読書記録「幸せになる勇気」
アドラー心理学の本「嫌われる勇気」の続編で
教育者になった若者とアドラーの教えを伝える哲人が会話をする本です。
教育者として奮闘する若者は、アドラー心理学の「ほめない、叱らない」という教育方針では子供たちの問題行動をとめられないと哲人のもとを訪れた。
しかし哲人は本当のアドラーを知るべきだと答える。
ただ一言で表せばそれは”愛”だと
好きな言葉をあつめました
教育について
教育者はカウンセラーであり、カウンセラーは教育者である。
それは教育とは「介入」ではなく、自立に向けた「援助」だからです。
学問の知だけでなく人間が人間として幸福に生きるための知、”わたし”を知り、”あなた”を知ることが教育の鍵です。
叱らない「自分で決めるその材料を提供するだけ」
ほめない「競争ではなく協力、ほめるとは相手に評価を下すこと」
問題行動の「目的」はどこにあるか
共同体の中に特別な地位を確保すること
→尊敬を示すことによって特別でなくても価値があることを伝えていく。
尊敬とは、人間の姿をありのままに見て、その人が唯一無二の存在であることを知る能力のことである。
尊敬とは、その人が、その人らしく成長発展していけるよう、気遣うことである。
そして尊敬の第一歩は他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じること。相手の関心ごとに興味を寄せること。ささいなことからでも
それが共感である。
信用(相手のことを条件付きで信じること)と信頼(無条件に信じる)
自立の援助には尊敬が大切であり、尊敬とはありのままのその人を尊重することで、それは信頼していると同義である。
人間が未成年の状態にあるのは、理性が欠けているのではない。他者の指示を仰がないと自分の理性を使う決意も勇気も持てないからなのだ。つまり人間は自らの責任において未成年の状態にとどまっていることになる。
自分の理性を使う勇気を持て
人生について
行動面
①自立すること
②社会と調和して暮らせること
心理面
①わたしには能力があるという意識
②人々は私の仲間であるという意識
自分の人生は自分で選ぶことができる
自分を愛することができなければ、他者を愛することもできない。自分を信じることができなければ、他者を信じることはできない。
与えよさらば与えられん
自立とは自己中心性からの脱却
愛によってわたしから解放され、自立を果たし、本当の意味での世界を受け入れる
運命は自らの手で作り上げるもの
そばにいる人の手を取り、今の自分にできる精いっぱいのダンスを踊ってみる。運命は、そこから始まるのです。
全ての出会いとすべての対人関係において、ただひたすら「最良の別れ」に向けた不断の努力を傾ける。それは今ここを真剣に生きるということ。
言いたいことまとめ
自己中では自立できないし、人間関係が大変でも独りぼっちじゃ生きられない。
自分が自分であるように人もその人として生きている。
それに関心を持って、尊重、尊敬していくことが愛である。
ほかの人を愛することで自立し、ほかの人を愛することで”わたし”の世界から”わたしたち”の世界になる。
これを実践してわたしが子供たちに見せていってあげたいです。