【OW2キャラ評価】ゲンジの考察
難易度:10/10
【パッシブスキル仕様】
①ダメージを与えた敵の回復量が20%低下する(タンクに対しては15%)
②壁登り、二段ジャンプが可能
【概評】
風斬り・壁登り・二段ジャンプによる機動力と、手裏剣による近距離火力の組み合わせによって非常に強力なフランカーに化けるダメージヒーローです。
OW2をプレイしていない人ですらその存在は認知していそうなレベルで有名なゲンジですが、その魅力はやはり風斬りによる高いイニシエート力と手裏剣によるコンボでしょう。
例えば風斬りで敵の懐に潜り込み、手裏剣ヘッドショット&格闘のコンボを決めた場合、ダメージは50+162+40=252となり、現環境においても大半のダメージヒーロー・サポートヒーローを瞬殺できます。
当然毎回そのようにいきませんが、味方と一緒にダイブを行う・ダメージを受けた敵を優先して狙うなどすればそのハードルは下がるため、高いピック力を持っていることが分かります。
また、1度でもキルもしくはアシストを取れれば風斬りが一瞬で使えるようになり、撤退or更なるダイブという2択の戦術に切り替えられることも魅力です(ここの判断は難しいところではありますが)。
最悪、キルがとれなくても木の葉返しと壁登りによって撤退すれば、生き残りつつ敵に圧をかけることもできます。
ここまで聞くと「別にトレーサーでよくね?」となるかもしれませんが、ゲンジは二段ジャンプと壁登りによって、ドラドやヌンバーニなどの「高台にアクセスすることがほぼ必須のマップ」に高い適性を持っており、これが上下移動に乏しいトレーサーとの大きな差別化点となります。
そしてゲンジを語る上で欠かせないのが、俗に言う「ナノ龍剣」による圧倒的殲滅力でしょう。
アルティメットである龍撃剣は素の状態で一撃110ダメージ、風斬りがない場合は225族ですら3回斬らなければならないためハッキリ言って弱いのですが、アナのアルティメット「ナノブースト」と組み合わせた場合は話は別です。
ナノブースト状態で仮に風斬りと組み合わせた場合、ダメージは75+165で240となり、225族は瞬殺、250族なら一気に瀕死に追い込むことが可能です。これがヘルス増加前ならほぼ全員瞬殺できたのやばすぎる…。
キルが取れれば風斬りが使えるのはウルト中もなので、上手くいけば瞬殺→風斬りして瞬殺の流れを作ることができ、ウェーブを完全に持っていけるでしょう。
2016年のゲーム開始初期から存在し、その見た目のかっこよさ、活躍した際の気持ちよさによって現在までトップレベルの人気を博しているゲンジですが、その性能をフルで活かし活躍するには高いレベルでのキャラコン・マップ・対面の知識が必要となり、これらが欠けてしまえば一気に何の存在感も出せない下忍となり果ててしまいます。
風斬りによる高いイニシエート力とは書きましたが、そこから自陣に戻るにはキルもしくはアシストを取る必要があり、それができない場合は木の葉返しと壁登りに頼ることになります。
しかし相手にザリア・メイ・モイラなどのアンチがいる場合木の葉返しは無効化されてしまい、ダメージを通されてしまいます。なら壁登りや二段ジャンプで撤退…と思っても、マップ理解が無ければ逃げ道の確保すらおぼつかなく、隙だらけなところをそのままキルされてしまう…といったシチュエーションを量産することになるでしょう。
概評では風斬り・壁登りによる高い機動力と手裏剣による近距離火力を魅力として挙げましたが、それはその2つを適切に使えた時の話。使い始めでいきなりそう上手くいくはずもないので、最初はひたすらデスの経験を積んでゲンジの押し引きを体で覚える必要があります。正直、ルシオやレッキングボールに並ぶ最高難易度ヒーローと言っても差し支えないでしょう。
キャラ人気の高さにふさわしい最高レベルの難易度を誇るゲンジですが、その分活躍できた際の達成感はすさまじく、他のキャラクターにない魅力を内包しているキャラクターと言えます。
【相性のいいヒーロー(味方)】
〇タンク:ウィンストン・Dva・ザリア
ウィンストン・Dvaはいわゆるダイブタンク。一緒に飛び込めばピックもしやすいうえ、ヘイト分散ができるため生存率も増します。
ザリアは自身はダイブできませんが、飛び込んだゲンジにバリアを貼ることで一気に生存率を高めてくれます。
〇ダメージ:トレーサー・ソンブラ
こちらも同じくダイブヒーロー。一緒にダイブしてフォーカスしたら敵が溶けます。ダイブタンクと組み合わせればシンプルかつ強力なダイブ構成の出来上がりです。
〇サポート:アナ・ゼニヤッタ・ブリギッテ
アナは概評でも語った通りナノ龍剣のコンボが超強力…なのですがヘルス調整によってナノ龍剣自体が弱くなってしまいました。出せはしますが必須レベルではないでしょう。
ゼニヤッタ・ブリギッテはヒールがエイムいらずなので、ヒールしづらいゲンジをの弱点をカバーしてくれます。
【相性のいいヒーロー(敵)】
〇タンク:ラインハルト・シグマなど?
