ペヤング獄激辛finalは食い物じゃ無い

私は昨日、話題のペヤング獄激辛finalを食べた。

ディスコードでマイクを付け、悠々とした気持ちで
この魔物を退治する様を見せ付けようと
思った。

今なら、慢心していたとハッキリ言える。

そう至った経緯を、これから地獄を見ようとしている愚かな挑戦者達に記し残そうと思う。

まず、付属しているソースについて一言
言いたい。

絶対に指や顔に付けるな。

絶対にこれだけは守って欲しい。
と言うか、これが一番この食い物のナリをした
兵器において最も優先するべき事項だ。

私はうっかり、このソースのついた指で
眉間を掻いた。

するとどうだ、燃えるような激痛がその辺りを
頻りに襲うじゃないか。

保冷剤を当てても、布を充てがっても、水で洗っても、結局30分程その痛みは消えなかった。

マジで地獄だった、本当に……………


仕切り直して、味についてだが、

ハッキリ言って、味なんて無い。

何故なら味わうもクソも無いくらい、
口の中が辛さでタコ殴りにされるからだ。
神経が鏖殺される。肉片すら残っていない。

牛乳をグビグビ流し込んだ喉は、濡れ紙の如く
貫かれ引き裂かれ、私の目からは勝手に涙が
出ていた。

私は結局、二口目までは食べた。

Twitterでもよく見かける、
「二口目までは食べた」と。
何故、人はペヤング獄激辛finalを二口目までは
食べれるのか

それは単純に、一口目が玄界灘だからだ。
一口目で「あっ、これ無理だわwww」
と悟ってからの、もう一口。

その「もう一口」とは、事実上の敗北宣言だ。

もう食えないと分かってしまった、
分からされてしまったからこその惰性。

悔しいとか、まだやれるとか、
そんな思いは何処かへ捨て去ってしまわせる程の
激痛。

二度と食いたく無い。
コンビニに置くな、こんな食料に擬態した地獄を


【処理の時間】

ここからは、その残りをどう食ったかを
伝授する。

私は顔の激痛に耐えながら、どうやって
食い切るかを考えた。
そして、この間行ったバキ展でゲットした丼を
見つめ、鍋に水を溜めた。

(中華スープの元がモザイクみたいになってる
ことは気にしないで欲しい。)

そして、二度、湯掻いた。
辛味を、麺に絡んだ油を、なんとか麺から
引き剥がそうとした。

そうしてようやく、「食える辛さ」にまで
コイツは劣った。

もうここからは消化試合だ、私は味の素や
塩胡椒、野菜などと共に麺を炒め付け、
擬似的な中華そばを作った。

見た目はあまり良くないが、先程
私を鏖殺せんと向かってきたヤツの姿に
比べればサンリオも白旗を挙げるレベルの
可愛さだ。

ズルズル…ズルズル…ズルズル…

されども引かぬ辛さに身を悶えながら、
通算3時間、遂にソースをぶち込んでから
恐ろしい時間をかけ、完食した。

もし、地獄を見、そして完食がしたい…
と悩んでいる人がいるなら、この手順を真似してみて欲しい。

それではさようなら

絶対にこんなものを食うな。

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