4.2等の星食が、ダイナミックだった。 月の写真#34
2020年9月23日 へびつかい座44番星(4.2等)の星食が見られた。
惑星や1等星の星食は話題にされるが、暗い星で二重星でもなければ、話題にされない。(研究者を除く。)
ただ、今夜は、限界線星食(接食)が、場所によってみられるので、観望の楽しみがある。私は、シュミレーションソフトを持っていないので、接触をあらかじめ予測できず、実際に見るまで わからない、よけいに楽しみなのだ。
月の地球照の左にある明るい星が、へびつかい座44番星。19:40
恒星が月に隠れる瞬間、ぎりぎりポツンと光の点 20:03
その1分後 20:04、すっかり隠れてしまった。光の点が飲み込まれた。
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接食というのは、この月の端で、隠れた恒星が、また見えたり、隠れたりする現象。この位置だとどうだろうか、というのも、雲が増えてきたため、これ以上、観ることが出来なかった。
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へびつかい座の4等星は、月がなければ、観ることがない。月があるから、そばの星がわかる。
月が西へ沈みながら 東へ動いていき、その星を飲み込む。
飲み込む場所は、月の明るい部分ではなく、暗いけど、確かにそこは、丸い月の端を示す。
星食は、明るい都会の町からでも、味わうことが出来る。手軽な観測にもかかわらず、ダイナミックな動きと、二度とないような瞬間が、感じられるので、機会があれば、見逃さないようにしている。