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ごはんですよ!

小さい頃のわたし常に食べ物について考えていた。

おじいちゃんのお葬式のときに、食事の席でずっと、がね(鹿児島の郷土料理、かき揚げみたいなもの)をひたすら食べていた。
そんなわたしを見て、親戚のおじさんがお母さんのことを怒っていた。
「おいしいからたくさん食べているだけなのに。気の短いおじさんだなぁ。自分も食べればいいのに。」

お菓子・おもちゃをねだる場合に、成功率が高いのは、祖父母→父→母の順であることは人生の初期段階でわかっていた。
すでに4歳になったばかりの頃に、母方祖母が遊びにきたことがあった。
あえて遠回りをさせ、本屋さんで本を買ってもらうというミッションを成功させた。

みんなこれくらいやってきたでしょと思っているけど、幼稚園の頃の記憶がないという友達もいるし、どうなんでしょう。
知恵を働かせなくても、欲しいものが手に入る環境だったのか。
はたまたそんなに欲しいものがなかったのか。

タイトルのエピソードは、多分小学校低学年の頃。
父方祖母と買い物に行ったときに、ごはんですよ!をねだった。
ねだったというか、ナチュラルに買い物かごに入れた。
「みのりちゃんは、これを買ったらご飯しか食べなくなるからだめ‼︎」と却下された。
高いおもちゃを買ってくれないのなら、わかるけど、ごはんですよ!だよね⁇
わたしのセオリーが打ち崩された…。
ミッション成功ならず。

当時のわたしにとってはショックだった。
もしかしたら、おばあちゃんはわたしにバランスよく食べることを学んでほしかったのかもしれない。
白ご飯の食べ過ぎで太ってほしくなかったのかもしれない。
もうこの世にいないので、答え合わせはできない。

お母さんにこの話をしてみた。
「単純にお金がなかったんじゃないのwww」という答えが返ってきた。



………




どうせ答え合わせができないなら、自分に都合の良い解釈をしておこうと思う。


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