セルフロウリュ

最近増えてきたセルフロウリュについて書いてみました。
おまけでアウフグースイベントとロウリュサービス(スタッフロウリュ)も。「今更何当たり前の事書いてんねん?」という内容なのでベテランサウナーさんはスルーでお願いします。

セルフロウリュ
「施設のルールは必ず守る事」
最近は出来るところが多くなったので色々とトラブルも多くなっています。「本場フィンランドではいちいちロウリュに許可を求めたりしない」という考え方は日本では通用しません。なぜならフィンランドのストーブは中段に置かれている事があるからです。
ストーブが中段でロウリュをする人は最上段から。つまり最も熱くなる場所でロウリュをしています。それ以外の人は自分の好みに合った段に座ります。最上段が平気なのでロウリュ時の声掛けは不要なのですが、ロウリュの本場フィンランドといえど下段のストーブの場合はやはり声かけはしています。
日本のストーブは下段にある事が多くセルフロウリュとなると床まで降りないと出来ない事が多いので、声かけはするようにしましょう。
下段は最も熱くない場所なので「ロウリュしてもいいですか?」と聞くべき相手は最上段に居る人に対してであり、「何杯いけますか?」というところまで聞くべきだと思うのです。
無言でバシャバシャやって、降りてきたロウリュの熱さにビックリして逃げるなど論外ではないでしょうか?
かといって一点にユックリかけるとロウリュは天井に留まり中々降りてきません。
降りるにまかせておくとせっかくのロウリュが排気口に一直線だったりするので、セルフロウリュはジャッと雑に乗せる感じでやるか、石の上をぐるっと一周均一かけするのがいいと個人的には思います。
その際に火傷をしないよう奥から手前に。手前から奥にやると手前で立ち昇ったロウリュで手を火傷します。
柄の長いラドルならストーブ上に素手がいかないよう気をつければ奥手前自由で大丈夫です。

何度も書きますが「施設のルールは必ず守る事」

バシャバシャかけても壊れないストーブを設置している施設は数少ないのです。
かけすぎると漏電してストーブが落ちたり、ヒーターユニットが破断します。せっかくのセルフロウリュが禁止になるので「施設のルールは必ず守る事」

お次はロウリュサービス(スタッフロウリュ)
アウフグースイベントと同じ意味で使っているところも多いのだけれども、最大の違いは扇ぐ扇がないよりも「健康管理の自己責任」にあります。
自己責任であるがゆえにサ室に空きがあれば途中入室がokという事が多いようです。

最後はアウフグースイベント
サ室の環境が激変するエンターテインメント。ゆえにゆっくり蒸されたい人向けではありません。
「アロマを使った香りの変化」
「ロウリュによる温度湿度の変化」
「熱波による発汗の変化」
ショーとしての要素もあり、すべてはアウフギーサーの演出に委ねられています。
なおサ室内の健康管理もアウフギーサーの権限であるため、退室を促されたら素直に従うようにしてください。
指示に従わないとイベントが中断したり、無理をして倒れたりすると定期開催が無くなったりしてしまいます。
前述の一点にゆっくりかけるやつですがイベントではみんな縦長のストーブでやっていますね。あれでやると温度の高いロウリュが天井に溜まっていきます。
溜めてから撹拌するのです。
アウフギーサーはサ室の形状や排気口、ストーブの熱さを考慮してロウリュの量や速度を変えています。また自分のやりたい演出によってロウリュを巧みに操ります。
ドバっとロウリュして自然対流で落ちてくるアツアツロウリュを楽しんでもらおうと思ったら急激に熱いロウリュを浴びても健康に害が無いよう予熱時間が必要ですね。
ロウリュを天井に溜めて撹拌することでロウリュをより熱く感じられる演出をしたり、複数ステージに分割することで、それぞれ違う熱耐性のお客さんに楽しんでもらえるよう段階的に熱くなるよう計算も必要です。
ゆえにアウフギーサーのロウリュは扇ぐ事も扇がない事も考えて変化に富んでいるのです。

ここまでのお話しでおわかりのとおり、アウフギーサーのコントロールによって熱さの高みへと誘われるイベントですので途中入室というのは健康管理上不可ということになります。

以上、ご静聴ありがとうございました。

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