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mikito_kyt
要約筆記とは
さて、以前お話していた要約筆記について少しだけ触ってみようと思う。
ご存知のかたは、多くはないと思う。必ずと言っていいほど、それは何?と聞かれるからだ。
簡単に言うと、耳の聞こえの悪いかたに、音声情報を文字にして伝える通訳である。いわゆる、手話通訳と考え方は同じ。さらに言えば、外国語を日本語に変えて伝える通訳とも同じようなものだ。違うのは、日本語を日本語にということ。筆談は、当事者が自分から情報を発信して相手に伝え、相手も書いて自分の言いたいことを伝えるので、間に人を介さない。しかし、通訳となると、発言した人の情報を通訳者が受け取り、その情報を文字にして再発信し、利用者が、受信する。間に人を介する。これが通訳だ。さらに言えば、要約筆記者は受信した情報を要約して、出すことになるので、頭の中で、聞いた音声を瞬時に要約して、書いて伝えたり、パソコンに打ち出したりする。手書き要約筆記とパソコン要約筆記となる。私は、両方の情報保障ができる。できると、はっきり書いてしまうのは、おこがましいが。
もしかすると、何かの講演会などで、スクリーンに文字が打ち出されるのを見たことがあるかもしれない。あれが要約筆記だ。もし、見てみたいときは、聴覚障害を扱う講演会など探してみると良いと思う。手話通訳がついていますは、よく見かけるが、要約筆記ついてますは、なかなか見ない。ぜひ、同じくらい世の中に浸透すると嬉しい。
私はこの社会福祉の仕事を何とか続けていきたい。だから、目が見えなくなるのは困るのだ。
今後、また踏み込んで、要約筆記をお伝えすることもあると思う。
興味がわいたら、全国要約筆記問題研究会のホームページをひらいてみたり、各都道府県に聴覚障害者センターなどあるので、調べてみて。今回は、この辺で。