仁平綾さんが案内!「フレンドフーズ爆買いツアー」の裏側
京都にお住まいのエッセイスト・仁平綾さんが、京都のあれこれを綴ったエッセイ&ガイド本『京都はこわくない』(大和書房)。
2024年に上梓されたこちらの書籍では、愛してやまない地元のスーパーマーケットとしてフレンドフーズをご紹介いただきました。そしてそのご縁で先日、仁平さんと巡る店内ツアー、その名も「『フレンドフーズ』爆買いツアー」(NHKカルチャー主催)を開催いただいたのです!
ひと月半ほど前にツアーの告知と応募受付を開始したところ、即日満席。スタッフ一同、嬉しさと驚き、そして少しの不安を抱えながら準備を進めてきました。
参加者は京都にお住まいの方だけでなく、東京、名古屋などの遠方からお越しの方も。計8名の方にご来店いただき、たっぷりと仁平さんにご案内いただきました。
この記事では、当日の様子を少しだけお届けします。
※価格はすべて税込です
ご挨拶の後、早速ツアー開始
皆さまが集合し簡単なご挨拶を交わした後、さっそく店内ツアー開始。
仁平さんご自身のおすすめ商品を中心に、推しのポイントや食の豆知識、ご出身の関東と現在住んでいる関西の食文化の違い、お気に入りの食べ方など、豊富な解説つきでポイントをしぼって店内を紹介くださいました。
一部商品は試食もいただきながら、美味しいお食事処の話題で盛りあがったり、紹介する商品の楽しみ方を伝えあったり(「これ知ってる、美味しいよね!」なんて声もちらほら)、ご出身の地の商品が並んでいることに驚かれたり。
フレンドフーズスタッフにとっても、皆さまの発見や気づきを共有いただける学びの多い時間でした。
「一度来てみたかったんだけど機会がなくて」
「料理教室の先生から勧められていて」
「以前に来たんだけど、どれを買ったらいいのかわからなくて…」
と、参加の理由は様々ながら、共通するのは「仁平さんがおすすめするものが知りたい!」という点。
ツアー内でも紹介のあった商品をいくつかこちらでもお伝えできたらと思います。
仁平さんの推し商品
①うちゅうブルーイング「KAIKOMA」「宇宙SHAKE」
ビール好きに大人気の、山梨県・うちゅうブルーイングさんのクラフトビール。
一般向けの公式サイトは売り切れ続出、小売店や飲食店向けの業務用サイトでも入手困難な品なのですが(定められたオンライン注文時刻からよーいドンで注文。決着がつくのは聞くところによると1分以内だとか…)、担当者の粘りと努力の甲斐あって、フレンドフーズの店頭ではしばしば販売を叶えています。
ツアー当日も同社のビール2種類を展開。このタイミングで店頭に並べられたことを仁平さんも喜んでくださっていました。
あまり見かける機会がないことや、ホップをふんだんに使用した味への興味も手伝い、皆さま興味深げな反応。
「とにかく濃い。食事のお供というより、主役になるビール」との仁平さんのコメントに、さらに「飲んでみたい」欲をそそられたのは参加者だけでなくスタッフも同じでした。
次回、同じものが入るかどうかも、いつ入るかもわかりません。見つけたらぜひ、すぐに買い物かごに入れてくださいね。
▼紹介いただいた品(ツアー当時)
・うちゅうブルーイング「KAIKOMA」(903円)
イギリス・マンチェスターのTrack Brewing Co.とのコラボレーション。お互いの大好きなホップを使ったDDH DIPA(ホップの量が通常のIPAの2倍)で、ピーチマンゴーを連想させる濃厚なフルーティーさとグアバのような清涼感。
・うちゅうブルーイング「宇宙SHAKE」(903円)
ミルクシェイクIPAの宇宙SHAKEがダブルIPAにバージョンアップ。濃厚な口当たりと芳醇でフルーティーなアロマのリッチな仕上がり。
※入荷する商品の種類、時期は不定期です。売り切れ次第、その後長期で入荷がない場合もございます。
