伝え方
パブリック・スピーキング
パブリック・スピーキング(大勢の前で話す)の注意点
構成を緻密にする
制限時間内に聞き手が理解できるように、分かりやすい内容にする
効果的な言葉を使う
伝え方を工夫する
「とか」「えー」などの言葉は避け、背筋を伸ばして大きな声で話す
伝える目的
伝える目的は大部分は次の2種類になる
情報を伝える
情報を分かりやすく、正確に、面白く伝える
説得する
プレゼンを聞いた後に、聞き手が考えを変えたり、アクションを起こしてくれる
プレゼンの設計方法
ゴールを決める
聞き手にどうなってもらいたいかを書く
サマリー・センテンスを書く
何を伝えるかを書く
サマリー・センテンスを書く時のポイント
①1文で表現する
②質問形にしない
③あいまいな言葉を避ける
④大まかすぎないようにする
メインポイント(主な論点)を選ぶ
プレゼンの主要な論点、全体の核となる部分を選ぶ
メインポイントの型
情報を伝える場合に有効な型
時系列型:物事を時系列で語る
一定方向型:上から下、左から右、前から後ろ、のように一定方向に沿って話をする
聞き手を説得する場合に有効な型
因果関係型:メインポイントが原因と結果の場合に使う
問題解決型:1つ目のポイントで問題の存在とその深刻さを示す、2つ目のメインポイントで実行可能な解決策を提示する
サブテーマ型:複数の要素を伝えたい時に使う。伝えたい要素一つ一つをサブテーマとし、そのサブテーマをメインポイントにする
情報を伝えるプレゼンの構成
物・人に関するプレゼン
時系列型、一定方向型
プロセスに関するプレゼン
時系列型
どの段階で何をしなければいけないか、という説明を明確にする
出来事に関するプレゼン
時系列型
概念に関するプレゼン
サブテーマ型
情報を伝えるプレゼンの注意点
聞き手の知識を過大評価しない
内容を聞き手に直接結びつける
専門的になり過ぎない
話はとにかく具体的に
血の通った内容にする
クリエイティブに話す
言葉を想像力豊かに、柔軟に使う、ビジュアル資料も工夫する
説得するプレゼンの構成
事実問題を説得する場合
サブテーマ型
事実を伝え、意見を伝え、なぜそれに賛成すべきかを説明する
価値観を説得する場合
サブテーマ型
基準を定義する、自分の伝える価値観がその基準に合っていることを説明する
方針を説得する場合
必要性、解決策、実用性を伝える
必要性:なぜそのことについて考えなければならないか、を伝える
解決策:その問題に対して何をすればよいか、を伝える
実用性:解決策が現実的であること、を伝える
方針を説得するプレゼンの型
問題解決型
1つ目のメインポイントで問題の存在とその深刻さを示す、2つ目のメインポイントで実行可能な解決策を提示する
現状維持を主張する場合は、1つ目のメインポイントで変更する必要がないことを示す。2つ目のメインポイントで深刻な問題が起きても提案された方針では解決しないこと、深刻な問題があらたに生まれるであろうことを説明する
問題 - 原因 - 解決型
3つのメインポイントで問題・原因・解決策を提示する
メリット比較型
自分の解決策と他の解決策のメリット・デメリットを比較し、いかに自分の解決策の方が良いかをメインポイントで主張する
モンロー説得型
アラン・モンロー教授が開発、聞き手に行動を促す目的で作られた
注目→必要性→解決策→視覚化→行動 という5つのステップで聞き手を説得する
注目:トピックの重要性を示す、聞き手の好奇心や不安を刺激する
必要性:課題について深刻であることを示す
解決策:解決策がどのように機能するかを説明する
視覚化:解決策の利点を視覚化し、聞き手がその解決策を強く望むようにする
行動:どのような行動をして欲しいかを伝える
説得するプレゼンのテクニック
信頼性を築く
話す資格があることを伝える
聴衆との繋がりを築く
なめらかに、表現豊かに、確認を持って話す
エビデンス(証拠)を使う
具体的なエビデンスを使う
新しいエビデンスを使う
信頼できる情報源のエビデンスを使う
論証でエビデンスと結論をつなげる
具体例からの論証
原則からの論証
因果関係の論証
類推
感情に訴える
感情を伝える言葉を使う
鮮明な例を提供する
誠意と確信を持って話す
参考文献
スティーブン E. ルーカス『アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書』
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