劇場公演、上から見るか?前から見るか?|1022の日記

今日は観劇予定があるので、いえをでるじゅんびをしないといけないわけだが、毎回こういう時はダラダラしてギリギリになってしまう。
今日もなかなかにギリギリで結局着いたのは開演15分前くらい。

動き出しが遅すぎる。
というか、時間に対する危機感が無さすぎる。

危うく見れないところだった。

というわけで、『セツアンの善人』見てきました。
ゴーシュでご一緒したパーカッションの熊谷太輔さんが出てると言うことで案内をもらったので観てきた。


恥ずかしながら初めてブレヒトの作品に触れたわけだが、こりゃすげぇや。
そりゃみんなブレヒトの作品やりますわ。

なんだろう。ここに来て色々ぶっ壊された感じがして最高にロックを感じた。

そして当たり前ですが皆さん激歌うま、芝居うま。
見習います。

そして、太輔さんのパーカッションは最高でした。
ゴーシュの時と恐らく同じ楽器も使ったりしているのに印象が全く違う。
姿形を変えて登場してきた。
音も役者だということに気がつく。
素晴らしすぎる。

劇伴は打ち込みと生演奏で打ち込みのみのシーンも生演奏のみのシーンも両方のシーンもあってとても面白かった。

終演後、太輔さんと少しお話する時間をもらって色々話を聞いた。

第3の壁を壊して観客に呼びかけるシーンがあるのだが、あれはオリジナルのままらしい。そういうのをイカ効果と言い、それはブレヒトが考案したものだという。

嘘だろ、ブレヒト。
演劇界、というか、芸術全体の革命児じゃないか。
確か、ゴーシュの時に使ったようなパネルが左右に移動して人をさらって転換するようなものはブレヒト幕などと呼んだりするし、それもブレヒトの発明なのかもしれない。
凄すぎるよ。


他にも、音楽は元のメロディを入れつつ、打ち込みで現代の要素を入れたりといったアレンジがある。

あの歌なのかすら分からないメロディか独白かみたいな音はオリジナル特有のもの


だとか。色々な裏話や作品の背景を教えてくださった。

私はお金があまり無いので1番安いチケットを取ってもらったのだが、1番上の席で、舞台を俯瞰で見ることができ、そこから見た全体の立ち位置、動きが複雑で、それでいて乱れている様にみえてそうでは無かった。あれは正面から見てもわからなかったと思う。

という旨を話したところ、演出の白井さんはまさにそこにこだわっていたらしい。

芝居よりもミザンスの確認の方が多いんじゃないか
って程だったそうな。

つまりあれは、一糸乱れぬ完成された動きだったわけだ。
いいものを見た。

他にも上から見ることで照明効果を思う存分味わえて本当に楽しかった。
あの視点でみれるのは生で見ることが出来るからこそだろう。

やっぱり、芝居は映像もいいが生で見るのが1番ではある。
それはどこの席でも言える。
それぞれの熱が直に味わえる。
楽しい。


そういえば、世田谷パブリックシアターは初めて来たのだが、なかなかに癖のある劇場だった。

ロビーにはカフェが設置してあって、開演前や休憩中にそこでお茶ができる。

客席は縦に長くて、2階席と3階席は垂直で、2階席の真上に3階席があるという構造をしており、天井は何故か青空だった。

舞台は縦に長く、正方形に近い形だった。

劇場に行く経験が乏しいというのもあるだろうが、にしても特殊では無いか。

舞台から見た景色はどんな感じなんだろう。

近い未来に必ず見よう。


ショッピングモールなどの建物の中に劇場があるというのは個人的には異質で、上京してそのような劇場を知った時はびっくりしたが、全国的にはどれくらいの一般度なのだろう。

他県でもそれは普通だったりするのか。


帰りは歩いて帰った。

全然近くは無いが、歩こうと思っていたので3時間ほどかけて歩いた。

まぁ、昨日もそれくらいは歩いていたので普通になってきた。

歩きながらさっき観た話の事について考えるが、一気に色んな情報をインプットされて頭が爆発しそうだ。

前々から思っていたが、自分は頭のメモリ数が少なすぎる。
あまりに一度に情報を処理するのに向いていない。
芝居を見てもしばらくのうちは頭がギュイーンと働いて処理を始め、頭の後ろ側が熱くなるもなかなか処理するのに時間がかかる。
なので感想をまとめて言うにも時間がかかる。
どうにかならないものか。


そういえば、昨日買ったインソールを入れているので、違和感が凄い。
でも足があまり疲れてない。
すごい!

知ってる道まで来て、思わずコメダによってしまった。
節約はもう出来ないよ。


コーヒーが苦手な為、今までコメダ珈琲で珈琲を飲んだことは無かったが、今日は何となく頼んでみた。

コーヒーフレッシュタプタプ過ぎない?


飲んでみたら、意外といける…!
これは自分の舌が変化してきているのか、コメダ珈琲のコーヒーが美味しいのか。

フレッシュと砂糖を入れるのがオススメですとあったので、そうしてみる。

あ、全然いけるぞ。

ドミグラスバーガーもいい感じだ。やっぱりでかい。


何となく帰るのが気だるく、持っていた本を読む。

コーヒーを飲んでいたら何故かアルコールを飲んだ時と同じような動悸がする。鼓動が。

なんだこれは。カフェインを摂ったからか?

もしくは苦手意識を持っていたものを飲んだからか?

とすると、アルコールを飲んで鼓動が激しくなっていたのも、そこに対する昂りだったのかもしれない。

多分違う。


バーガーを食べ終わり、本を読み進めるも、口寂しくなり、お金ないはずなんだけどなぁと思いつつ、追加でサラダバゲットを頼んでしまった。

多分、食べ物を買って食べる
というかまず「お金を使う」という行為に快楽を覚えてるんだろうな。
だから節約しようと思っても外食に行って追加注文しちゃうんだ。

自炊をするとなるとスーパーに買出しに行くのでその欲は解消されるような気がする。

しかし、スーパーは商品を選んで、買っておしまいだけど、飲食店は商品を選んで、消費して、会計という流れだからお金を使っているという感覚が長いのだろう。

そう考えると外食は欲求を満たすという点ではコスパがいいのかもしれない。


あくまで自分を正当化するための言い訳。
そんなこと言うんだったらまず自制心を持った方がいい。
最近欲に抗えていない。
抗ったら抗ったで反動で結局爆発してしまう。
おしまいだ〜


今日はいっぱい考えて、いっぱい歩いたのでもう寝ます。

では、おやすみなさい。

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