直接的なアンチとはなりませんが、ダイブによってある程度無視が効くという意味では例えばこの2人はあまり脅威になりません。
とはいえ無視できる以上の何かでもないので、タンク対策したいなら他のヒーローを使う方が無難です。
〇ダメージ:ウィドウメイカー・ソルジャー76・ハンゾー・バスティオンなど
いわゆるポークキャラの面々はまさしくゲンジの得意とするところです。とっとと近づいてキルを取っていきましょう。
バスティオンは完全にゲンジの餌と言ってもよく、強襲モード中に木の葉返しをすればたちまちスクラップと化します。出し得と言っても良いでしょう。
〇サポート:アナ・ゼニヤッタ・バティスト・イラリーなど
アナ・ゼニヤッタは全てのアビリティを返せる上にダイブに弱いヒーロー、この2人を安定して倒せるようになるのが下忍卒業と言ったところでしょうか。
バティスト・イラリーは多少対処の余地を残してる為、前者2人と比べて少し手こずる場面があるかもしれません。
【アンチピック】
〇タンク:ウィンストン・ザリア
相性がいいのもこの2人なら、相性が悪いのもこの2人です。理由はシンプルで、木の葉返しが通用しないのがシンプルにきついからです。ザリアはともかく、ウィンストンに至っては風斬りで逃げたとしても追ってきます。よほど苦しいなら別ヒーローに変えた方がいいでしょう。
〇ダメージ:メイ・シンメトラ・トールビョーン・ファラ・エコー
メイ・シンメトラは完全なダイブアンチ。両方ともメインがビームなうえ、狙い目のサポと固まる傾向があるため、隙を見つけることが非常に難しいです。
トールビョーンはタレットが面倒なうえに本人も高耐久で、こちらもやはりゲンジで相手したくないヒーローです。
ファラ・エコーは一方的に空から攻撃してくるうえ、マーシーと組み合わさるともはや手が付けられなくなります。
〇サポート:モイラ・ブリギッテ
モイラはサポートを狙ううえで最も苦戦する相手でしょう。メインは木の葉返しを貫通するうえフェードでの逃げ性能も高く、黄玉による高耐久も見せてきます。恐らくゲンジを使い始めた人がぶつかる最初にして最大の壁です。
ブリギッテもパッシブと盾で耐えてくる上に木の葉返しで返せる攻撃が皆無(一応バッシュ以外は無効化はできるけど)です。狙い目のアナを守る動きもしてくるため、モイラ同様相手したくないサポートです。
【強いのか?弱いのか?】
使い手によって強さが大きく上下します。ここまで語った通り強く使うには多くの知識や経験を要するうえ、さらに高確率で出てくるアンチにどう対処するかも求められるためです。「使い手によるのはどのヒーローにも言えるだろ!」と言われるとそれまでですが、ゲンジは特にその傾向が強いでしょう。