新規就農の流れと方法論②「品目の深掘り⑵」
色々と調べてみたものの新規就農の流れが見えにくい方が多いと思います。
非農家からIターンで農業を始めることは農産物に係る準備と並行して、事業を起こすことやベンチャーを立ち上げる仕組みも必要となってきます。
前回の記事で品目の選定が進んできた方は品目をより詳しく見極めて深掘りをしていただきたいと思います。
前回の記事はこちらから
https://note.mu/freshherb/n/n3c27e6deffd3
品目の深掘りについて
⑴面積10a当たりの収支
⑵品種の選定
⑶作業ごとの自分なりの時間の把握
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⑴面積10a当たりの収支
まずは面積10a当たりの収支=反収(たんしゅう)を調べていきます。
//参考
1反(いったん)=10a=1,000㎡
10aで収穫できるkg数とkg単価の算出を行い、作物の10a当たりの生産高(売上高)をはじきだします。
//参考
10a当たり
収穫kg数 × kg単価 = 生産高(売上高)
厳密に言うと収穫kg数を秀品率(商品にできて出荷ができる歩留まり率)で掛けた値を算出します。
//参考
10a当たり
収穫kg数 × 商品率 × kg単価 = 生産高(売上高)
参考例としてキャベツをあげてみます。
//例
キャベツ10a
6,000kg × 80% × 50円 = 240,000円
反収で24万円の売上が上がることとなります。
仮に生産原価、人件費や販管費を50%で計算をすると農業所得は12万円となります。
単純な計算ですが、月収20万円の年収240万円を目標とするのであれば、キャベツのみで10a1反の20倍の面積が必要な計算となり、農地の確保や面積の拡大に伴う機械や作業場などの施設の整備も進めなければなりません。
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