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フランス流子育て④ 小学生編
小学生に人気の習い事
日本に比べれば少子化が進んでいないは言え、フランスでも子供の数は2人から3人という家庭が多く、減少傾向にあるのは同じ。
そのせいなのか、昔に比べ教育熱心な親が増え、子供に沢山習い事をさせている家庭は多いようです。
以前聞いたラジオでも
「3つ以上は習わせすぎ。子供の負担になる」
と専門家が警笛をならしていたくらい珍しくない話のようです。
あくまで肌勘ですが(笑)、フランスで人気の習い事は柔道、水泳、テニス、女の子ではバレエ、男の子はサッカー。
そんなところでしょうか。
他にはピアノなどの楽器を習わせたいと親子さんは多く、地域の音楽学校には登録者が殺到し、希望通りのクラスを受けられないと嘆く親の声も良く聞きます。
日本でも大人気の英語教育については、英語圏の外国人シッターさんに来てもらって、英語教育をさせる家庭も少なからずあるようですが、市が運営する子供向け英語教室も人気があるようです。
我が家の息子は
長男 柔道→サッカー 途中テニスを並行して数年間。卓球を1年間だけ
次男 柔道と水泳を数年間。空手を1年だけ。現在はハンドボールと卓球
という感じで、子供が興味を示すスポーツだけをやらせています。
柔道大国フランス
フランスは柔道人口がブラジルについて世界第2位だってご存じでしたか?
少なくともパリなどの大都市や大きな街には気軽に通える柔道教室があると思われ、小学生に大人気のお稽古事です。
スポーツ用品店でも必ず柔道コーナーがあり、需要があるので有名スポーツ部ブランドが「KIMONO」(稽古着をフランスではこう呼ぶ)を販売したり、「TATAMI」は柔道の時に引かれるマットレスを指す言葉として良く耳にします。
お小遣い
私には高1の長男と中1の次男がいるのですが、実は小学校の時から現在まで定期的にお小遣いをあげることをしていません。
会社の同僚に聞いてみたところ、中には毎月定額のお小遣いを上げる家庭もあるようですが、あげない派も多い模様。
高校生の長男は、たまに友達とお昼を食べたいからお小遣い頂戴と言ってくるので、そういう時にお昼分のお金を渡したり、義父母の家に遊びに行くとお小遣いをもらう程度。
今でさえそんな程度なので小学生頃はお小遣いを渡そうかということは夫婦の話題にすらのぼりませんでした。
家庭にもよるのでしょうが、
「子供にお金をもたせて一人でぶらぶら歩かせるなんてとんでもない」
という風潮があるような気がします。
進学塾
フランスにはだれもが通う進学塾というものはありません。
日本の学習塾ついて、テレビなどで時々放送されることがあるらしく
「放課後にまた2つ目の学校に通うんだってね?」 ←憐みの表情で
なんて聞かれたことも何度かあります。
「アジア人ってロボットにみたいに詰め込み式で勉強させるよね」
みたいなニュアンスでかけられる言葉、正直あまりいい気分はしません。
フランスに比べると、韓国や中国、日本などのアジア各国は競争社会なんだなと私も感じるには感じるのですが、フランスも意外に学歴社会なんですよね。
ちなみに授業についていけない子供に勉強を教えるサービスをしている会社はフランスにも存在します。
家庭教師を派遣したり、グループで授業を教えたりもしているようですが私の周囲で利用しているという声は聞いたことはありません。
放課後に受けられる公共のサービス
両親共働きが多いフランスでは、16時頃学校が終わるとそのまま子供が一人で家に帰る事にはならず、市が校内で運営する日本の学童のようなサービスを利用できます。
市町村によって色々な形態があると思いますが、我が家の二人の子供たちは
終業後、
おやつの時間 30分
宿題サポートをしてもらう時間 1時間
自由時間 1時間
のように3部制になっていて、それぞれ料金を支払っていました。
利用料は両親の所得をもとに計算されるので、裕福な家庭はその分負担額が増え、失業中などで収入が少ない場合には、ほぼ無料で受けられたりもするようです。
宿題サポートについては便利なサービスなようですが、やはりやる気のない子に宿題をやらせるのは難しいようです。
我が家の次男は宿題を終わらせずにただ遊んでいたなんてことも度々あり、結局迎えに行ったあと宿題を見てやらなくてはいけないということもちょくちょくありました。