しずかな部屋で、ひとりベットに座りこむ
プレイリストを1周してしまったのだろうか。気づいたら部屋に流れていた音楽は止まっていた。
しん、としたその空間で、
ああ、そういえばと思った。
そういえば、ひとり暮らしを始めてからずっとずっと音楽を流していたと。
ここ最近のBGM事情。
朝おきたらとりあえず今すきなアーティストの曲を流し(今はもっぱらVaundy)、
料理中は気分にあったアーティストを、
おふろはすきをつめこんだプレイリストを。
ワンルームの部屋に、いつも音楽を流し込んでいた。
だから音楽がとまったとき、しずかだ、と思った。新鮮にすら感じた。
せっかくだから、そのままベットに座りこんで目を閉じてみる。
おふろ場の換気扇の音。てのひらサイズのおき時計。そのはりがすすむ音。エアコンの風はゆるく空気をかきまぜる。
しずかだけど、無音じゃない部屋。
でも1番ちがうと思ったのは頭のなか。
音楽がとまってから、つらつらと、小説の地の文を黙読するように言葉が流れていく。
ぐるぐると考えるのがすきだったのに、最近はすっかりわすれていた。
考えごとのかわりに、ずっと音楽が流れていたからだろう。
ベットに座りこんでぼんやりと、ただただぼんやりとしてみる。
頭のなかではおしゃべりが続いている。
ときどきは音楽なしでもいいかもしれない。
ぐるぐると考えることはすきだし、こうしてnoteも書けたんだから。
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