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入らないは損⁉ フリーランス協会の「一般会員」制度(進化し続けるベネフィット編)

「誰もが自律的なキャリアを築ける世の中へ」をビジョンに、フリーランスのコミュニティ形成や情報提供、政策実現を図る活動を続けるフリーランス協会。開業届の提出や法人成りの有無を問わず、フリーランスやパラレルキャリアをめざす人なら誰でも加入できる仕組みですが、個人会員には2種類あるのをご存知でしょうか?

え、フリーランスでも映画が割引になるの?

事務局メンバーに誘われて、今年(2023年)の4月から『フリパラ』の編集チームに入った私、ジャスミン。先日の編集会議で、ある会員向けベネフィットプランが話題になりました。
それは「WELBOX」。大手企業も採用する福利厚生サービスで、全国各地のレジャー施設や旅館、スポーツクラブの割引をはじめ、健康診断や家事代行サービス、育児支援サービスなどいろんな特典を受けられるのだとか。フリーランス協会では「一般会員」向けのプレミアムベネフィットです。

フリーランス協会のWELBOXトップページ。この先に、いろんな特典が待っている…!

「映画館の割引もあって、観るときはいつも利用しているんだよね!」と話すのは、理事のN女史。聞けば全国展開する複数のシネコンが参画していて、施設によって500~600円の割引になるとか。え! それなら毎回どうしようか迷うポップコーンも、余裕で買えてしまうではないですか! 

他のメンバーも「WELBOXはいい制度だよね!」、「使わないなんてもったいない!」「確かスポーツクラブとか英会話スクールとかの習い事でも、特典が受けられるところがあるよね」と、絶賛の声が続々。熱量が上がる編集部員を前に、「へー、そーなんだー」と追いつけない自分は、平坦なテンションで返すのがいっぱいでした。

そして先日、オンラインで開催された「会員向け年次報告会」を覗いていたら、衝撃の発表が! 6月から一般会員に向けて、「ZOOMの限定ライセンス」プランができたというのです。通常の個人プロプランよりも充実した内容のうえ、料金はお得過ぎて会員ページでのみ紹介という、フリーランス協会でも大プッシュのベネフィットですって。

協会発表のプレスリリースはこちら。

一般会員。なんとなーく知ってはいたけれども、そんなに力説したくなるほどのものなのか。編集会議を終え、ちょっと調べてみようと協会のページにアクセスしたときです。
気づいてしまったんです、わたし、一般会員ではなかったということに……!

協会のことは『フリパラ』編集チームに入る以前から知っていたし(なんなら寄稿したことすらある!)、過去には協会主催のオンラインセミナーに参加したことも。いちおう協会のことを知って間もなく、メールアドレスの登録だけはしていたんですよね。しかしそれで適用されるのは、「無料会員」という区分。WELBOXやZOOMの特典を受けるには、一般会員になる必要があります。

加入だけで仕事中の「困った!」のサポートを受けられる

そもそも一般会員は、無料会員とどう違うの…? どうやら別途入会の申し込みと1万円の年会費が必要なようではないですか。映画やZOOMが少しお得になるだけでは、入会の動機にはならないかも…と思っていたら、おぉぅ、マイページをスクロールしていくと案内がありました(ちなみにフリーランス協会のWebサイト HOME>個人向けページでも確認できます)。

フリーランス協会ホームページのマイページより。

賠償責任保険弁護士費用保険…? フリーランスって常にリスクと隣り合わせ。思わぬトラブルに巻き込またときの後ろ盾がないし、仕事の過程で不利な条件や理不尽な要求を突きつけられたときに、その後の影響や生活の不安から交渉を避けてしまう場合も。幸いこれまでおかしなトラブルに苛まれたことはないものの(お取引先に感謝!)、転ばぬ先の杖の存在は心強いなあ。

