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語学学校での心構え

入学申請手続きを終え、残すところはあと語学証明のみ。語学学校に通うが楽しみな人、不安な人、コミュ障なんだけど…イケる?って人、いると思います。

大学付属であれ、自分で探したコースであれ、語学学校とは複数人のクラスで一緒に学んで行くものです。

今回は私の体験をふまえて語学学校に通う際の心構えを紹介します。
ちなみに私はコミュニケーションおばけではないので、気を張って頑張れば会話はもつけど後から疲れるタイプです。


クラスメイトとは仲良くしよう

語学学校のクラスメイトは必然的に国際色豊かになります。高校を卒業してすぐの人、学士を卒業した人、研究者や社会人など年齢も様々ですが、平均して25歳くらいの印象です。どの語学レベルのクラスも和気あいあいとした雰囲気で、仲良くなりやすいと思います。みなさんいい大人で同じ目的をもっているので、変な人に出会う確率はかなり低いんじゃないでしょうか。

入学テストを終えてレベル分けされているため、お互いの語学力はそこまで差が無はありません。そのため、伝えようとする姿勢で話せば相手も一生懸命理解しようとしてくれます。

クラスメイトと仲良くすることで得られるメリットは、クラス内で起きたトラブルを早期に解決できることだと思います。

実際に私が経験したトラブルは、先生が的外れで非効率的な授業をしたことでした。

上級クラスになり試験本番が近いときに、追い込みをするわけでもなく明らかに全く対策になっていない授業をされたことがありました。しかし、私たちのクラスはすぐにクラス内会議を開き、みんなの意見を聞いて問題点をリストアップしていき、授業の改善点をまとめたものを先生に提出することで、早期にこれを解決することができました。

また仲良くなると、意見も言いやすくなります。授業中静かにしてほしい時もバッサリ言って気まずい雰囲気になることなく注意できます。気の置けない仲というやつですね。

語学力の向上と語学試験の合格といった同じ目標を持っているので、クラス内の雰囲気はピリピリすることはあれど、団結力はある程度あります。そのため、誰かが授業内容を理解していないときはクラス全体でバックアップすることもできます。

クラスメイトと仲良くして自分の存在をある程度示しておくことで、助けてもらいやすくなります。

親友のようにべったり仲良くする必要はありません。職場の同僚のような付かず離れずのほどよい関係で大丈夫です。何事も最初が肝心です。
当日はとりあえず大きめの声と笑顔で「おはよう!今日寒いね~!」などとテンション高めで天気の話でもすればもうこっちのもんです。後々気分が乗らずに話しかけられなくても、第一印象が良いと「元気がないだけ」で済まされます。


グループスタディーでモチベーションを保つ

気の合いそうなクラスメイトとはぜひ学校以外でも一緒に勉強に誘ってみましょう。

複数人で勉強することで、分からないことをすぐに聞けたりモチベーションを保つことができます。また、語学学校はたいていの場合午前中に終わるので、昼食を一緒に食べた後また図書館などで勉強するなど、勉強生活のリズムも作ることができます。

試験が近いときには、お互いに作文をチェックしあったり口頭試験の練習台にもなることができます。

こういったグループスタディーの経験は正規学生になった際にも大いに役立ちます。経済学部や法学部は事例を元にした課題(ケーススタディー)を与えられることが多く、よく5人ほどで集まって勉強しているのを見かけました。

他の学科でも、教授がグループでのプレゼンテーションを指示する場合もあります。その際、複数人で課題を分担しあって1つのプレゼンを作ることになります。

語学学校時代から、他人の意見を良く聞いた上で自分の意見もしっかり現地語で主張できるように練習しておくのは重要です。


タンデムパートナーを探そう

タンデムパートナーとは、お互いの国の言葉を教え合うパートナーです。ドイツだったら、日本語に興味のあるドイツ語話者のことを指します。

大学のHPなどで募集したり、パーティーなどで知り合うこともできます。
付属の語学センター(Sprachenzentrum)があればそこで聞いてみるものありです。
例えばケルン大学なら:

ミュンスター大学なら:

ジーゲン大学なら:

語学学校で分かりずらかったところをより深く質問したり、作文の添削を頼むこともできます。また、役所等から来た水道やガス代に関する手紙も具体的に何が書いてあるのか不安な人は読んでもらうと安心です。

文法を詳しく説明するのはネイティブには難しいですが、教科書には載っていない自然な言葉を学ぶことができます。語学学校の先生はネイティブではないことも普通にあるので(文法の説明や、外国人としてつまずきやすいポイントを理解しているため)、ネイティブの、特に学生といった若者が話す言葉を学んでおくのは友達作りにも一役買います。

私が個人的にタンデムパートナーによく質問していたのは、ある特定の単語を使った例文です。単語1つとっても使い方や意味が全く違うことがあるので、例文を言ってもらうとどのようなコンテクストで使われるのかよく理解することができました。

また、日本語や日本文化を客観的に見て外国人に教えるという経験はなかなかできるものではありません。自国の文化を見つめ直したり新しい発見があったりと、とても良い機会になります。

もちろん他の言語を学びたいときは、他のタンデムパートナーを探すこともできます。余裕が出てきたら他の言語を学ぶのも楽しいですよ。

基本的に中国から来た人はどの学科にもまんべんなくいるので、知り合うのも簡単でしたし、中国語を学ぶには困らなかったです。日本のアニメや音楽に関心がある人が多いのでオタクには嬉しい環境でした。

以上、私が経験した語学学校時代で重要な心構え3点でした。

終わってみれば人生で一番楽しく充実した日々だったと実感します。

ちなみに事実だけ伝えますが、タンデムパートナーと結婚した人はそこら中にゴロゴロいます。はい、事実だけ伝えました。

楽しい語学学校ライフを!

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