老害の様相
先日,田原総一朗氏の対話不能ぶりにあまりに驚いて,つい記事を書いてしまった.
https://note.com/freudig/n/n223622679dcb
しかし,自分たちも向かっていく未来としての老人像として,もう少し彼に寄り添った立場で考え直してみた.
田原総一朗氏は,賛否はあるにせよ,言葉で戦ってきた人であろう.その田原氏にしても,老いるとこうも頭の回転が鈍くなってしまうというのは恐ろしいことだ.この動画で何度も見られる光景は
・ 相手の言っていることが聞き取れない(多分耳が遠くなっている?)
・ よって相手の言っていることが理解できない
・ いつも何を言っているか聞き取れないので,相手を理解しようとする気がなくなって,聞かなくなってしまう
・ 相手が何を言っているかわからないので,相手は自分のことを馬鹿にしていると怖れ,馬鹿にされまいと相手を馬鹿にする,怒鳴りつける
・ 思い出せないこと,答えられないことを,答えられないと認められない
・ 相手は敵だと決めつけて,相手の言うことに関わらず取り敢えず否定する(そんなことない,を何度言っていることか)
・ さらには根拠のない個人攻撃をする
自分が若い時にできたことができなくなっていることを認めるのは,とてつもない恐怖なんだろう.田原氏が「今が一番楽しい」と言って引退しようとしないのは,その恐怖があるからだろう.
これらのすべては,自分の向かいうる未来である.
いつか,自分がもしかして老いたかも,と思ったら,上のことを思い出して,自分は理解できないと言うようにしよう.
いや,別の例では,自分は老人だからもう何もわからないのだ,と開き直ってしまって,それはそれで周囲はしんどい思いをしたっけなあ.
上手に老いるのは難しい,ですねえ.