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メガネ初恋

わたしは小学2年生、眼鏡をかけているからあだ名は「メガネ」。鈍くさくて泣き虫。でもフミオくんという幼馴染が守ってくれる。フミオくんは頭が良くて活発で、ちょっと好き。初恋の相手かも。

ある日、いじめっ子のショウくんが、わたしのメガネに向かって水鉄砲を発射した。わたしは必死で逃げたので少し水がかかっただけだったが。

その話を聞いたフミオくんは激怒した。
「なんてやつだ、ボクが許さない、やりかえさなきゃ」
「いいよ、喧嘩はダメ。クラスの決まりにもあるじゃない」
わたしは教室の後ろに貼ってある「けんかはしない」という張り紙を指差して言った。
「ショウが先にしかけてきたんだろ?やり返す準備はしておかなきゃ」
「やり返したら、ほんとの喧嘩にならない?」
「大丈夫、なめられたままじゃやられるよ」

フミオくんは、大きな水鉄砲を買ってもらい、いつでもこれでやり返してやる、と息巻いている。
なんだか変だ。ちょっと好きじゃなくなったみたい。

           おわり(419文字)

たらはかにさんの企画に参加させていただきます。
たらはかにさん、お世話をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

このお話はもちろんフィクションです。
が、解説を加えると
フミオくんの苗字は岸田です。😉
ショウくんは金・・・・・


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チズ
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