#18 新規事業は「圧倒的クオリティの徳島ご当地コスメ」
2020年5月末、東京都でも、コロナの緊急事態宣言1回目が解除された。
それをきっかけに、西麻布のレストランをの予約も増えてきた。鳴門の工房も、連日、お客様にお越しいただき、少し気持ちも上向きになってきていた。その日は、コスメの企画会社にお勤めの友達が、ちょっと贅沢な女子会にと、3名様でレストランを予約してくれた。
以前からフレンチモンスターの食事、そしてそのセンスを愛してくれていて、「私、徳島に行ったことないんだけれど、フレンチモンスターのおかげで、徳島は夢のような場所だってイメージしてるんだ」とその子はいつも言う。
ディナーが終わった頃、「よかったらこれ、お風呂の時に使ってみて」と小さな包みを渡された。開けてみたらそれは、バスグッズ 。
その夜早速使ってみた。「美容やオシャレは、気が向いたときに」というスペシャルケアをほとんどしないタイプの自分だったからか、使った日の夜の深い眠りと、翌朝のお肌のすべすべ具合にとっても驚いた。
これを参考に、鳴門のわかめの成分のぬるっとした感じと、鳴門の海塩を配合したバスグッズ 作ったら面白いかも!
お友達にお礼のメールを送り、「鳴門の海塩とわかめの成分で、バスグッズ 作れないかな?」と打診してみた。彼女は「できるよ!」と即答してくれた。
さっそくそのお友達とその盟友、そして私で恵比寿のお寿司屋さんの個室で作戦会議。この時、大きな誤算があった。
私は、彼女の企画会社で作ってもらって、そこから都度、納品してもらうようなイメージを持っていたけれど、そうではなく、「企画・発売元はフレンチモンスター」で話が進んでいた。
でも目の前の二人は、プライベートでこの企画を支援してくれるという。
同時に、前職で地域活性に詳しい先輩や、友達にヒアリングした。「ご当地コスメ の市場ってどうでしょうか? 鳴門のわかめの成分と海塩で、圧倒的クオリティのバスグッズ を作りたいって思ってるんです」
手応えは上々!
バスグッズ ならお菓子みたいに賞味期限が短いということもない。常温で保存もできる。パティシエやシェフの手を借りる必要もない。
手弁当で手伝ってくれる「お友達スタッフ」もいて心強い。会社で企画が通らなかったとしても、資金はなんとか自分で用意しよう。
コロナ明け、観光のお客様がこぞって買い物をしてくださる様子が目に浮かんだ。
新しいことにワクワクしてきた!!!
これが、アロママッサージソルトAmour de Monstar鳴門の新月、誕生のきっかけのお話。
私がイメージする徳島って、圧倒的本物感と、骨太な存在感。ご当地コスメらしくない徳島クオリティを目指して開発したのが「アロママッサージソルトAmour de Monstar鳴門の新月」です。
写真は、西麻布のフレンチモンスターにある花瓶、加藤清和さんの作品です。陶芸家の方や知る人がご覧になると、「使わないで置いておけば、価値がどんどん上がるのに!」とおっしゃる作品。
これくらいのことをご当地コスメで実現したいのですと、スタッフとゴールを共有していたビジュアルの一枚