【禁断】『トゥナイト、トゥナイト』編

[はじめに]
このコーナーは、わたしが大好きな禁断の多数決さんの大好きな楽曲について、ただ一方的に語るだけの記事です。
わたしは音楽に関してまったく専門的な知識を持ち合わせていないため、言葉や表現などがかなり適当であることを予めご了承ください。
(詳細はこちらの記事を見ていただけると嬉しいです)

記念すべき第一回。

わたしが「第一回」をいかに大切にしているかというのは別のシリーズでも存分に語り尽くした通りだけれど、それを前提としても今回はわたし、迷うこともなく即座に、最初に紹介する楽曲を決められたよ!!

まあ、わたしが生まれて初めて聴いた禁断の多数決の曲ですよね。
つまりわたしにとって、禁断との出会いとなったとても大切な曲。その曲への溢れんばかりの想いを、今回は伝えたいの、伝えたいの、今伝えたいのこの確かな想いをということで!


好きな人が夜中にわたしのことを考えながら聴いてくれてたら嬉しい楽曲ランキング第一位、

トゥナイト、トゥナイト』でございます!


この曲に出会ったのは今から3年ほど前、2021年の4月であったと記憶しています。

そうだよね?
わたし大学2年のときだったからたぶん2021年であってるはず。

きっかけは些細なことで、わたしの好きなアイドルの女の子が毎月トークイベントを開催してるんです。

新宿だったかな。まあ新宿でトークイベントやるっていったらあそこかあそこぐらいしかなくて、その中でわたしがよく行く方っていうとあっちかなというお店です。うんうん、歌舞伎町タワーの麓のね。

で、イベント自体はシンプルにトークを聞いて、ちょっとした観客参加型のコーナーもあって……って感じで進んでくんだけど、毎回後半にミニライブがあって。

その子が選んだ好きな曲を毎月1曲歌ってくれるっていう。まあよくある形よね。ちな、お察しの通りそのミニライブコーナーは配信には乗りません。

その回、すなわち2021年4月の回で、わたしの推しが歌ってくれたのが『トゥナイト、トゥナイト』だったのです。


「今回はねー、禁断の多数決さんの『トゥナイト、トゥナイト』を歌いたいと思います」


と、その子がマイクを準備しながら言ったとき、わたしは「おー!」と言いました(←なんとまあ中身のない一文ですこと!)(なんか、春樹の小説で鼠からの手紙にそういうくだりあったよね?「意味のない一文だ」みたいな。なかったっけ??)。

なぜなら、「禁断の多数決」という名前だけは聞いたことがあったから。
どこで聞いたことがあったのかは忘れてしまったのだけど、高校〜大学あたりまでのわたしはくそDDオタクとして毎週末のように都内のライブハウスに繰り出し、歌い踊る数多のアイドルさんに向けてフロアからペンライトサイリウム照らしてよ darling you……(待って待って今回はまだその曲じゃないの。その曲が禁断のというかこの世の音楽の中でいちばん好きなのはわかったから今回は我慢して)という感じでしたので、まあ誰かしら推してた地下ドルの子がツイートかなんかしてて、見たことあったのかな?

ていうか、今思えばその『トゥナイト、トゥナイト』を歌ってくれた子が過去に、ぎりコロナ前だったから2020年の3月とか?に、アイドルの子たち10人くらいで人狼をプレイするところを観客がごはん食べたり飲み物飲んだりしながら眺めるっていうイベントに出てて。何そのイベント!?
ね、びっくりしたよね。
アイドル文化に触れられていない方にとっては想像もつかないかもしれませんが、世の中にはそういうイベントが実在するのですよ。
ドルオタは(なんて主語を大きくしてしまうのはよくないけれど、少なくともわたしは)推しが楽しそうに人狼をプレイしているところが見れたらそれで満足なのです。
で、なんの話だっけ?
そうそう、その人狼イベントにね、その子と一緒に実はリれんちゃん(旧ソれんちゃん)とかセイちゃんとか出てたから、まあもともとその子と禁断の元メンバーとの繋がりはあったといえばあったのかな。

