パリオリンピック
パリオリンピック開会式で思うこと
パリオリンピックが何かと炎上している。
競技では、審判の誤審、性分化疾患を持つ選手の出場することによる女性アスリートへの公平性の欠如、選手村では、選手に提供される食事の少なさ、エアコンのない宿舎、治安といたるところで問題が起こっているようだ。
その中でも特にリベラル?過ぎた開会式は炎上している。
私は真言宗のお寺が菩提寺になっているので無神論者とは言わないが、あれはキリスト教徒は怒るわな。宗教はさておき、マリーアントワネットの生首演出は惨い。フランス歴史上に最悪の悪女と言われ、フランス革命を引き起こすきっかけになった女性ではあるが、彼女だけが悪いわけではないだろう。髪飾り事件等の大失態や贅沢はあるにしろ夫であるルイ16世には彼女を止められなかった罪がある。彼もまた断頭台に上らされてるのだから、マリーアントワネットだけでなくフランス人のルイ16世が生首持ってる描写があってもいいだろう。
わずか14歳で政略結婚によりオーストリアからフランス王太子、後のルイ16世に嫁ぎ、うだつの上がらないの夫に仕えた。贅沢はしたし、権力にすりよる詐欺師に騙されもしただろう。晩年はフェルゼンという愛人もあったが、さほど仲の良くない夫との間に4人も子供をもうけて、フランスブルボン王朝に嫁いだ妻の役目は十分果たしている。
革命の本来の罪は、純粋なフランス人であるその夫ルイ16世やその親ルイ15世にある。自国の王は非難しないで、オーストリアから政略結婚で嫁いできた彼女にあんな辱めをそれも300年近くたった現代でするのは、いくら何でも酷すぎる。多くの流血の果てに勝ち取った民主主義を誇りたい気持ちはわかるが、その後の歴史はなんだ。フランス革命に大きく寄与したロペスピエール等多数の人間を断頭台に送り、その後はナポレオンによる王政どころか帝政国家になっとるし。
欧米人って自分の非や自国の非を認めることをしないし、責任転嫁をするイメージが払拭できない。きっと謝ったら負けという文化なんだろう。陸続きの国境があり、攻める攻められるを繰り返した歴史を持つヨーロッパにとって、潔くなく、自分の非を認めない文化が育ってしまったのであろが、フランス革命において責められるべきは、その王朝の王たちであって王妃ではない。他国から嫁いだ姫を現代において、再度断頭台に送り、辱めを与える行為をしたこの開会式の製作者は猛省すべきである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?