【禁断】『渚をスローモーションで走るも夢の中』編
やふーい!
ぴのこで~~~すっ🤪(👈うざ絵文字)
禁断シリーズ、今回もアルバム『アラビアの禁断の多数決』から、『渚をスローモーションで走るも夢の中』について語ってまいります。
過去3本の禁断に関する記事を読んでくださった方はすっかり、わたしに負けず劣らず禁断の大ファンになってくださったかと思うのですが、そんなあなたからしたら「え、なんでこの曲?」って感じでしょう。
『透明感』『ユーロビートを追いかけて』『Goody Goody Gumdrops』など数々の名曲を差し置いて、同じアルバムに入ってる『真夏のボーイフレンド』にさえ先んじて、14曲中の12曲め、MVもない、ぶっちゃけマイナーかもしれない曲──
だけど!!!
わたし、この曲ほんっっとにめっっっちゃくちゃ好き!!!!
そもそもこのコーナーはわたしが一方的に好きな禁断の多数決の楽曲を紹介するという目的で始まっていますので、どの曲を扱おうとわたしの自由なのです!!!
何卒ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたしますッッ(←刃牙の表記)
ということでこの曲の好きなところは、まあ挙げればキリがないのですが、まず曲名がすごいですよね。
『渚をスローモーションで走るも夢の中』ですよ?
すごくない!?
渚をスローモーションで走るも夢の中!
渚をスローモーションで走るも夢の中です!!
よろしくお願いしますっ!!!
(選挙カー?)
なんて甘美なる響き……!
あまりに好きすぎて、わたしは自分の飼っているとうふのぬいぐるみに「渚」と名付けました。
そんなこの曲の胸キュンポイントは以下の通り!!
左右で違う!
まず、この曲はすごい不思議な曲で、冒頭からしばらくはどことなく宗教的なメロディと、それに乗るほうのき氏の独特なボーカルがずーっと続きます。
加えてコーラスで、歌詞だと括弧で表記されてる(着信せよ 着信せよ)(1 2 3 4 5 回転)とかのところが女性ボーカル。
これ、どなたのお声かな~😭
アルバムの出た時期の体制的に、愛さんかローラーガールさん?
わたしって、こんだけ禁断の多数決好き好きとか言ってるくせして未だエビータさんとほげちゃん以外の女性ボーカルを正確に聴き分けられないんだよね……不甲斐なさの極み🥲
Aメロ、Bメロ、サビ、みたいな明確な区別がない感じで、さながらお経のごとし。
聴いているとぽや~っとしてきます。
曲の初めから結構たくさんの音が使われていて、まずいちばんよく聴こえる
てててーれてれれれ
って音があるじゃん。でもその後ろで
てれれれれーれー
っていう、ギターかな? たぶん弦楽器ではあると思うんだけど、一音ずつ弾いているであろう音が鳴っています。
で、その後!
その後は、
てれれーれ、てれれーれ
と
とぅるるるるるるるるるるるるるるる
って音!
この2つの音が同時に、ほとんど同じくらいの音量で鳴ってる!
ここの部分、聴いててなんだか不思議な感じがするなあって思ってたんですけど、実は右と左で別々に音が入ってると知ったのはつい最近でした。
みなさまもぜひイヤホンかヘッドホンで片耳ずつにして聴いてみてほしいんですけど(ヘッドホンで片耳だけ聴くって構造上ムズいか! ヘッドホンって🎧←こういう形状で固定だもんね、片耳だけに装着するってできないよね。しかもヘッドホンの音出るところって実質スピーカーだから、片耳だけに着けられたとてもう片方から出てる音がちょっと聴こえちゃうもんね。うん、じゃあイヤホンでお願い🙏🏻🤍)、右耳は、
てててーれてれれれ、てれれーれ、てれれーれ
なんです。
でも左耳は
てれれれれーれー、とぅるるるるるるるるるるるるるるる
なの!!
かっこいい!
……ちなみになんだけど、ここまでで曲が始まってから4秒ね。
4秒の解説にこの文字数。
この調子では4分25秒すべて語りきる頃には京極夏彦先生の小説のようなボリュームのnoteが完成してしまいそうなので、メロディについてはこのくらいにしておきたいんだけど、もうちょっとだけ!
あのね、左耳はずっと
てれれれれーれー、とぅるるるるるるるるるるるるるるる
の繰り返しなのね。
あ待って、ずっとって言っても0:59まで。そこからはまた展開が変わるんだけどその話はいったん置いとくわ。
なんか、いい感じの台とかない?
