醤油を神棚に飾る日
無理言って譲ってもらった本気のお醤油がある。
全世界限定2400本。シリアルナンバー入り。500mlで1290円。
いや、、、破格すぎる。。。
本当は10倍の値付けをしたいところなんですが。。。
それはそれは魂がこもっています。
当店では木桶を用い、微生物との対話を持って作られた醤油しか扱いません。
しかし、その木桶が実は大ピンチなのをご存知でしょうか。
醸造用木桶を製造している桶屋さんは、なんと国内でもはやラスト1社。絶滅寸前、背水の陣。
ちなみに木桶の寿命は100年〜150年。あと50年も経てば今使われている木桶も使えなくなる見込みとも言われています。
そこで、この小豆島のヤマロク醤油さん。プロジェクトを立ち上げ、木桶作り職人さんに自ら弟子入りされ、なんと木桶を作られました。恐ろしい程の熱意と使命感。
冗談抜きで神棚に飾っていただきたいとすら思っています。
職人さんは、生活を維持しながら大切な文化を守ることに必死です。命を賭けられています。
だから、小売店もそれ以上の気概で販売しないとそれらを守れないんです。生活者の方々に理解していただけるように説明する必要があるんです。子どもたちに日本の誇りを、そしてその必要性を自分の言葉で語り継がなきゃいけないんです。
そりゃ、◯◯◯◯◯◯とかの醤油は安いしどこでも売っています。ステンレスタンクであり得ないほどの短期間で、塩水で薄めて、着色料で人工的に色をつけて、大量生産されていますので。
それらとは決して同じ土俵で比べて欲しくありません。醤油っぽいものと醤油の違いです。似て異なるものを、単純に高い安いとはかれるものではないはずです。
日本の伝統的なほんまもんが、利便性の波に飲まれどんどん失われていっています。
それを守ろうと命を削っておられる方がいます。
皆さんは何のために、何を守るために、何をなし得るために、どう生きていますか?
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