GIRLY→ 第2回
他媒体のコンクールへの応募を考慮して
脚本を上げてなかったんですが
とりあえず第2弾を発射しようかと思います。
本作はバラエティ番組形式で
ギャグ漫画の新境地を開拓し
テレビも漫画も好きな方達はもちろんのこと
お笑い番組に抵抗感を示す
一部のオタクの方達にも楽しんでもらえたらと
思っています。
様々なしがらみで衰退したバラエティ番組を
復活または完全に終わらせる力を漫画(脚本)なりに
秘めていたらいいなと胸熱モードで
したためていたりもします。
それではまずはキャラ紹介から。
SGMDやメンDといった伏字の名前が出てきますが
いずれも関口メンディーさんの事です。
それではどうぞ↓↓
今井Dイケメン化検証
●東京某所、パーキング前。
パッション「今井良輝はSGMDになれるのか?今井Dイケメン化検証〜!!!」
拍手するりっさんとU-KAと杉山と菊地。
(パチパチパチ)
パッション「ハイ、今回は我がディレクター今井さんにイケメン芸能人で比較的ビジュアルが近い某メンD氏のようになれるのかという企画をやろうかなと」
パッション「みんな、メンDさんと言えばコレっていう要素ある?」
りっさん「ガタイ。今井さんも鍛えてるけど本家段違いでしょ」
パッション「なるほど、U-KAは?」
U-KA「個人的にはサスケですかね。障害物をアグレッシブにクリアしてく姿はカッコいいですよね」
パッション「サスケね。杉山は?」
杉山「古巣が古巣なんでレモンサワーを浴びるように飲むイメージがあるかなぁ。アタシも酒呑みなんでそういう人は尊敬しますね」
パッション「杉は酒。菊地は?」
菊地「...」
沈黙で間を開ける菊地がどんな意見を出すのか固唾をのんで見守るりっさん達四人。
(ゴク...)
菊地「うメンディーとかじゃね?」
りっさん「アッそれ!!」
U-KA「取られた!」
パッション「お前ええトコかっさらってくやんけ〜」
(コツンッ)
そう言い菊地の肩を肘で軽く突きながらイジりっぽく褒めるパッション。
菊地「ギャグセンとか大事なんじゃないの?」
りっさん、U-KA、
杉山、パッション「ギャグセン!!」
パッション「菊地くゥ~ンいつからそんなに語彙が達者になられたんですかぁ〜?」
りっさん「男かな?ホストかな?」
パッション「ちょっと待ってな菊地」
(バシンッ!!!)
りっさん「ブヒィッ!!!」
不適切なイジり方をしたりっさんに制裁を喰らわすパッション。
パッション「さて、そろそろ今回の主役に登場してもらいましょう」
りっさん(脳内出血...)
U-KA(大丈夫!(汗))
パッション「今井〜!!」
パッションに呼ばれ今井が登場。
パッション「今日は今井くんがメインだから一話分持たせてよ〜!」
今井「そんな高圧的な...そもそも僕そんなにメンDさんぽいですか?」
りっさん「そりゃね」
パッション「髪型、日焼け具合、体格、似てると思いますよ」
今井「はぁ...」
パッション「さっきりっさん達にメンDといえばこんなのって色々挙げてもらったんですけど」
パッション「それらを一通りやって彼に近づけるか検証してみようかなと」
今井「俺実験台!?」
りっさん「大丈夫、なれても本人とは接点発生しないから」
今井「当たり前でしょ!」
パッション「ほな時間がないんでとっとと行きましょ〜」(グイッ)
今井「ちょっ...」
そう言いパッションが今井の胸倉を引っ張り強制的に同行させパーキングを後にする一行。
そして誰も居なくなったパーキングを描いたコマで
今井「メンDさんって...今更くね?」
パッション「言うな!!お前は!」
GIRLY→
タイトル、作者名。
●都内のコスプレショップ。
パッション「さてまずは今井さんの身体をメンDクラスにデカくしたいんですが」
パッション「さすがに筋肉を育てるにも一日にしてならずなんで」
今井「そうですね」
パッション「そこで今井にはここで売ってるコスプレ用の筋肉スーツを着てもらい擬似的にメンD体型になってもらおうと思います」
今井「だからアキバまで来たんですね」
パッション「そこに試着室があるんで」
今井「ハイ」
パッション「りっさん達と本物になれそうな筋肉スーツを探してください」
今井「了解!」
ナレーション「早速、今井Dに合いそうな筋肉スーツを探すりっさん達だが...」
なぜか自分で筋肉スーツを着るりっさん。
パッション「お前ちゃうねん!」
(パシンッ!!)
りっさんにツッコむパッション。
U-KA「パッションさん!これ鬼アツ!!」
U-KAが勧めるのは全身グリーンの筋肉スーツ。
今井「こォれはちょっと...」
U-KA「お願い!今井さん一回だけ!!」
懇願するU-KA。今井、汗。
そして試着する今井。
ナレーション「全身クソミドリのモンスタースーツはいかに?」
(サー...)
