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道具プリンターは世界を変えた

DLC第2弾『藍の円盤』に登場したリーグ部に、とあるスポットが登場した。それが道具プリンター。ポケモンの落とし物とBPを払う事で道具に交換できるシステムとなっている。何が出るかは分からず、時折道具2倍やレアボールチャンスといったボーナスが発生する。
このプリンターのロマンは、「レアアイテム」が多数出ること。ボールはオシャボ含めて全部、テラピースや特性パッチも出現するため、これらを求めてプレイヤーはガチャに勤しんでいる。
これだけ聴けば「そこらのガチャ」である。ソシャゲにあるガチャと変わらないランダム要素と、レアアイテムという褒美付きで人を引き寄せる悪魔のプリンターである。










これだけ聴けば…ね。










乱数調整

この道具プリンター、なんと乱数調整が可能であり、内部データ分析によってボーナスを出せるタイミングやレアアイテムが沢山出せるコマンド(seed値)が開拓された。乱数は1秒単位で変化し、タイミングが少々狂っただけでも結果が変わってしまう。なので、常にお目当てを引き続けるのは人力だと困難である。いわゆるTASに近いシステムを採用して自動量産している方もいるが、基本は人力でやるタイミングゲーと考えてもらって良い。
Twitterで「#道具プリンター調整」と検索をかければ、当時のつぶやきが残されているため、それを参考に実行すれば誰でもできる。中には0.1秒単位まで記載されている乱数もあるが、ストップウォッチ機能とかで目押しし続ければいつかは出る。何にせよ、従来のガチャにあるランダム性は皆無なのが現状である。
これによって今までと何が変わったのかを次に述べる。



ハピナスレイド不要

テラピースが出せるという事は、これまで祭りとして開催されていたハピナスレイドを回す必要性がなくなったという事になる。これは相当大きな変化であり、これまでは狙ったテラピースを狩るための前準備に時間がかかっていた。最短で狩るには原種ガチグマを用意しなければならず、LEGENDSアルセウスが無い人はそこから難関となっていた。また、スポット移動にタクシーやミラコラライドを活用する必要性もあり、手間の多さが課題になっていた。
プリンター乱数の場合、BPを増やしておけば必要な手間は落とし物確保と時間調整、そしてタイミング良く「プリントする!」を押すだけ(事前に道具2倍チャンスを発動させておく事。1連で確実に出せる乱数があるため、それを使えば早い)であり、コストが圧倒的に少なくなる。報酬も、ハピナスは1回5-10個程(希少個体を引けば20まで行く時もある)だが、プリンターの場合成功すれば1回100個以上(5連で引いた時)というとんでもない対価となる。つまり、1回でも成功すれば対戦用個体約2体分のテラピースが揃う事になり、単純計算でハピナスの10倍以上の成果となる。現状最速でテラピースを量産する方法であり、対戦猛者勢は惜しみなく活用してると思う。



学校最強大会も不要に

いらなくなったのはレイドだけではない。長らく金策として使われていた学校最強大会が、2つの意味で不要となった。

①金策
②オシャボ

①は先述した通りである。連射コンを使って半日ほどかければカンスト可能であり、DLC前はハイボニンフィアでひたすら周回し続ける事が通例だった。しかし、DLC2弾クリア後とモモワロウ捕獲イベント終了後にNPCが強化され、ニンフィア周回が不可能となった。後継としてホワイトキュレムが見つかったが、入手難易度が上がり、金策への敷居が高くなってしまった。
道具プリンターには、レアアイテムとして特性パッチが出現し、売値125000円という驚愕の値打ちが付いている。これが量産できる乱数も見つかっており、80個集めて全部売るだけで即カンストできる。
私も試したが、1時間あれば充分だった。最高効率で量産できれば30分程度で集まり、学校最強大会の8-16倍以上の速さになる。ハピナス同様凄まじい短縮ぶりである。
パッチは売らずに保管していても充分価値があるものなので、金策目的でなくともパッチ量産は行って良いだろう。

②は、学校最強大会の報酬として稀に手に入るオシャボを狙う必要がなくなったという事である。オシャボとあるが、「ガンテツボール(例外あり)」に該当するレアボールであり、レベル・スピード・ルアー・フレンド・ラブラブ・ムーン・サファリ・ドリーム・コンペ・ウルトラがある。どれも入手機会が限られていたボールであり、各ROM1、2個程しか持っていなかった。しかし、プリンターによってオシャボも量産可能となり、乱数調整によって誰でも大量持参ができるようになった。ちなみに何故かマスターボールも量産できてしまうため、マスボの価値もオシャボ同様暴落した。それまで必死に厳選してきたオシャボ民の努力が半ば無駄となってしまったため、こちらは悲報と言って良いかもしれない。


乱数調整に関する是非

この道具プリンター乱数調整に関しては賛否が分かれており、「利活用すべき」という意見から「ズルしてるようなもの」という意見まで様々ある。
個人的には「対戦猛者勢なら使わない選択はしないだろう」という結論を出したい。先述したように、テラピースと金策という、今作の育成で最も手間がかかる2大要素をプリンター1台で完結(しかも従来の10倍以上の時短)できるのは非常に大きな変化であり、ランクマを多く回したい対戦勢にとってありがたい事この上ないシステムだろう。だが、生理的・倫理的に嫌という人もいるため、使え!と強制はしない。ただ、ハピナスレイドと学校最強大会が旧式の量産方法となったのは紛れもない事実ということを伝えておきたい。自分は現状全てプリンターで解決しており、足りないテラピースやお金を賄っている。落とし物の枯渇が不安視されるが、誰か1匹色違い厳選をすれば、そのポケモンの落とし物がカンストする。道具プリンターは、ローリスクハイリターンなシステムになっているのだ。




これを使うか否か、最終的な判断はプレイヤー個々人の心に委ねるとしよう。


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