【新人日記】フレンドフーズの日々:倉光編最終回(2023年4月29日)
昨年・2022年4月に、フレンドフーズには倉光さん・岡さんの、2名の新人スタッフが入社してくれました。初めて食の業界に足を踏み入れるからこそ、見える気付きがある。この連載では新人さんたちに日々の仕事の中で感じたことを、日記のように綴ってもらってきました。そんな2人もフレンドフーズで働き1年が経ち、すっかり頼れる存在に。この新人日記も、それぞれあと1回でひとまず終了です。
今回は倉光さん編の最終回です。
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デリカ・惣菜部の倉光です。早いもので、入社してから1年が経ちました。
4月から新生活、新学期が始まった方もおられるかと思います。わたしはというと、卒業式や入学式、入社式の装いを横目に、通勤中の景色や扱う食材で春の訪れを感じつつ、もう自分がその当事者でないことに少し寂しさも感じていました。
「新人日記」としては最終回の今回は、改めて感じたデリカ・惣菜部のこだわりについてお話ししようと思います。
食材を無駄にしない。副産物を活かす
フレンドフーズで多くのお惣菜のベースとなっているお出汁は、昆布と鰹を使用し、毎朝丁寧にとっています。そこで使った昆布は、出汁をとった後も別で柔らかく炊いて、おにぎりの具材やお弁当の付け合わせとして提供。鰹節も同様に、おにぎりの具材になっています。
デリカの人気商品であるグリーンサラダの海老は、調理には使わないセロリの葉や人参の端っこなどの香味野菜と一緒に茹でているため、ほんのりと味がついており、香りも良いのです。
個人的にもこの茹で汁を自宅へ持ち帰らせてもらい、さまざまなメニューを試してみています。スープカレーのお出汁や、トムヤムクンのベース、フォーのスープなどなど。海老とセロリの香りがしっかり出ていることもあり、エスニックな料理によく合います。
このように、フレンドフーズでは調理の過程で出る副産物までなるべく無駄にせず、使えるものはお惣菜に活かしています。
店頭と同じ品質の食材を使う
コックコートや割烹着を着たスタッフが、営業中の店内で買い物をしている光景を、目撃されたことのあるお客様も多いのではないでしょうか。
フレンドフーズのお惣菜には、店内で販売しているお野菜やお肉、調味料を多く使用しているので、毎日の仕込み前には店頭からも材料を調達するのです。そして、できるだけ家庭の味に寄り添い、家庭と同じ工程で手作りをすることで、シンプルで素材の味をしっかりと感じられる品に仕上げています。
ご家庭での手作りにこだわりのある方ですと、普段はあまりお惣菜を購入しない、という方もおられるかと思います(実を言うと、わたし自身もそうなのですが)。
けれど、少し料理をお休みされたいときや、またメニューの幅を広げたいときは、ぜひお惣菜売りへもお立ち寄りいただけると嬉しいです。手に取らずとも売り場をチラッと見ていただくことで、安心したり、新しいアイデアが浮かんだりするような、そんなお惣菜を提供してまいりたいと思います。
「新人日記」を最終回までご覧いただきまして、ありがとうございました。今後は主にデリカ・惣菜部の一員として、記事を書かせていただく予定です。引き続きよろしくお願いいたします。
この記事を書いた人
名前:倉光 優
左京区8年目。趣味は保存食をつくること。
1年半熟成させたお味噌を使い始め、今年は初めて京都の麹で仕込みました。青果部のFさんとお味噌の交換をしてみたり。