この話いったん置いとけるくらいの、ちょうどいい台。
なかったらちょっと持っててもらっていい?
ごめん、ありがとね。
話を戻しますと左耳は繰り返しなんだけど、右耳はちょっと変わるの。
てててーれてれれれ、てれれーれ、てれれーれ
てててーれてれれれ、ってってってってんーてんー
なの!!
この4つで1セット!
これの繰り返し。
なんか、今思ったけどわたしのこの禁断シリーズって、基本毎回曲のメロディを文字で再現して「好き~!」って言ってるだけだな……。
や、曲の魅力を知っていただくにはまずどういう曲なのかを説明しなきゃいけないから……でも、そこを巧みな表現や豊富な語彙を使いこなして、文章によって解き明かしてこその真のnoterなんじゃないの……?
わたしの書き方で、本当に禁断の多数決の魅力を綴ることなんてできてるの……?
って、懊悩呻吟した夜もあったけれど!
『渚をスローモーションで走るも夢の中』を大音量で聴きまくって、仕上げに『くるくるスピン大会』をBGMにスピンしまくっていたら、悩みなんてどうでもよくなっちゃった!!
さて、気を取り直して、1:00~は
という、展開の変わるところがありまして、ここから!
ここからがすごいのです!!
音に殴られる
そう、音に殴られる。
って表現するしかないくらい。
ここまで鳴ってた音にさらに新たな音が加わって、一気に豪華というか、お祭りみたいな感じになるのです。
どういう音かっていうと、右耳が急に進化する。
今までのやつから
てってってってってってってん、てってってん、てってってん
てってってってってってってん、てれれれれってん、てってってん
になる!!
これはもう太字。音が太字。
左耳の
てれれれれーれー、とぅるるるるるるるるるるるるるるる
はそのままなんだけど、↑の太字の音が強すぎて左耳にまではみ出してきてる。
は?
まあ聴いてみて!
聴いたらわかるから!!
で、しかもここからのボーカル(と呼んでいいものか)もすごいの!
という、シノザキ氏とほうのき氏の掛け合い(?)
はたしてこの歌詞に意味はあるのか、ないのか、あったとてそれは重要視されているのか、もはや理解できません。
もうね、わたしほんとにこの曲の1:16~が大好きで。
何回聴いても無条件にテンションぶち上がっちゃう。
勝手に身体が揺れ動いて頭振っちゃうわね。
そうしてぶち上がったまま、2:33まで運ばれてくんだけど──
はっ……!
この曲は2:33を過ぎた瞬間、思いもよらぬ展開を見せるのです。
こればかりはちょっと、言葉で説明することはできません。
一個言うとしたら、聴いてる側からしたら今まで好き勝手に音と暴れてたのに、ここで急に「はっ……!」とさせられて、そのままトランス状態のまま曲の最後まで連れて行かれる……って感じ。
例えるなら、ショッピングモールの4階に子ども専用の屋内の遊び場ってあるじゃん。
空気で膨らましたアスレチックとか、カラフルなプラスチックのボールのプールとかがあるところ。
あれ、日本中のショッピングモールの4階にある場所。
『渚をスローモーションで走るも夢の中』の2:33までは、わたしはそこでほかの見ず知らずの子どもたちと一緒に、ビニールのすべり台を滑り降りてボールをぶちまけて、自由奔放に遊び倒してるんです。
でも2:33になった途端、今まで見えていた景色がぱっと消える。
脱いだ靴をしまっておく2段くらいの黄色い棚も、床のカラフルなパズルマットも、子どもやボールが外に出ちゃわないように張り巡らされたネットも、見守ってくれてた親も周りの子どもたちもぜーんぶ消えて、後にはただ何もない、広いショッピングモールの4階の光景。無機質な白い床。よく見ると気持ち悪いブツブツの天井。遠くのほうに、誰もいない自転車売り場。あとニトリ。
そこに、わたしはひとりだけで立ち尽くしてる。
状況を一切理解できないまま。
誰かが迎えに来てくれるとか、説明してくれることもなく。
っていう、感じ!!
それが『渚をスローモーションで走るも夢の中』の後半。
まさしく夢の中のような、でもそれは前半のはちゃめちゃ楽しいところが夢で2:33で覚めたのか、それとも2:33で夢の世界へ堕ちていったのか、どっちなのかはわからない。
もしかしたら、どっちもまだ夢の中なのかもしれない。
ほんとに素敵な曲ですので、みなさまも渚をスローモーションで走りましょう!!
今日のnoteはここまでじゃ。