とにかく、禁断の多数決って名前だけは知ってて。まあ特徴的なグループ名だから耳には残るよね。

で、そのトークイベントで生まれて初めて禁断の多数決の楽曲──『トゥナイト、トゥナイト』を聴いて、あたしゃ筆舌に尽くしがたい衝撃を受けたのを覚えております。
筆舌に尽くしがたいので具体的に書けないのだけど、なんていうかこんなに素敵な曲が、この浮世にまだあったんだっていう驚きと、なんで今まで私は禁断の多数決を聴いてこなかったんだろう名前は知ってたのにという後悔、禁断の多数決の楽曲をもっと聴きたい、もっと知りたいという抑えがたい好奇心の横溢──それらがいっぺんに押し寄せてきて眩暈がしました。
その日の帰り道、新宿駅の地下を歩く間、わたしはさっそくAWA(Spotify派かApple Music派が多いけど私は生粋のAWA派)で禁断の多数決と検索しまして、『トゥナイト、トゥナイト』を含むランキング上位曲を聴き、家に帰ってからもアルバム「アラビアの禁断の多数決」をシャッフル再生し、そこで新たな神曲に出会い──という話はまた今度ね。


たぶん上位5曲は当時と変わってないはず。これらを新宿の地下で狂ったように聴きながら歩いた。

わたしが味わったような衝撃は皆さまご自身で『トゥナイト、トゥナイト』聴いていただければ追体験できるであろうと思われますので、ここでは聴いていただいたという前提で、わたくしの個人的にキュンなポイントを語りたいと思います。 


「これでいいんだ」ってなった歌詞

突然なんですけどわたしって、あんまり音楽を歌詞で聴いたことがなくて。
キュウソネコカミも「結局音楽はBGM」なんて歌っていたけれど、わたしにとっても世の中の音楽のほとんどは街を歩く時か作業する時か筋トレ(膝つき腕立て伏せ×6回)する時のBGMだから、「わあ、メロディがめちゃくちゃ素敵な曲だなあ……」って思いながらいっぱい聴いてて、後で歌詞を調べたり思い出したりして「あ、こんなこと歌ってたんだ!?」ってなることが多いのね。
でも『トゥナイト、トゥナイト』に関しては不思議と、最初にイベントで聴いた時から歌詞が耳に入ってきた。
なぜなら、歌詞がものすごくシンプルだから。
例えば1個めのサビに関しては

トゥナイト、トゥナイト
必ずこの想いを
トゥナイト、トゥナイト
伝えたいの伝えたいの

と歌っているだけ。
その後に来る2個めのサビも、

君としたいしたいしたい
キスを期待期待期待
全部見たい見たい見たい
愛を伝えたいナイト
放つ放つ真夏の想いを
甘く甘くとろける恋を

初めて聴いた時、わたしは「想いを伝えるって、これでいいんだ」と思いました。

世の中、たくさんの恋や愛を歌った名曲があるじゃないですか。曲によっていろんなシチュエーションが設定されてたり、いろんな言葉が使われていたりするけれど、結局伝えたいのってどの曲も「あなたが好き」っていう、一個だけじゃん。
それを、ただストレートに「想いを伝えたい」「愛を伝えたい」って歌うだけで十分に伝わるのです。

また話逸れるけどわたしセックスマシーンの「サルでもわかるラブソング」って曲が好きで。ストレートでわかりやすいの大好きなの。
うん、愛とか恋とか、難しいことじゃなくて、ただ好きなら好きって言えばいいんだって、これでいいんだって、『トゥナイト、トゥナイト』を初めて聴いたときに思った。


右だけ鳴ってる音

でも、いくら歌詞が良いと言ったって上に引用した歌詞をそのまま詩のように朗読したのでは、当然この曲の魅力は発揮されないのです。
『トゥナイト、トゥナイト』の良さを生み出しているのは、やはりその圧倒的に素晴らしきメロディでしょう。

わたし、音楽のことって何もわかんないけど、なんか泣いちゃうメロディが好きなのね。

なんかないですか?歌詞とか関係なく、聴くと目の奥がじぃんとしてくる音の並べ方っていうか。禁断の楽曲にはそれが特に多くて、『トゥナイト、トゥナイト』ももちろんその中の一つ。
特にこの曲は、聴くたびに「え、こんな音鳴ってたの?」っていう新たな発見があるのです。

