スタジアムもサスティナブルな進化を遂げる
連日サスティナブル商品や活動についてご紹介してきました。
様々な国や企業、地域でサスティナブルに関しての動きが進んでいます。
今回注目したのはスポーツ。
サッカーや野球、バスケットボールなどのスポーツスタジアムにおけるサスティナブルな取り組みが活発化しています。
場内で生まれる大量のプラスチックごみや、車による来場者がもたらす排気ガスやCO2排出などの課題と様々ありますが、特にドリンクカップのごみを削減するためのプロジェクトについてご紹介します。
「Re-CUPプロジェクト」優勝カップ奪還とドリンクカップの循環
Bリーグ(バスケ)で活躍中のチーム「アルバルク東京」を運営するトヨタアルバルク東京株式会社と、東洋製罐グループがパートナーシップを組んで始動した「Re-CUPプロジェクト」
オンコートでは3度目のBリーグ優勝を目指しながら、オフコートではドリンクカップも資源循環にもチャレンジするプロジェクトです。
プロバスケットボールチーム「アルバルク東京」は、2021-2022シーズンより社会的責任プロジェクト「ALVARK Will」を立ち上げ、地域やコミュニティの抱える課題やニーズに応える活動を行っています。
環境問題に対しても、アリーナでのプラスチックごみ削減の活動などを積極的に推進している。
また東洋製罐グループはこれまで「ごみ」となっていたアリーナで利用する飲料カップを、再生・再利用できる資源に変えるため、カップ洗浄機やアルミカップの開発を進めています。
今回、その知見と技術を活かし、アルバルク東京では2022-2023シーズンから次の2つを導入しています。
・カップ洗浄機「Re-CUP WASHER」
紙コップを可燃ごみから循環資源へと変えるための仕組みとして、カップ洗浄機を導入。
残しや汚れなどの残渣があることで、アリーナでの飲料用紙コップは産業廃棄物(可燃ごみ)となりますが、利用者が自身で洗うというワンアクションを行うことで、再生紙原料に生まれ変わることができます。
・リサイクル可能な飲料用アルミカップ
アルミカップは国内で96.6%のリサイクル率を誇るアルミ缶と同じ素材でできているため、回収すれば再びアルミ素材へと生まれ変わることができると言います。
アルミ再生地金は新地金に比べ、生産時のCO2排出量を97%削減することもできるそうです。
※1 アルミ1kg生産するのに排出されるCO2量(単位:kg- CO2)
(出典:(社)日本アルミニウム協会「アルミニウム新地金および展伸材用再生地金のLCIデータの概要」)
最後に
資源の循環に重要な製品そのものの設計や回収インフラ、再生させる技術、販売網など、いろいろな要素が必要です。
技術的にできないこともまだまだ多くあります。
その中で今からでもできる『人の行動』も大きな役割を担うのではないでしょうか。
日本では缶は缶、ビンはビン、ペットボトルはペットボトルと、分別して捨てることが当たり前になっていますが、この当たり前を実現するのはとても大変なことです。
日本でリサイクルが普及し始めたのは、1992年リオデジャネイロで開催された地球サミットと記憶しています。
リサイクルが定着し始めたのはほんの10年前ではないでしょうか。
20年掛かりでリサイクルという文化を定着させています。
ここから当たらな技術の進歩やプロジェクトの発足、時代の変化とともに様々な当たり前が変化します。
この変化に柔軟に対応できること、そして未来を見据えた行動をしていくことが大事になるのかもしれません。
私もよりハードワークして、地域や社会に貢献していきます。
(※画像出典元:https://jp.open-up.tskg-hd.com/news/202210031138/)
林文臣
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