試着室のカーテンを開け、グリーンな筋肉姿を披露する今井。
りっさん、パッション、U-KA、
杉山、菊地「...」
パッション「まぁこんなモンやろ」
今井「めっちゃ醒めてやんの!!」
今井「どうかなって思ったんですよ!派手な色なだけに」
今井「首から上下のツギハギ感」
苦笑するパッション。その一方で厳しい視線を今井に向けるりっさん。
りっさん「アタシ今井のそんな言い訳聞きたくねぇ」
思わず笑いを堪えながら顔を背けるパッション。U-KA、杉山、菊地も汗。
りっさん「誠意を見せろ」
りっさん「解ったか?」
今井「はい...」
汗をかき困惑した表情で返事をする今井。
●荒川自然公園の入口。
ナレーション「ピリついたやり取りもそこそこに続いて一行が向かったのは都内の公園。ここでU-KAが冒頭で言っていた”サスケ”というキーワード」
ナレーション「そのサスケっぽい事をここで行なうのだが...?」
●荒川自然公園
パッション「今井さん!」
今井「ハイ!」
パッション「正直、腕立てってどんくらい出来ますか?」
今井「今なら...4、500回くらいは余裕ですかね」
パッション「じゃあこの広い公園のスペースを使こうて腕立て500回やってもらいましょう」
パッション「後でサスケっぽく編集するんで」
今井「編集でサスケ感出しちゃうんスね(汗)」
苦笑いしながら言う今井。
そして公園のガラ空きのスペースで腕立て開始のスタンバイをする今井。
パッション「それではいいですか?」
パッション「腕立て〜スタート!!」
腕立てを始める今井。
同時にサスケっぽい絵面に変わる。
編集上の実況「さぁその大きく発達した僧帽筋と三角筋をマシンのように稼働し始めた今井良輝。逆三角の悪魔、トライアングルリーサルウェポンです」
編集上の実況「俺が立ち向かうのは他の誰でもない、敵は己自身。内に隠された軟弱で醜いペルソナを跡形も無く粉砕する為にその筋肉を稼働させる!その姿はまさにタフガイの象徴!!」
編集上の実況「浮ついたキッズが俺の前に立ちこう言った「ライブで鍛えてるんで」」
編集上の実況「ライブ?戯けた事を抜かすな!!娯楽の延長で付いた筋肉など飯事での馬鹿の一つ覚え!!見よ、この桁外れに肥大した上半身を!!!」
編集上の実況「今井の修羅たる肉体の気違えたオーラにビショビショにパンツを濡らし逃げていったロックキッズなどに目もくれず、今井はただ一つの存在意義を求めておぞましき隆起したニトロの集合体を稼働させるゥゥウ!!!!!」
今井「ォォォオオ!!!!」
すると編集が解け目の前には呑気にトランプで遊ぶりっさん達の姿が。
今井「見ろよ!!!」
●夜、都内の居酒屋の個室。
パッション「さぁ!続きましては」
パッション「暗くなってきたんでね、お酒でも飲んで頂こうかと」
今井「おっ(ハート)」
パッション「酒は普段どんくらい飲むの?」
今井「まぁでもごく普通程度には...」
パッション「なるほど、そんな今井君にももうすぐお酒が来ると思いますが」
店員「お待たせしました〜!」
店員「レモンサワー50杯で〜す!!」
今井「!!!」
パッション「これから今井君には」
パッション「かつてのメンDのように某グループの公式ドリンク、レモンサワーを50杯飲み干してもらいます!!」
(クラクラクラ〜...)
ショックのあまり目眩を起こす今井。
りっさん「今〜井!今〜井!」(パチ!パチ!)
杉山「今〜井!今〜井!」(パチ!パチ!)
りっさん、パッション、
U-KA、杉山「今〜井!今〜井!今〜井!」
(パチ!パチ!パチ!)
