妹のライブにいってきた
今この瞬間の音楽が、楽しくてたまらない。
ステージに立つ妹が、そんな笑顔を見せた。
その顔があんまりに素敵だったので、そっとここに書いておきます。
随分と前から、この日に屋外ライブするよと誘われていました。
6つ下、高校生の妹からライブのお誘いを受けた私は嬉しくて、雨が降らないといいなあと楽しみにしていました。
当日は快晴、公園に常設されている演奏場はドームを半分に切った形で、軽音部の学生と保護者がちらほら。
思ったより到着が遅くなり、すぐに妹のバンドの演奏が始まりました。
曲決めから練習まで全部自分たちで決めて、人前で演奏するってすごい事だよなあと思っていると、あっという間に2曲終わってMCへ。
妹もしゃべるかな?と思ってたらベースの調整作業で話さずでした。残念。
MC担当のキーボードの子が、「おなじみの」と前置きしてから始まった3曲目。
サビの直前、妹の一瞬の笑顔が目に飛び込んできました。
パフォーマンスではない、内側から思わずこぼれたような笑顔。
目線は手元に向いていて、1小節か2小節のわずかな瞬間。
心からわくわくが止まらなくて、その一瞬が楽しくて仕方なくて。
そんなことを思わせる表情でした。
そしてその顔を見た瞬間、私の中にも熱いものが湧きあがりました。
楽しくて仕方がない、そんな感情を、私も知っている。
ピアノの演奏会で、一番の見せ場を弾くときの心躍る感覚。
たった一回の経験だけど、今も強く残っていて、妹の表情に呼び起こされました。
まさに心が動いた感覚で、これを感動と呼ぶんだろうなと思います。
そしてふと、あんな風に笑えるなら妹は大丈夫だと思いました。
妹に対して心配事があるわけではないのですが、全般的に、この先大抵のことはなんとかなるだろうなと。
妹なら、あなたならきっと大丈夫。根拠はないけど、漠然とそんなことを思ったのです。
本当に、素敵な演奏でした。
青春、という言葉がきっと似合うのですが、大人になってもきらきらしていてほしいなあと思うから別の言葉がほしかったりする。
それはさておき。
妹、すごくいい演奏をありがとう、来年もぜひ呼んでほしいです。