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第9回 タイトルに使っている画像を絵の具で描いてみる
こんにちは。 #あさおようは電気毛布の夢を見るか 第9回目となりました。
毎回、既刊の絵本についての話や、筆者在住の沖縄についての話をしていましたが、今回は僕が普段どんな風に絵を描いているか。キャンバスにアクリル絵の具をつかって絵を描いていくメイキングを記事にしていこうとおもいます。
僕は絵はもちろん絵本も、観るのも大好きです。でも絵本作家や画家になろうって自分がおもったのは、大前提に絵を描くのが好きだからというのがあります。絵を描くこの制作過程こそ、自分が一番大事にしたいな~。とおもう部分なので、ご覧いただけたら嬉しいです。
【制作過程1】題材・テーマを決める。
さぁ!絵を描くことを決めました。人が絵を描くには、色々理由があるとおもいます。何はともあれ描く!!と決めたら一歩前進です。
そして次に重要になってくるのが「いったい何描くの?」ということです。
まず「何を描くか」。おおざっぱでもいいので決めちゃいます。
(何も決めないで描く。という方法も、もちろんあります)
今回はnote連載で一枚の絵を描くので、ヘッダー画像(パソコンで作ったもの)を描いていこうかとおもいます。
そこで
【制作過程2】画材・支持体を決める
個人的には絵を描くのに、一番重要なのはここでしょ!とおもっています。
画材(何で)、支持体(どこに)描くか。
画題を現実世界に顕現させるとして、その媒体を考える。ということです。
今回はF3(273×220mm)布キャンバスにアクリル絵の具で描きます。
制作過程1.何を描くか 2.どこに、何で描くか
が決まったので、さっそく描いていきたいとおもいます。
モチーフになるのは↑この絵。この絵は鉛筆で下書きしたものに、パソコンで色をつけています。
元データなくしていたので鉛筆画のスキャンから
これをF3号サイズにトリミングして、構図を考えます。
我が家にはプリンターがないのでUSBに保存!コンビニまでダッシュします。A3サイズにプリントアウト。
キャンバスにカーボン紙(なぞると下に黒い線がでるやつ)をマスキングテープで貼りつけています。
その上からこのように、プリントアウトした絵を貼りつけます。
そして鉛筆で、黒線部分を強めの筆圧でなぞると。。
ビックリするぐらい、写っていませんでした。
うすい線を耐水性のインクでなぞります。
さぁ!ここまできてようやく着彩。色塗るのが一番好きなんですが、色塗るまでの道のりって長いです
今回は、基本に忠実に。彩度の低い中間色で陰影をつけます。
今使っているのはイエローオーカー(黄土色)です。
こんな感じかな~。とか考えながらバンバン色を置いていきます。
ここで見て下さい。さっきの写真より大分色が落ち付きました。
色をガシガシのせられるのも、途中で全体的に色をのせているからなんです。
こんなふうに。明るいところ。暗いところ。僕はコントラストが強くなりすぎてしまう傾向があるので、一度潰して中間色をいれます。これにより絵にトーンの幅が増えます。
全体をみつつ・・・細部をチェックしながら、時に全体に色をのせて、調子を整える。ということを繰り返し、
陰影をしっかりつけたりしつつ、、
こんな感じで、完成!です。
額装するかわかりませんが、キャンバスサイドも塗ります。
最期にスキャンしてパソコンに取り込むとこんな感じです。
そうそう。大事なことを一つ
#あさおようは電気毛布の夢を見るか
フィリップ・K ・ディック作
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
という名作SFをヒントにタイトルをつけていますが、ヘッダー画像も
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF) 文庫
の表紙中西信行さんの絵を参考にさせていただいています。
中学、高校時代カッコイイSFの表紙を描く画家に猛烈に憧れました。
あの頃と、絵が描きたいな~。って気持ちも
絵が上手くなりたい!って気持ちも変わってないです。
日々精進あるのみ。
なんだか自分も絵を描きたくなってきた。
とかなっていただけたら嬉しいな~。とおもいつつ、今日はこのへんで。