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【新人日記】フレンドフーズの日々:倉光編(2022年7月10日)
2022年4月、フレンドフーズには2名の新人スタッフが入社してくれました。初めて食の業界に足を踏み入れるからこそ、見える気付きがある。そんな風に考え、新人さんたちに日々の仕事の中で感じたことを、日記のように綴ってもらいます。
今回は倉光さん編です。
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はじめまして。
惣菜部・新入社員の倉光です。
note初回の今回は、わたし自身の食のルーツと、働き始めて体験したことを少しお話ししようと思います。
物心がついた時から食べることが好きで、小学生の頃からキッチンに立たせてもらっていたわたしの食のルーツは祖母だと思います。
わたしが生まれ育った地域は、海も、山も、田畑も近くにはありません。食品を買うところといえば、全国展開しているような大きいスーパーマーケットしか知りませんでした。
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しかし、同じ地域に住んでいたわたしの祖母は、毎月のように車で片道3時間をかけて生産者さんのお手伝いへ行き、そこの方々から直接食材を購入していました。筍掘りなどのちょっとしたイベントがある際は、わたしも連れて行ってもらっていました。
その地域の方々と交流をする中で、食材のつくられ方から、おいしい調理法や保存の仕方を学び、もう何十年も、日々のごはんをつくり続けているのです。
最近は、この食材はこんなふうに食べるとおいしかったよ、といった祖母との情報交換が日課になっています。「食で家族の健康を守ることがわたしの仕事なの」と、楽しそうに色々なことを教えてくれます。
実家を離れて京都に住み始め、気が付けば、スーパーマーケットや八百屋さん、直売所などを巡り、その時々にあった食材で料理をしたり、お店でおいしかったメニューの作り方を聞き、実践してみることが趣味になっていました。
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そんな中で出合ったのがフレンドフーズです。プリップリのお野菜や、美しく並んだお肉、バリエーション豊富な調味料の数々、キラキラのお魚に、色とりどりのお惣菜……。比較的こぢんまりとした店内にワクワクするような商品がぎっしりと詰まっていて、胸が高鳴ったことを覚えています。
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また、お客様と店員さんが、ご近所さんのようにお話しされていることにも驚きました。日常的に訪れるスーパーマーケットだからこそ、店員さんと気軽にお話しできる環境に惹かれました。(わたしは少し恥ずかしさもあり、お話しできたことはありませんでしたが)
今年の4月からフレンドフーズで働き始め、最初の1か月ほどは、研修として全部門を回りました。その中で、何度か試食販売のお手伝いをさせていただいたのですが、そこで初めて試食販売がとっても魅力的だということを知りました。
正直なところ、自分が普段お買い物をするときは、少し抵抗があり、あまり試食をいただいたことがありません。
しかし、試食をいただき、販売員の方とお話をしていると、その商品の歴史から、どのような地域で、どのような人々が関わって、どうつくられているのか、どう食べるのがおいしいのか、などなど、たくさんのことを教えていただけるのです。たまに、お客様同士で会話が弾んでおられて、さらにいろいろなことを知ることができたりも。
商品の物語を知ることで、より食べることが楽しくなる。きっとわたしの祖母も、そういった考えのもと、日々料理をしているのだと気が付きました。
それから、なんといっても、おいしいものを食べるとみなさん自然と笑顔になりますよね。スーパーマーケットでは、その場で食べていただくことがないので、意外と普段は見られない楽しい光景でもあるのです。
そんなことから「ご当地スーパーグランプリ2022」の関連企画として、井上佃煮店のちりめん山椒の試食販売をさせていただきました。
※井上佃煮店…京の台所・錦市場で135年ものあいだ人気を集め続けた惣菜店。経営上の都合で廃業されたものの「愛されてきた京都の味を途絶えさせてなるものか」とフレンドフーズの代表自ら熱烈交渉の末、当店で復活していただきました。
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店主・梅村さんのご協力のもと、井上佃煮店が錦市場にあった時代からフレンドフーズで出店するまでのお話を聞いたり、商品の製造過程を拝見し、たくさん味見もさせていただきました。
販売員として店頭に立つことは、自分が聞いたこと、学んだことをお客様にお伝えできる場でもあり、お客様から学ばせていただくことも多い機会だと思っています。
これからさらに、食に貪欲に、楽しく働いていきたいです。まだまだ未熟者ですが、お店で見かけた際は、ぜひお気軽にお声掛けいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
この記事を書いた人
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名前:倉光 優
毎日どこからでも山を望むことができる環境に惹かれ、左京区に住み始めて7年目。趣味は保存食をつくること。日々、おいしいごはんとお酒を探求しています。