例えばイントロでいうと、メインの音はわかるじゃん。
たったったたったたんっ(←ドラム)、とぅるるる……てーーーーてーーーー
っていうキーボードの音がありますわね。
でもよく聴くとその後ろで、てれれんてれんてれんてれんてれん……ってキラキラした別の電子音がするの。
しかもイントロの後半からは、てんてんててん、てんててんててん、てんててんててん、てんててんてててん……ってギターの一音ずつ弾くやつ(そういう弾き方に名前はありますか)の音が入ってくる。そんな感じでいろんな音が何層にも重なってて、聴けば聴くほど今まで聴こえてなかった音が聴こえてくる。しかもそのすべてが、上述の泣いちゃうメロディ。これすごい。

中でもわたしがいちばんびっくりした、右だけ鳴ってる音の話をさせてください。

その日、わたしは会社で退屈な作業を進めることになり、「禁断でも聴きながらやろ〜」とイヤホンを耳にぶっ刺しました。しかし両耳を塞いでしまうと同僚や上司の声を無視してしまう危険があるため、いつも仕事中に音楽聴くときは決まって片耳スタイルなのです。

そうして右耳だけにイヤホンを着けて、BGMとして『トゥナイト、トゥナイト』を聴いていたとき。

ふと、Aメロのバックで切ない音が鳴っていることに気がつきました。

禁断と出会って既に3年、『トゥナイト、トゥナイト』など優に8億回は再生している自負があったのに、そのとき、その瞬間まで、気づいていない音があったのです。

それはやはり電子音なんですけど、イントロとはまた異なっていて、とぅとぅとぅとぅんとぅんとぅ、とぅとぅとぅるとぅとぅとぅん……という、一音ずつな気がする音でした。
確かめてみると、右耳のイヤホンからしか聴こえない(かどうかはちょっとわかんないけど、確実にどっちかのイヤホンだけ音が大きく収録されている)らしく、このときたまたま右耳だけで聴いていたことにより、初めてはっきりと聴き取ることができたというわけです。
さらによく聴いてみると、同じ音が3:40~(2回めの「甘く甘くとろける恋を」のあと)も鳴っているようです。ここのほうが歌がないぶん聴きやすいかも。

しかし驚きでした。こんなに何度も何度も聴いてきたはずなのに、まだ知らない音があったなんて。


音みたいな歌

そして最後に、これは禁断の多数決のいろいろな楽曲に共通する要素なんだけど、わたしの大好きな音みたいな歌について記しておきます。

歌って、言葉じゃないですか。

ごめんね急に、インスタに出てくる謎の「顔出しなしで歌い手になろう!」みたいな怪しげな広告に付いてそうなキャプションみたいなこと言って。でもそうじゃん、歌って言葉じゃん。

でもわたしは、なんていうか言葉を歌というより音として扱ってるみたいな楽曲が好きで。

ほうのき氏やはました氏がそれを意図してるかどうかはあれだけど、禁断の曲にはそれが多いなって思う。
『トゥナイト、トゥナイト』でいうと、後半の

メロウメロウ目と目を合わし

のとこ。
最初に歌詞を見ずに聴いたときには、なんて歌ってるかわかんないくらい。

よく聴くと「メロウメロウ目と目を」までは母音が「e」と「o」の繰り返しになってるのか。そのおかげで、やけに口ずさみたくなる不思議な心地良さがあります。すごい。ほんまに。

なんか、今書いてて思ったけどヒップホップとかの押韻の気持ちよさも一緒なんかね。母音が揃ってると人は気持ちよく感じるのか。その歌詞が極上のメロディに乗っかることによって、何回聴いても飽きない楽曲に仕上がっているのだな……。

と、ここまでつらつらと脈絡のないことを書き連ねてきましたが、とにかく何が言いたいかって、禁断の多数決はほんとによいのですって話。たった一曲だけでも語ろうと思えば小一時間は語れてしまうのです。ぶっちゃけ今回だって語り尽くせてはいないのだけど、この続きはみなさまそれぞれの解釈に委ねるとして、いったん筆を置きたいと思います。
ゴトリ。←筆を置く音(筆、重くない?)

さて第2弾はなんの曲を紹介しようかな。
と、決まってないかのような雰囲気を醸し出しつつ実は既に半分くらいは決めておりますの。
終わらせ方だいぶ雑だけど、まあ次回もこんな感じで好き勝手に書き散らす予定ですのでお楽しみにね。じゃあおやすみ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?