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働き方へのフラストレーション【電子書籍「反対側へのダイアリー」制作日誌】

ふれるま たみ子初めてのエッセイ「反対側へのダイアリー:わたしが見つけた、もうひとつの世界」についての制作背景や想いなどを書き綴っています。

第1章 働き方と心の改革(2017年10月 前半)
■1 新しい「仕事と育児の両立」が始まる / 10月6日(金)

 真っ白なお腹を見せて鎮座する猫がアイコンのLINEグループに突如召喚された。何かのプロジェクトに参加しないか、というものだった。話を聞いてもよくわからんが、黒幕の猫さまに惚れ込んでいたので、ただ、声がかかったことだけで嬉しかった。

  猫さまがやろうとしていることは“育成型起業”という聞き慣れないものらしい。知人からの不明瞭なビジネス勧誘を話3割で聞き流して説明会に行き、そのまま申し込んで破産してしまうくらいの理解力のない私が、一度聞いただけでは到底理解できそうもなく…。

 LINEグループで会話が始まったが、「…|д゚)」こういった類の顔文字を使い、影からちゃんと話聞いてるよというアピールだけはきっちりやっておいた。どうやらママたちの新しい働き方を確立して、提案し、賛同者を集めグルーブを生み出すらしい。なんのこっちゃよくわからないが、「本を出版する / クラウドファンディング / ママたちの新しい働き方 / メルマガ / Facebookページ / YouTube / 座談会動画配信」というワードは拾うことができた。

 たまに猫さまがふらっと現れて、目論見の展望らしきワードを吐き出していくが、私はまだイマイチその繋がりを把握することができずにいた。
(本文より)

制作背景:働き方へのフラストレーション

当時の私は、とにかくもがいていました。出産前に夢見ていた「活き活きと働くママ」像からすると、現実的に始まった生活はあまりにも程遠いものでした。毎日時間に追われヘトヘトになりながら、子供の都合に振り回され減給されてしまうといった理不尽な状況は、当然望んだ働き方ではなかった。どうして会社とはこんなに働き辛いのだろう、どうしてこんな世の中なんだろうと、次第にそのフラストレーションが外へと向き始めていました。なぜか私はボロボロの体で、まずは自分でなく、世の中を変えていかなければならない使命感に縛られていくようになったんです。とにかく私のようなママ達の新しい働き方を見つけ出さないとならない。

「猫さま」に声をかけられたのは、丁度そんなタイミングでした。とてつもない使命感に煽られている最中、尊敬していた猫さまのプロジェクトに参加出来る、しかもそれが「ママ達の新しい働き方」がテーマという事もあり、二つ返事で参加を決めました。断る理由などどこにもありませんでした。


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