バレエの都市伝説:ほんとにアンディオールできてます?
ここでいうアンディオールを実践するとどういうことが筋肉的に起こるか?
私自身バーレッスンでやってみました。
そうすると、次のような変化が生じます。
① 大腿骨周辺の筋肉を外側に動かそうとすると、股関節周辺の大腿骨に近い箇所に違和感や小さい痛みを感じました。
② またお尻がギュッと縮まって固くなっちゃうんです。
①②の現象は、バレエをやっている人やバレリーナにとってはお尻周辺~股関節周辺の筋肉疲労がたまりやすい原因にもなるんです。
もちろん継続してやりすぎると私のように、股関節変形症の原因までなりかねないです💦
動作になります。
気を付けなければいけないのは、ターンアウトは決して「足」(足首から下の部分)を開くことではないです。股関節の形は大腿骨の先の大腿骨頭の球関節と言われる部分が、骨盤のソケットと呼ばれる部分にはまっているので、様々な方向に動かすことができます。そのソケットの中で大腿骨頭を外側に「回す」ことをターンアウトといいます。
から開くけど、自分としては気持ちよくできない...(¯―¯٥)汗
でも、どこをどう直したら『良く』なるかわからない...」
でここでフランス流バレエのテキストを紐解きまっす!!
バレエのアンディオール都市伝説を紐解く!byフランス流バレエ
私はとくに、股関節変形症を発症したときは、フランスのカンパニーのリハー中で・・。痛みに耐えられなくそのままスタジオの床に倒れるように崩れました。
そのまま痛みにもうろうとしながらとにかく緊急手術・・されちゃいました。そのためもうプロとしてはバレエもコンテンポラリーダンスも踊れなく・・。
そこから、もういちど踊れるようになりたい、美しく以前のように踊れるようになりたい、そう一心でフランスでバレエ解剖学と床バレエ(バー・アテール)と実習をバレエ師範学校で研修しました。
道半ばでプロとして踊ることは道立たれましたが、こうしてバレエの本当に正しい骨格、筋肉の使い方を学ぶようになったので、一つの経験ととらえられるようになりました。
そんなこんなで、日本のバレエ界で当たり前のように「股関節を開く」ことがアンディオールすることだといわれている都市伝説を崩したいんです!!
バレエで股関節のアンディオールするって?どういう意味?
↑ここでいわれているやり方、股関節を外側に開こうとすると、上記①②の問題が私には生じました。
股関節周辺の筋肉が固まって筋肉が伸びづらい。だから余計に筋肉に力を加えて股関節周辺を外側に使おうとする悪循環な働きができてしまいました。
これによって2次的な筋肉の障害が・・。
お尻がギュッと力で締まるようになっしまったんです。お尻の周りの筋肉も必要以上の力で筋肉が縮まってしまったということ。
あっちゃ~~
筋肉って収縮自在なんですけど、バレエで必要以上に力をかけて筋肉を縮めてしまうと、、いろんなバレエの動きがぎこちなくなってしまう弊害が生じてしまうんです。
股関節を外からも内側(コア)からも横に開くことをしたから、結果筋肉が縮まる→緊張した状態がずっと続く→筋肉が固くなる
だから結果、整体マッサージでおしりの筋肉を柔らかく元に戻してもらう作業が生じました。
体がほんと重かった~~。
こういう正しいこと言っているつもりで書いているつもりのバレエ解体書はよくないよ~~。っと心で叫びながら。
この人はこれでお金をもらって自分の生活費の一部にしているんだからと思い、ぐっと我慢。
大元の足からアンディオールを筋肉を緊張せず癖付けるノウハウ
バレエの大前提、足をアンディオールする、可動域を広げることにつながる超基本ノウハウは、3か月コース講座でも一番最初に学ぶこと。
かいつまんで説明すると、アンディオールをするときに、足の部分を開脚していくわけではないんです。
仙骨の中心と大転子(大腿骨)の周辺の内側の筋肉を主に意識します。ギュッと締めるとか、そういう意味でなく。
意識としては大腿骨周辺の筋肉を仙骨中心の筋肉に近づける(縮めていく、近づけていく感じ)。
ここで仙骨と大腿骨でアンディオール筋を育てることを詳しく話してます
↓
そうするとどういうことが生じるか?
骨盤が床に対してまっすぐに水平に立ち上がります。
お尻に余計なギュッという力もいらなく、お尻周辺の筋肉は柔らかく収縮自在になります。
これでアンディオールの可動域を広げられるわけです。
これからどういうことが可能になるか?
ひざ下や足くびのアンディオールの位置も可動域が広くなるし、足裏でたつときの安定する位置が分かってきます。
足裏で立つときにバレエで安定して動きに動じない軸作りの位置も理解できるようになります。このへんのところはフランス流バレエオンライン3か月コースでもっと詳しく話してます。