Fringe81 Explorerの軌跡(第2創業期編)
こんにちは。Fringe81 noteチームです。
今回は、Fringe81 Explorerの軌跡(第1創業期)の続編として、「第2創業期編(2014年~2018年ぐらい)」をお届けします!
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Fringe81経営陣は迷っていた
2013年にMBOを実施したFringe81は、2015年に総額4.2億円の資金調達を行います。しかし、経営陣は、会社の今後の姿を思い描きながら迷っていました。
それは「既存事業を伸ばしていって超ユニークな広告会社となるのか、それとも非連続的な成長を目指す会社となるのか」です。議論に議論を重ねた結果、「広告の会社のみ」にはならない。非連続的な成長を遂げるために、未知なる市場に挑戦しようと決断します。
そして、考えられたのがリアルデータテック事業という構想です。
これは、カメラやセンサーなどリアルに存在する多種多様なデータを、Fringe81の強みだったデータの「収集・加工・分析」技術を活用して顧客に提供し、広告や人材、保険といった既存産業のさらなる進化をうながすという構想でした。
ただし、実際には検討段階で終わってしまい、事業化までには至りませんでした。しかし、この構想が後のUniposへとつながっていくのです!運命とは分からないものです。
また、話はそれますが、当時は鎌倉にもオフィスがありました!(現在はクローズしています)
非連続的な成長のためにあらゆる可能性を探索
2016年は結果として、第2創業期のFringe81にとって大きな分岐点となる年でした。それは、未知なる市場へ事業領域を拡大させるために、ありとあらゆる可能性を探索した年だったからです。
①自社メディアへの探索
自社メディアを持つ広告業を目指すべく、好きなことで繋がれるコミュニティアプリ「シンクル」を立ち上げます。シンクルには、かなりの額以上の投資を行い、2016年にはAppleストアのベストアプリに選ばれるなど飛躍する可能性は感じたものの、残念ながら広告メディアになるまでには至りませんでした(シンクルは2018年に事業譲渡)。
②動画事業への探索
動画の時代が来る!ということで動画広告ソリューション「RAVO」を始めました。が、その後クローズ・・・
③トップダウンアプローチで検討したエコープロジェクト
そのような中、経営陣は、今後Fringeがどういった新事業を行うべきかを考えていました。そして、大きなテーマで、グローバルスケールでき、得意な領域で、パラダイムを作れるものをつくっていこうと意思決定します。
これが、現在のFringe81のVisionである「Reshape the World」へとつながっていきます。私たちは、何をやるかよりも、なぜやるのか(大義)を大切にしている会社なのです。
『Reshape The World』
私たちは、社会課題に仮説を立てて市場に広げていくことで、数十年という長期的なスパンで価値を生み出し続け、より良い世界を創る集団です。
既存の領域に限らず、時流を読み、仮説を生み出し、
テクノロジーの力で優れたサービスを生み出し続けます。
そして生まれたのが、リアルデータテック事業から派生した「エコープロジェクト」です。エコープロジェクトのコンセプトは「従業員同士がちょっとした同僚の仕事のサポートや気遣いを少額の報奨金(ピアボーナス)と合わせて送受信する」といったもので、これがUniposの原型となるものでした!!
この時すでに、Fringe81では「発見大賞」というユニークな「他薦MVP制度」があったので、事業化が加速していきます。Uniposの事業化の裏側はこちらのブログをご覧ください。
④ボトムアップで事業創造を行う「ハチワン会議」
経営陣が検討するトップダウン・アプローチに加えて、従業員の有志のチームからなる、ボトムアップ・アプローチで新事業の創造を行う「ハチワン会議」もこの年に開催しました。ハチワン会議では、かなりユニークなサービスが提案され、その後もサービス化に向けて事業開発を行いましたが、残念ながら、どれも実際のサービスが立ち上がるまでには至りませんでした。
グループ経営への探索
Fringe81は、2017年に東証マザーズに上場します。事業面では、ネット広告出稿データと効果計測ツールのデータを収集・整理・見える化する「Columva(コルンバ)」とUniposへ集中投資を行っていきます。
Columvaは、その後、2度のピボットを経て残念ながらクローズとなりましたが、Uniposは「Work Story Award 2018」をダブル受賞するなどHRテック業界で、急速に成長していきました。
広告事業では、メディア運営におけるマネタイズの難しさという課題を解決して、ユーザー体験を損なわない豊かなインターネット社会を実現するために、アプリメディアの広告収益化を支援する「GrowLio」を2018年にリリースしました。現在は、マンガアプリ広告の共同プラットフォームである「MangaAdPlatform」に注力しています。
その一方で、経営面においても未知なるものへの挑戦を始め、この時期にグループ経営への移行を進めていきました。
2017年には、子会社としてUnipos株式会社とFringe West株式会社を設立。そして、2019年には、インターネット広告事業をFringe coo株式会社として子会社化しました。
子会社となった3社の経営陣は、ほとんどが20代です。代表の田中がブログで書いているように「子会社役員の最高の応援者」として大幅な権限移譲を行っています。
なぜ、ここまで大幅な権限移譲を行っているのかというと、「経営のみは、なかなか教えることができない。自分で、悩んで、感じて、挑戦する。これ以外にない。それこそがExplorer(探検家)であり、Fringe81のカルチャーである。グループ経営を通して探検ラバーな経営者を生み出していきたい」という田中の想いがあるからです。
Fringe81のExplorerの軌跡(第2創業編)はいかがだったでしょうか?非連続的な成長を目指して、未知なるものへ挑戦するとともに、なぜやるのか、といった探検家集団としての志(大義)が、形成された時期でもありました。
現在、Fringe81は、グループ経営を本格化するとともに、第3創業期に突入しました。これからも、なぜやるのかを大切にしながら、新しいサービスや事業を生み出していきます。
現在進行形のExplorerについては、今後、紹介していきますのでご期待ください!