。

ある日気づいた、シャッターの落書き?

閉店後のある日、鳥勝さんの閉じられたシャッターが、青い字でビッシリ埋まっているのに気付きました。近寄ってみると、そこには、たくさんの人からの感謝の言葉が❗️

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”はじめてのおつかいはここでした。ありがとう”
”50年、ありがとうございました ”
”おつかれさまでした。3時のお肉、最高でした!”

地元の人たちに本当に愛されていたんだなぁと、なんだかうれしい気持ちになりました。自分はまだここに暮らして数年なので、書く資格がまだない気がしてしまったんだけど、ここで鶏肉やお惣菜を買っていた、名前も知らない人たちと心が通じ合えたような気持ちになり、ほっこりしました。
まだ、市井にこういう優しい気持ちがあるって、いいですね。こんなご時世だからこそ。

息子さんが、ここで焼き鳥屋さんをやるという噂もあり、またおいしい鶏肉が食べられるのをとっても楽しみにしています。

そして、小さな感謝を忘れずに毎日暮らしていきたいな🐸、としみじみ。

根津のほんとに小さな裏路地から。







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