今井コールで飲酒を促すりっさん達。
寡黙な菊地も手を叩いている。
今井「も〜...」
(グイッ)
一杯目を飲み干す今井。
(ブハッ)
パッション「イイよ〜!!!」
りっさん「呑〜んで呑〜んで呑んで♪
呑〜んで呑〜んで呑んで♪」
U-KA「懐かしいノリですね」
苦笑いしながら言うU-KA。
パッション「平成の水商売か」
(グビグビグビ)
(グビグビグビグビ)
スイッチが入ったのか矢継ぎ早にサワーを呑んでいく今井。
パッション「オ〜ラ行ったれや今井〜!!」
(ガブガブガブ)
●夜、居酒屋の外側。
ナレーション「こうして夜は更けていった...」
●翌日、収録スタジオ。
この日はりっさんとパッションのみが居る。
りっさん「さぁ真知姐!」
パッション「ハイ」
パッション「昨日はね、レモンサワーの所で今井くんが志半ばでゲロッパしてしまったんでね」
りっさん「はい」
パッション「今日はアタシら二人で仕切り直して残りのギャグセンのくだりをやっていこうと思います」
りっさん「わッかりました〜!」
パッション「今井君〜!」
再び今井登場。二日酔いで顔が青ざめている。
パッション「どうなの具合?」
今井「どうもこうも...」
りっさん「頭痛指数100で失神するとして今の数値どれくらい?」
今井「...」
首をかしげ考える今井。
今井「7...2?」
パッション「やりましょう」
りっさん「やろうか」
りっさん「出てきた数の一の位が半端、これ調子いい証拠ね」
滅茶苦茶な理論に苦笑する今井。
ナレーション「今日はギャグセン的にメンDになる為、今井への刺客を用意。一体誰なのか?」
パッション「豊嶋!」
パッションに呼ばれて女性AD豊嶋が登場。
りっさん「見てください!この純朴アホ面!」
豊嶋の顔をアップで映す。
りっさん「豊ちゃん!ちょっと歯ァ見せてみ」
歯を見せる豊嶋。
りっさん「一本欠けてるんですね〜」
(バシンッ!!!)りっさんにツッコむパッション。
パッション「バカヤロゥ!!」
今井「悪意が強すぎる」
汗をかきながら言う今井。
思わず苦笑するりっさん。
パッション「これから今井にはメンDっぽいギャグで豊嶋を笑わせてもらいます」
今井「ほう(汗)」
パッション「それでは早速AD豊嶋ちゃん笑わしちゃってください!!」
すると白飯をかきこむジェスチャーをする今井。
今井「米うメンディー!!」
しかしそれまでの朗らかな顔とは一転、無の表情でクスリとも笑わない豊嶋。
今井「タンメン、きしめん、うメンディー!!」
固まったかのように無表情の豊嶋。
今井「なんか...こんなにスベっちゃってごメンディー?」
一貫して無の表情を変えない豊嶋。
今井「っざけんなよ!!!人が一生懸命笑わせようとしてんのによ!!!」
通用しない悔しさでブチギレる今井。
それでも豊嶋は無表情。
パッション「今井、アカン」
りっさん「パワハラで干すぞ」
手を広げ通せんぼして制止するパッションと豊嶋を抱きしめ守ろうとするりっさん。
今井「そう言いますけど...」
汗をかき困惑する今井。
パッション「そう言うんなら豊嶋が必ず笑うギャグマシーンがおるからそいつの笑いを参考にせぇ」
今井「ギャグマシーン?」
りっさん「丸〜野!」
りっさんから花より男子風に呼ばれAD丸野が登場。
りっさん「アイハブア眼鏡♪アイハブアヒョロガリ♪ぽいっ丸〜野!」
そう歌い丸野をからかうりっさん。
丸野「フッ!!」(スカッ)
怒ってジャブを繰り出す丸野とそれをかわすりっさん。
パッション「丸野〜ボンド飲む?」
ボンドを差し出すパッション。
丸野「飲むかァア!!!」
(ケタケタケタ)
すると急にウケだす豊嶋。
りっさん「ほらもう笑ってる」
パッション「さっきの蝋人形みたいな無表情どこいったんやろ」
苦悶の表情を浮かべる今井。
りっさん「じゃ丸野」
丸野「ア゙?」
りっさん「豊嶋が丸野のギャグ大好きだって言うからさ、いつものかましちゃってよ」
丸野「え?(汗)」
丸野「まぁ僕みたいなヤツで良ければ」
丸野「車が来る、マ〜!」
(ケタケタケタ)
大喜びで笑う豊嶋。
丸野「雄三がなんか言うぞう〜?」
(ゲラゲラゲラ)
丸野「尾てい骨が痛え骨〜!!」
(ケタケタバンバン)
大爆笑しながら床を叩く豊嶋。
りっさん「今井君」
りっさん「ギャグって何だろうね」
りっさんの言葉に憂鬱な顔で落ち込む今井とパッション。
仕切り直してパッションとりっさんと今井の三人で並ぶ。
パッション「さて今回の企画は今井がS口Mディーになれるのかというものでしたが」
パッション「りっさんになれたのか否か検証結果を発表してもらいましょう」
パッション「それではりっさん、検証結果発表してください!!」
(ドロロロロー)
ドラムロールが鳴り
(バンッ!!)
りっさん「「やらせる場所を間違えた」です!」
苦笑する今井とパッション。
パッション(なれたか聞いとんねん...)
パッション「その心は?」
汗をかきながら聞くパッション。
りっさん「メンDになりたきゃジムに行け!」
パッション「やかましいわっ!!」
(バチンッッ!!!!!!)
サムおじさんのような指差しポーズで
言い放つりっさんと
すかさずフルパワーのビンタで
ツッコむパッション。
今井は困った顔で汗。
今井「この企画の意味無くないスか?」
パッション「そんな事ないですよ!!」
りっさん「読者が笑ってくれれば意味あるから」
顔を真っ赤に腫らしながら名言めいたことを言うりっさん。
ナレーション「今井Dありがとうございました!」
終。
第2回でした。
是非ともスキをお願いします🙇
それではまた❣️
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