休暇,海

海が好きだ.海は常に好きだ.
不断に色や形を変えていく海を見ているのも,海に入って泳ぐのも好きだ.原則的に水平方向に拡がるものが好きだ.今回の新たな発見は,砂浜に寝そべって太陽と風を感じるのも,とても気持ちがいいということ.

海辺に休暇に行く人には色々あるように思う.海鮮が目当ての人も,ダイビングやシュノーケリングで海の中を見るのが好きな人もいる.全部総取りでいいんだけど,私は海の中に入って海を感じているのが一番好きだ.自分が地球の一部であるという感じがとても好きだ.波の荒い海も力強さがあるけれど,静かな海にぷかぷか浮いているのも好きだ.時々少しだけはっと感じる命の危険のようなものも含めて.

でも,海辺で暮らすとなったらまた全然違うのだろうなと思う.たまに訪れる旅先だからこそ,海は気楽なのだ.きっと海辺の暮らしは色々要求してくる.残念ながら自分は舟とは相性が悪いので,海辺でうろうろして生きることになるだろう.それが日常になったら,きっと全然違う顔を見せるだろう.


それにしても休暇というものが未だによくわからない.今回「休暇」を取った.「何もしない」を学ぼうと思って.でも「休暇」は意外に忙しかった.多分,他の人は日常的にもっときちんと雑務をこなしていて,だからこそ,「休暇」が「何もしない」に近いんだろう.自分は日常を削ぎ落して暮らしている所為で,他の人の「何もしない」が「用事がある」になってしまうのかもしれない.とても楽しかったが,その後に日常にランディングするのに時間がかかった.

生きるということは,未だによくわからないままだ.



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