アングリカンロザリオ フレキシブルな祈りの友

みなさんこんにちは。主の平和♡

Megです。


最近、twitterでわたしの手作りのアングリカン・ロザリオをお迎えくださった方がいらっしゃいました。それを機に、おもに、ロザリオを使用しないプロテスタントの方から、それってどんなもの?どうやって使うの?などのご質問が寄せられたため、きょうはアングリカン・ロザリオについて語っていこうと思います!

今までわたしはこのブログで、主にカトリックで使われるロザリオについてお話してきました。これはアングリカン・ロザリオとの対比でローマン・ロザリーと言われます。

カトリックのローマン・ロザリーの伝承は古くにさかのぼり、1200年代の聖ドミニコが、聖マリアに示された祈りであるとも伝えられます。

ものとしてのロザリオは、59の珠から成り、主の祈り、アヴェ・マリアの祈り、栄唱を繰り返していくという祈り方も決まっています。(これがメインですが、ほかの使い方もできます。)


freudemegumi.hatenablog.com

一方で、アングリカン・ロザリオはとても新しいです。1980年代にアメリカ聖公会の司祭によって考案されたといわれ、祈り方も決められていません。

その自由な性格から、教派にとらわれずお使いいただけるものとして、

Christian Prayer Beadsとも呼ばれています。

アングリカン・ロザリオの造りはこちら。ローマン・ロザリーと異なり、33個のビーズで成っています。

こちらのビーズを手にとって、つまんで繰り進んでいきながら、自由に祈りや聖書のことばを唱えていきます。

アングリカン・ロザリオの構造

まず十字架があり、その上に招きのビーズがあります。ここから輪の中に入っていきます。

十字のビーズが4つあり、その間には7つの週間(ウィークス)ビーズが並んでいて、合計33個のビーズはキリストの地上における生涯を象徴しています。


私がロザリーマリア様につくっていただいたロザリオ


それぞれの意味は以下の通りです。

十字架:

救い主イエス・キリストにあっての祈りを意味する。

祈る人のおかれた立場と、祈りのアイデンティティの確認。

招きのビーズ:

主との深い交わり、親しみ、親密さへの招き。

十字のビーズ:

四つの季節と四つの方位を意味する。

いつどこにおいても、たえずともにいてくださる神をあらわしている。

週間(ウィークス)ビーズ:

7はヘブライの伝統のなかで完全、十分、満ちることを意味する。

一週間を象徴し、日々のすべてが主にあっての恵みの中にあること、

常に主とともにいる人生を意味する。


【祈り方の例】

アングリカン・ロザリオ(Christian Prayer Beads)の祈り方は本当に自由です。

好きな短い祈りを組み合わせるもよし、聖書の言葉を繰り返すもよし。

なので、あくまでひな形といいますか、例を載せておきますね。


十字架

十字架をしっかりと手にしながら、十字を切る。

父と、子と、聖霊のみ名によって。アーメン。

使徒信経を唱えてお祈りのアイデンティティを確認するのもおすすめです。


招きのビーズ

親密さの中での祈りへと招いてくださった主に感謝し、

祈りの模範である主の祈りを唱えるのもいいでしょう。


十字のビーズ

ここでは祈りの課題などをあげます。

・キリストは生きた神のみ子です

・わが主、わが王、わがすべて。

・アーメン、主イエスよ、来てください。

代祷(とりなしの祈り)として、

・〇〇のために祈ります、〇〇のために捧げます。と唱えることもできます。


週間(ウィークス)ビーズ

好きな短い祈りや聖書の言葉を唱えましょう。

例:

・主よ、〇〇にあわれみをお与えください。

・み心が天に行われますように。地にも行われますように。

・主イエスの恵みが、〇〇と、すべての者とともにありますように。


このロザリオはあっという間に祈り進みます。

祈りたいという思いがある限り、何周しても良いです。

3周すると約100のお祈りをおささげすることになります。

終わるときは、招きのビーズにもどり、

栄光の歌(栄唱)など適切だと思われるお祈りで締めます。


栄光は、父と子と聖霊に。

はじめのように、今も代々に限りなく。アーメン。


わたしは十字架をもう一度持ちながら、

「父と、子と、聖霊のみ名によって、感謝します。アーメン」

と祈りに招いてくださったことを感謝して締めることもあります。

それだけ自由でフレキシブルなロザリオなのです。


祈り方は無限大。その時々に合わせてあなたにぴったりのお祈りをしてください。

日本聖公会横浜教区の眞野玄範(まの みちのり)司祭も、詳細なアングリカン・ロザリオのご案内を公開していらっしゃいます。

ここには歴史の中の俊逸なお祈りをアングリカン・ロザリオの形にあてはめたものも紹介されていました。

http://michinori-mano.net/wp-content/uploads/2012/11/anglicanrosary.pdf


「もの」としてのアングリカン・ロザリオ(Christian Prayer Beads)はローマン・ロザリーとは違い、殆どお店では流通していません。ハンドメイドのものが主になります。

もし、お入り用でしたら手作りクオリティにはなりますが、制作しますのでお声をかけてくださいね。( *´艸`)♡アングリカン・ロザリオが良い祈りの友となりますように。

ではでは👋


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