バイク教習日記|逃げたいけど、逃げたくない
教習、初日。人生で初めてバイクを運転する日。
予習しました。沢山と。
私、車の免許は持っております。AT限定のもの。
MTなるものとの初対面に向け、準備はしっかりとしなくてならない。
そうでなくては、手も足も出ずに撃沈するだろう。
MTバイク操作の基本、発進と停止の手順、エンストとは何か、教習初日の流れなど。
バイクの先輩方のレポートや動画で学んでから教習初日を迎えることにした。
結果から申し上げると、手と足は訳も分からずたくさん出したが撃沈。
先にお伝えしておきますが、バイクに乗りたい思いは何とか握りしめております!
▼バイク免許の取得を決意した経緯はコチラ
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いざ、乗車の時です。
操作の説明もそこそこにさっそく実践となる。
「では発進してみましょう。私は、ここに立っているので、そのまま外周を一周してきて下さい。」
教官の言葉を聞いて、自分の心拍数が跳ね上がるのが分かった。
もう自分だけでするんですか!?
バイク教習は展開が早い。
教習初日にじゃあ、乗ってみてと言われるのも知っていた。
だって、予習したもの。
分かっていても動揺するものなんだな、なんて思いながら。
行くしかない。やるしかない。
習ったばかりの手順をおぼつかない手つき足つきで実践する。
グンっと動き出した。
フラフラしながら何とか地面から両足を離し、バイクに乗せる。
10月になったとはいえ30℃を超えている昼間であった。
が、冷や汗のせいでなんとも涼しい。
「動いてる……」
教官がグングンと小さくなっていく。
きょうかーん!心細いよーー!と心で絶叫である。
手足が忙しい。それぞれで異なる操作をしなければならずパニックになってしまう。
手が4本、足が4本は必要でしょう、コレは。
アクセルを少し捻ればバイクが唸って簡単に身体が後ろに引っ張られる。
爆発的な音が響くと、バイクが暴走するイメージで頭がいっぱいになり血液が泡立つ。
自信無くなってきたな〜。
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初めて発進すれば、初めて停車しなければならない。
停車の際に右足はブレーキを、左足はギアチェンジをとそれぞれ仕事がある。
え?いつ足出せばいいの?どっちの足を出すの?
足を地面に着くタイミングを逃してしまった。
バイクは2輪車であり、停止時は支えなしには自立しない。
大きく傾く200㎏の鉄塊をどうこうする術はなく、ガシャーン。バイク人生での初転けである。
情けなくてちょっと涙目。
その後も、ギクシャクしながら外周を何周かした。
街のライダーのように乗れる日は来るんだろうか。
へっぴり腰で腕をプルプルさせながらバイクを押す。
片付けて初回教習は終了した。
カッコつけたかったのだけれど無理だわ。
クール路線で行く予定だったけれど、へなちょこ路線に変更せざるおえないな。
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今の所、怖い方が強い。
また心拍数を跳ね上げながら乗らなければならないと思うと逃げ出したい。
だが、バイクの先輩方に聞くと、怖さの先に楽しさがあるらしい。
逃げたいけど、逃げたくない。
怖いけれどバイクに乗りたい。
ドキマギしつつ、また教習に行こう。
バイクの免許を取ろうと教習所に通われている方、一緒に頑張りましょうね。
負けないわ!