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入らないは損⁉ フリーランス協会の「一般会員」制度(10分で終わる手続き編)
フリーランス協会では法人会員や応援企業の支援のもと、個人会員向けのベネフィットを用意しています。予期せぬ仕事上での事故やトラブルから守る保険をはじめ、いろんな施設を会員価格で利用できる福利厚生制度まで充実の内容。ただし特典を受けるには、年会費1万円の「一般会員」になる必要があります。どうすれば、「無料会員」から一般会員へ切り替えられるのか。『フリパラ』編集メンバーが、登録にチャレンジ!
本人確認できるものとクレジットカードを用意
フリーランス協会への会員登録は数年前に済ませていたものの、長らく無料会員だった『フリパラ』編集のジャスミン。事務局メンバーになったのを機に、一般会員への切り替えを決めました(詳細はこちら)。さっそく手続きしようと、フリーランス協会のホームページへ。マイページにログインし、無料会員向けに表示される「一般会員になる」のバナーから申請します。
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すると画面は「一般会員登録のご案内」にチェンジ。手続きに必要なものや、申込後の流れも記載されているのでひととおりチェック。ふむふむ、本人確認書類と、会費引き落とし用のクレジットカード番号が必要なのね。
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本人確認書類になるのは、運転免許証、健康保険証、マイナンバーカード、住基カード、在留カード、特別永住者証明書など公的に認められたもの。有効期限が切れていないか、あわせて確認します。筆者は運転免許証を使うことにしました。
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それからスマートフォンを手元に用意しないと! 本人確認書類を撮影する必要があるからです。Googleフォトなどクラウドストレージと同期しておけば、パソコンからでも撮った写真にアクセスできます。
年会費の支払いはクレジットカードやデビットカードのほか、銀行振込も利用できる模様。ただし銀行振込の場合、指定した口座へ会費が振り込まれてからの入会承認となります。すぐに手続きを進めたければ、クレジットカードがスムーズかもしれません。
登録は本人確認書類と同じ情報で
ご案内画面から登録バナーをクリックすると、基本情報画面へ。名前や住所などの連絡先、職業や就業形態などを選択します。このとき、名前や生年月日、住所などの身元情報は、本人確認書類と揃えるのがマスト。うっかり通称やビジネスネームを入れてしまいそうだけど、保険など基本付帯のベネフィットとも関係してくるのかも。間違えないようにしたいところです。ちなみに屋号などは、別途登録できる欄がありました。
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ひととおり情報を入力できたら、本人確認書類の画像の準備へ。カードの四隅が画角に収まるようにし、文字が判読できる大きさ・画質で両面を撮影します。撮影場所の明るさやスマホの影の映り込みなどに気をつけて、シャッターボタンをプッシュ!
また確認書類によっては、番号のマスキングが必要なものも。特にマイナンバーカードの裏面が送られたり、健康保険証の番号が正しくマスキングできていなかったりすると、事務局で受理できないのだそう。
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画像をアップロードするときに選択する、書類の種類も間違えないようにして、差し戻しがないようにしたいものです。
ベネフィットの中には承認の翌月から利用できるものも
基本情報入力ののち、会費の決済情報入力も無事済めば、申請は完了。登録したメールアドレスに、申し込み受付のメールが事務局から届きます。その後は事務局で本人確認を行い、問題がなければ入会承認のメールが。
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果報は寝て待て…と思いきや。筆者の場合は午前中に申し込んだら、その日の夕方には承認メールを受信しました。申し込みから2営業日程度が目安と聞いていたので、スピードにもビックリ! 思いのほか早く、一般会員の仲間入りをすることができました。ほら、マイページも会員区分が変更されています。
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ちなみに会費は経費扱いにできるそう。領収書はメニューからダウンロードしましょう。
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最後に気をつけたいのは、一般会員の特典は、入会承認後すぐ受けられるものもあれば、そうでないものも。特に賠償責任保険やWELBOXは、入会承認の翌月15日以降から有効なので確認しておきましょう。そうか、映画を割引価格で観るのは来月までお預けか(ポップコーンはまた次回)。
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また前編で紹介したZOOMライセンスのように、応援企業のベネフィットも一般会員向けにグレードアップしているものもあるので、ひととおりチェックするとよいかもしれません。
前のめりなフリーランスにうってつけでは
素晴らしい制度だけど、登録に手間取りそう…と思っていた一般会員。いやいや、なんてことない、やってみれば10分ほどで手続きは終わるうえ、すぐに承認されました。それだけに、無料会員のまま放置のおよそ5年が悔やまれる! この間、映画も通常料金で何度観たことか…。
何より仕事上の不安やリスクを、自分で注意するほかは「どうか起こりませんように!」と神に祈るしかなかったところを、仕組みでカバーできるようになったのは大きな変化といえます。またコストを考えると導入を躊躇するツールも、会員価格になることで取り入れやすくなるというのは結構重要なポイント。広い目で見たときに、業務の効率化や拡充につながってくるからです。
それにキャリアの積み上げや広がりをどう設計していくか、毎年時期が来ると混乱する納税のことなど、“いつでも相談できる場”があるのは嬉しいもの。実際に使う、使わないは別として、一人で悩みを抱える必要がなくなるのですから。
フリーランス生活を今よりちょっと前のめりにしたいなら、一般会員制度はアリだと思ったのでした!