フリーランス協会ホームページのマイページより。

しかも一般会員になると、特別な申込みや追加料金なく自動付帯されるとは! 法に訴えるのは最終手段としても、何かのときの備えはありがたい。実際、法律事務所に駆け込むほどではないけれど、「これはどうなんだろう…?」と少し悩んだことも前にあったんだよなあ…。フリーガルでは弁護士の紹介を受ける前に、弁護士資格を持つコンシェルに電話相談する流れだから、お取引先と揉める手前で冷静な対処ができそう。

それにフリーランスをしていると、法的なトラブルはともかくとして、請求のときに「これは源泉徴収扱いなの…?」とか、「これは経費にできるのだろうか…」と判断に迷うことも。そういう時に便利そうな特典が、一般会員にはあるのですよ! それが、「cocrea(コクリエ)士業オンライン」の使い放題です。

フリーランス協会ホームページのマイページより。

cocreaは、弁護士、税理士、行政書士、社労士、弁理士、司法書士、会計士、中小企業診断士にオンライン上で相談できるプラットフォーム。あらゆる分野の士業のプロに、仕事上の税務や法務の「困った」を質問できるうえ、さらにパソコンのヘルプデスクサービスも設置されています。フリーランス協会の一般会員は、通常なら月額2980円かかるBEGINNERプランを無料で利用できるというのだから、太っ腹! 一般会員になると後日アカウントとパスワードが自動的に送られてくるので、特別な手続きをしなくて利用できるのも便利です。

cocreaのことをもっと知りたい方はこちら。

契約やお金といった、仕事そのもの以外のところで頭を悩ますのはもったいない。本業に集中できる環境を整えるという意味でも、一般会員になるメリットはありそうです。

賠償責任補償について特集した『フリパラ』の記事はこちら。

生活補償やキャリアプランのバックアップも

さらに興味深いのは、「収入・ケガ・介護の保険」。傷病手当金や労災保険がないフリーランスにとって、自分が病気やケガなどで長期にわたり仕事ができなくなったときの所得補償に加え、傷害補償やがん補償、親の介護が必要になったときの一時金支払いなど、自分に合わせてオプションをチョイスできる強力な味方。こちらは自動付帯ではなく、ご自身の収入に合わせて必要な分だけ保険料を設定して支払う任意加入方式ですが、団体割引が適用されていて、個人でそれぞれ加入するより保険料が最大40%引きになるメリットも。

フリーランス協会ホームページのマイページより。

それからキャリアコンサルタントに相談できる「フリーランスキャリアドック(キャリアドック)」も、一般会員ならではのベネフィットです。企業では1on1やジョブ型人事で、注目の集まるキャリア自律。その実践者でもあるフリーランスだって、たまには誰かに相談しながら今の自分を棚卸したい、自分らしい生き方、働き方を模索したいというのがリアルですよね。その声に応えてくれるキャリアドックは、これからますます必要度が増していくかもしれません。

『フリパラ』編集メンバーのキャリアドック体験記事はこちら。

キャリアドックも担当するフリーランス&パラレルキャリア支援アドバイザーの座談会を紹介した『フリパラ』の記事はこちら。

そして、冒頭のWELBOXですよ。さらに報告会で「無料会員でも確認できます」と紹介していたZOOMライセンスについてもチェックしたところ、なかなかの割引率。これ、普段はWeb会議に招待される一方の私でも、入っちゃおうかな…と検討してしまうほどの内容でした。今使っているアカウントはそのまま引き継げるというから、個人プロプランユーザーはスイッチを検討してみては。

一般会員の特典をざっくり言えば、

  • フリーランスとして活動するうえでのセーフティーネットが強化される

  • 日々の業務にかかるインフラコストがセーブできる

  • 一般企業で見受けられるような、保険の団体割引や福利厚生などの恩恵が受けられる

ということ。これがひと月当たり800円と数十円の負担で受けられるなら、なかなかのものかもしれません。ちなみにコクリエの使い放題とキャリアドックは、昨年(2022年)より追加されたベネフィット。協会では会員規模とニーズに応じて制度の拡充を図っていて、今後、より嬉しい特典が増えるかもしれません。

これならと、一般会員への変更に筆者(ジャスミン)も納得。次回は一般会員の登録の模様をお伝えします!

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