➁オジカソース「ウスターソース」
関西では常備している家庭の多いウスターソース。仁平さんがあれこれ試したなかで、フライや卵料理などなんにでも合う万能選手がこのウスターソースだったそう。
「香辛料のクセがそこまで強くなく、昆布エキスや醤油が入っているからか、ちょっと和に傾く優しい味わい」と、幅広い料理に活用いただいている様子。
お客様に伺っていても、ひと通り試してたどり着くのがこの一本、という方も多いようです。ウスターソースに迷ったら、まずはこの一本から試してみてください。
▼紹介いただいた品
・オジカソース「ウスターソース」(486円)
赤ワインの風味が特徴。トマトやリンゴ、玉ねぎなどの野菜や果実に加え、香辛料や赤ワインを合わせて仕上げた品。
③大内山酪農農業組合「大内山手造りバター」
関東と関西の違いもさることながら、以前に仁平さんがお住まいだったアメリカ(ニューヨーク)と日本との食文化の違いについて説明があったのも、今回のツアーの面白ポイント。
ニューヨークはバターが豊富で、特に仁平さんは香りも味も濃厚なグラスフェッドバター(牧草牛のバター)を楽しまれておられたそう。日本のバターはあっさりしすぎて物足りなく感じていたといいます。
でも、ニューヨークのバターは少しにおいが特徴的でクセも強め。そんななかで、大内山の手造りバターは日本的な“あっさり”と、ニューヨーク的な我の強さの中間的立ち位置の味でちょうどいいポジションだったそうです。
瓶入りで保管がラクという使い勝手もあり、今や仁平家の常備アイテムに。
▼紹介いただいた品
・大内山酪農(協)「大内山手造りバター」300g 1687円
大内山酪農(協)に加入する、限定された生産者が搾った生乳(大内山牛乳の原料乳)だけを使用。抽出したての新鮮なクリームを、昔ながらの製法を用い、時間をかけじっくりと練り上げたバター。
④伊藤軒「シベリア」
手頃な定番アイテムとして販売している焼き菓子・シベリア。おばあちゃんがおやつとして食べていたこともあり、物心ついた頃から食べ慣れている仁平さんの大好物だそうです。
カステラにあんこをサンドした、昭和から続く和洋折衷なお菓子で、「断面の模様がシベリアの凍土に似ている」など名称の由来は諸説あり。
「白と黒の二色餡は珍しい」「ふかふかの猫みたいなカステラが絶品!」と、試食続きの後半戦にご紹介した品でしたが、皆さまペロッと召し上がっておられました。
▼紹介いただいた品
・伊藤軒「シベリア」389円
こし餡、白餡の2色をふんわりしたカステラでサンド。素朴でなつかしいおいしさ。
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あっという間の1時間半で、ツアー後のお買い物タイムにもまだまだ聞き足りない、もっと知りたいと、参加者の方と仁平さんとの会話はなかなか尽きません。「参加してよかった」と満足のお声も多数頂き、フレンドフーズもとても嬉しく、ホッとした気持ちです。
仁平さん、ツアーご参加の皆さま、ありがとうございました!
仁平綾さん プロフィール:
エッセイスト。編集・ライターとして東京で活動後、ニューヨークに移住。約9年暮らしたあと、2021年春より京都に在住。食べることと、猫をもふもふすることが至上の喜び。雑誌『SAVVY』(京阪神エルマガジン社)にて「京都暮らし、へぇ、そーなんだ!」連載中。著書に『ニューヨークおいしいものだけ! 朝・昼・夜 食べ歩きガイド』(筑摩書房)、『ニューヨークでしたい100のこと』(自由国民社)、『ニューヨーク、雨でも傘をさすのは私の自由』(大和書房)など。
Instagram:https://www.instagram.com/nipeko55/
最新書籍「京都はこわくない」(大和書房)